2012年のワールドシリーズ
優勝パレードでのパブロ・サンドバル。シリーズMVP記念トロフィーを左手に持っている
チーム勝数
サンフランシスコ・ジャイアンツ(NL)4
デトロイト・タイガース(AL)0
シリーズ情報
試合日程10月24日?28日
観客動員4試合合計:17万0251人
1試合平均:04万2563人
MVPパブロ・サンドバル(SF)
責任審判ジェリー・デービス
2012年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第108回ワールドシリーズ(英語: 108th World Series)は、10月24日から28日にかけて計4試合が開催された。その結果、サンフランシスコ・ジャイアンツ(ナショナルリーグ)がデトロイト・タイガース(アメリカンリーグ)を4勝0敗で下し、2年ぶり7回目の優勝を果たした。
優勝チームが初戦から負けなしの4連勝でシリーズに決着をつける、いわゆる "スウィープ" となったのは2007年以来5年ぶり。ジャイアンツはシリーズ出場回数を歴代単独2位の19回に、優勝回数を4位タイの7回に、それぞれ伸ばした。シリーズMVPには、第1戦でシリーズ史上4人目・5度目となる1試合3本塁打を記録するなど、4試合で打率.500・3本塁打・4打点・OPS 1.654という成績を残したジャイアンツのパブロ・サンドバルが選出された。
ワールドシリーズまでの道のり「2012年のメジャーリーグベースボール」も参照
両チームの2012年.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}タイガースの内野手プリンス・フィルダー(左。写真は2012年7月13日撮影)と、ジャイアンツの先発投手マット・ケイン(写真は2009年8月25日撮影)
10月18日にまずアメリカンリーグでタイガース(中地区)が、そして22日にはナショナルリーグでジャイアンツ(西地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。
タイガースは2011年、95勝67敗で地区を制し5年ぶりにポストシーズンへ進んだが、リーグ優勝決定戦で敗退した。年明けの1月に指名打者ビクター・マルティネスが左膝前十字靭帯断裂の重傷を負ったため打線の補強が急務となり、FAの一塁手プリンス・フィルダーを獲得、守備力の低下には目をつぶってミゲル・カブレラを一塁から三塁へコンバートした[3]。こうして迎えた2012年、チームは開幕4連勝スタートを切ったが、それ以降は調子が上がらず7月上旬まで負け越しの状態が続いた。前半戦終了時は44勝42敗で、地区首位シカゴ・ホワイトソックスとは3.5ゲーム差の地区3位だった。巻き返しを図り7月23日にはトレードで先発右腕アニバル・サンチェスと二塁手オマー・インファンテを獲得したが、後半戦もなかなか首位に立てず、一時は監督ジム・リーランドの解任も取り沙汰された[4]。ただ9月以降ホワイトソックスが13勝18敗と失速したこともあり[5]、同月25日に首位へ浮上すると、その6日後には地区優勝を決めた[6]。平均得点4.48はリーグ6位、防御率3.75はリーグ3位。打線ではMi・カブレラが三冠王となり、フィルダーとふたりで74本塁打・247打点を挙げる強力な中軸を形成した[7]。