2012年5月21日の日食
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2012年5月20日・21日の日食
2012年5月20日・21日の日食
日食の種類
性質金環日食
ガンマ値0.4828
食分0.9439
最大食
時間 (UTC)
参照
サロス周期128番(全73回の58番目)
テンプレートを表示
ニューメキシコ州アルバカーキにおける観測をgifアニメにしたもの茨城県鹿嶋市における観測
2012年5月21日7時35分頃時系列画像愛知県における時系列画像アメリカのテキサス州における観測台湾基隆市における時系列画像

2012年5月20日の日食は、2012年5月20日UTC日本標準時など東アジア地域の時間では21日)に観測された日食(観測地域により金環日食あるいは部分日食)である。

この日食は、中国南部、日本列島太平洋アメリカ合衆国西部などで、現地時間の5月20日あるいは21日に観測された。20日・21日と2日間にわたっているのは食の経路が日付変更線をまたいだためで、先にアジア地域で21日の(現地時間)に見られた後、北米地域では20日の夕方(現地時間)に見られたことによる。
食の周期と状況

食の状況項目内容
部分食の始まり(世界時)5月20日20時56分07秒
金環食の始まり(世界時)5月20日22時06分17秒
金環食の開始時の金環食帯の幅324km
子午線中心食(世界時)5月20日23時53分54秒
子午線中心食の場所アリューシャン列島中央の南方海域
子午線中心食の座標北緯49度06分、東経176度18分
金環食最大継続時間05分46秒
金環食最大継続時の金環食帯の幅237km
金環食の終わり(世界時)5月21日01時39分11秒
金環食の終了時の金環食帯の幅323km
部分食の終わり(世界時)5月21日02時49分21秒


※表での時間表示は協定世界時を用いているので、日本時間に換算する場合は9時間を加えればよい。

※数値については、資料により多少異なるものもある。

この金環日食はサロス[注 1]番号128番で、984年南極で部分日食として始まり、徐々に北上して行ったものである。今回のサロスの3周期前に当たる1958年4月19日(日本時間)には2012年の場合より若干南を食の北限界線が通過したため、日本本土で金環日食を見ることはできなかったが、南西諸島北部から伊豆諸島北部では、好天に恵まれて金環日食が観測できた他、日本本土でも深い部分日食が見られた。その後、サロス番号第128の金環日食は、1976年には中心食帯が大西洋からアフリカ北西部を経て地中海から南アジアに達し、1994年には北太平洋東部から北アメリカを通過して大西洋を横断、北アフリカ西端に中心食帯が達した。2012年の次の周期に当たる2030年6月1日には食の経路は更に北上し、北海道を夕方近くに中心食が通る[1]

2012年5月の金環日食では、21日の夜明け(現地時間)と共に半影[注 2]が、スカンディナヴィア北部からユーラシア中部を通ってインドネシア付近にいたる広い範囲で地球に接し、擬本影(ぎほんえい)[注 3]の中心線は中国とベトナムの国境からやや東に行った南シナ海沿岸沖で地球に届いた。その後擬本影は中国の南シナ海沿岸に沿うように東進し、台湾北部をかすめて日本列島南部を通過、北太平洋を北上してアリューシャン列島中央部付近のすぐ南で子午線中心食となり、日付変更線を通過、5月20日に戻り、その後南寄りに進路を転じて[注 4]北アメリカに達し、カリフォルニア州オレゴン州の境界付近に上陸、ニューメキシコ州南西部で日没と共に終わった。半影の前半は中心食に先行して北アメリカ大陸を東進したが、東海岸に達する前に日没となって地球を離れた。

参考文献:以上の内容は国立天文台 (2011)アストロアーツ (2012)ニュートンプレス (2012)等を参考とした。
日本での見え方

金環日食の中心食帯が日本列島の南側を通過し、九州地方南部、四国地方南部、近畿地方中・南部、中部地方南部、関東地方では金環日食の、また中心食帯の外側の日本列島の全域では部分日食の観測可能域となった。

日本気象協会ではJWA10日間予報を用いて作成した日食当日の朝における日本各地の天気予報が分かる予想天気マップを5月11日より20日まで毎日公開した[2][3]。多数の自治体・報道機関、および文部科学省[4]がよそ見などで事故を起こしたり目を痛めることのないよう注意を呼びかけた[5][6][7][8][9]ほか、登校時間をずらす小学校もあった[7][10][11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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