2013年の東北楽天ゴールデンイーグルス
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2013年の東北楽天ゴールデンイーグルス
パリーグ優勝時のスコアボード
成績
アジアシリーズ準決勝敗退
日本一
日本S4勝3敗(対巨人
CSFinal4勝1敗(対ロッテ
パシフィック・リーグ優勝
82勝59敗3分 勝率.582
本拠地
都市宮城県仙台市宮城野区
球場日本製紙クリネックススタジアム宮城

球団組織
オーナー三木谷浩史
経営母体楽天
球団社長立花陽三
監督星野仙一
選手会長鉄平
キャプテン松井稼頭央
スローガン
Smart & Spirit 2013 HEAT!
≪ 20122014 ≫

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2013年の東北楽天ゴールデンイーグルスでは、2013年シーズンについての東北楽天ゴールデンイーグルスの動向をまとめる。

この年の東北楽天ゴールデンイーグルスは、星野仙一監督の3年目のシーズンである。チームスローガンは「Smart & Spirit 2013 HEAT!」。

監督の星野の下、球団創設9年目にして初のパシフィック・リーグ優勝、日本シリーズ優勝を達成した。
概要

東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天)は2012年 - 2013年のストーブリーグで、3人のメジャーリーガーを獲得。3月29日に開幕したレギュラーシーズンでは、4月終了時点では5位であったが5月に2位に浮上。7月には首位に浮上し、以降は首位から陥落することなく9月26日にパリーグ優勝が決定した。またエースの田中将大は、24勝0敗1Sという驚異的な成績を記録し最優秀選手(MVP)に選ばれた。クライマックスシリーズ ファイナルステージではロッテと対戦し、4勝[注釈 1]1敗で日本シリーズ進出を決めた。日本シリーズでは巨人と対戦し、4勝3敗で球団初の日本一となった。星野監督は中日時代と阪神時代にそれぞれリーグ優勝を達成したが、いずれも日本一は逃しており、これが最初で最後の日本一であった。アジアシリーズでは準決勝で敗退し優勝はならなかった。
シーズン開幕まで2013年3月16日、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島にてケーシー・マギー

2012年、パリーグ3位の福岡ソフトバンクホークスと1ゲーム差のパリーグ4位となり、クライマックスシリーズ進出を逃した楽天[1] は、3人の現役メジャーリーガーアンドリュー・ジョーンズケーシー・マギー斎藤隆を獲得するという大型補強を行った[2]

球団社長の立花陽三は、2012年の楽天について「右打者の長距離砲不在」という問題点があると考えており[3]ニューヨーク・ヤンキースに所属していた[2] 右打者[3] ジョーンズを獲得した[2][3]。ジョーンズは日本野球機構のチームに加入した日本人以外の選手としては、歴代最多の434本のホームランメジャーリーグベースボールの公式戦で打った実績を持っている[2]。また、立花はジョーンズの熱意・人間性を自ら確かめるべくアトランタで4時間にわたって直接交渉を行った[4]。ジョーンズは人格者であり、立花は「ジョーンズの自信みなぎる態度に」「魅了され」たという[4]。そして、交渉の際、立花はジョーンズに「もうひとりの外国人選手は誰がいい?」と尋ね[4]、ジョーンズと同じく2012年にニューヨーク・ヤンキースに所属していた[2]「右の長距離砲」マギーを獲得した[4]

また、8年振りに日本球界に復帰することになった斎藤[2] は楽天の本拠地のある仙台市出身で、楽天は何年か前より斎藤に入団のオファーを出していたという[5]

2012年のドラフト会議では、東福岡高校森雄大など、育成選手を含め7名を指名した[6]。一方、田中将大は、球団と3年契約を結んだものの、2013年のオフにメジャーリーグへ移籍するかどうか球団側と相談できるようになっていると報じられた[7]。田中は「将来的に、そういうところ(メジャー)でやろうという気持ちが芽生えた」とコメントし、メジャー挑戦へ意欲を見せた[7]

2013年の春季キャンプは、9年目となる沖縄県島尻郡久米島町で行われた[8]。初日である2月1日は、2013 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表の監督である山本浩二らが久米島野球場を訪れ、同日本代表候補メンバーに選ばれていた田中が注目を集めた[9]。田中を含め、同日本代表候補メンバーである松井稼頭央聖澤諒の3名は、2月13日までキャンプに参加し、14日にチームを離れた[10]。1軍の久米島でのキャンプは14日で終わり[11]、16日より沖縄県国頭郡金武町にて練習を行った[12]。21日には、ジョーンズがチームを離れ、2013 ワールド・ベースボール・クラシック・オランダ代表に合流した[13]

2月23日よりオープン戦が始まり[14]、楽天は10勝7敗で12チーム中4位という成績であった[15]。オープン戦期間中には2013 ワールド・ベースボール・クラシック(2013WBC)が行われた。同代表の田中は、同大会で使用されたボールへの順応に苦しんだが、大会の途中から状態は上がってきていた[16]。同大会の決勝では先発として登板する予定であったが、準決勝で日本代表が敗れ、その予定は消えた[16]。田中は「投げ足りない」とコメントを残した[16]。3月21日に田中と松井はチームに合流し[17]、3月22日にはジョーンズも合流した[18]
レギュラーシーズン
3月・4月

3月29日、ヤフオクドームでの対福岡ソフトバンクホークス戦で球団創設以来9年目となるレギュラーシーズンの幕が開いた。開幕時点での1軍メンバーは以下の通り[19]

 2013年の東北楽天ゴールデンイーグルス 開幕時点での1軍メンバー
投手9名

00
星野智樹

14 則本昂大

24 高堀和也

31 美馬学

41 青山浩二

53 ジム・ハウザー

54 加藤大輔

57 小山伸一郎

69 ブランドン・ダックワース

捕手2名

37 嶋基宏

48 伊志嶺忠

内野手9名

3 ケーシー・マギー

4 高須洋介

6 藤田一也

7 松井稼頭央

32 枡田慎太郎

33 銀次

43 小斉祐輔

55 西田哲朗

68 仲澤広基

外野手7名

0 森山周

5 牧田明久

8 中島俊哉

23 聖澤諒

25 アンドリュー・ジョーンズ

35 島内宏明

46 鉄平

その他

開幕から1週間以内に、59 菊池保則(投手)[20]・18 田中将大(投手)・21 釜田佳直(投手)が出場選手登録された[21]

また、監督・コーチは以下の通り[22][23]


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