2011年世界陸上競技選手権大会
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第13回世界陸上競技選手権大会
開催地 韓国大邱
期間8月27日 ? 9月4日
メイン会場大邱スタジアム
参加国200か国
参加選手1849人
種目数47 (男子24, 女子23)種目
2009 ベルリン 2013 モスクワ

2011年世界陸上競技選手権大会(2011ねんせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい)は、2011年に行われた、世界陸上競技選手権大会の第13回大会。韓国大邱広域市大邱スタジアムをメイン会場として2011年8月27日から9月4日まで開催された。200の国と地域から選手1849名(男子986名・女子863名)、役員1563名、関係者3412名が参加し、47種目(男子24・女子23)の競技が実施された[1]。この大会では男子4×100mリレー世界記録と3種目の大会記録が誕生した。アジアでの世界陸上の開催は2007年大阪大会日本)以来2大会ぶり3回目。開催国の韓国は、どの競技でもメダルを獲得することが出来ずに大会を終えていた。開催国がメダルを獲得出来なかったのは2001 エドモントン大会以来、5大会ぶりで3例目になっていたが、大会後に男子20q競歩でロシア人選手3人のドーピングが発覚しメダルがはく奪され、6位の韓国人選手が繰り上がって2019年に銅メダルが授与されたため、開催国でメダルなしではなくなった[2]
大会開催までの経緯東大邱駅に掲示された大会ポスター

2007年3月にモンバサで開催された国際陸上競技連盟(IAAF)理事会で下記の立候補都市の中から、韓国の大邱での開催が決まった。

ブリスベン(オーストラリア)

イェーテボリ(スウェーデン)

モスクワ(ロシア)

大邱広域市(韓国)

開催中の出来事サルビ

8月27日、午前9時から最初の種目女子マラソンが行なわれ第13回世界陸上競技選手権大会は始まった。午後5時30分から開会式が行なわれジャック・ロゲIOC会長が式に出席、国歌斉唱の後に゙海寧大会組織委員長、ラミン・ディアックIAAF会長、韓国の李明博大統領が開会宣言を行い大会は開幕した[3]。大会スローガンはSprint Together for Tomorrow(明日に向かって共に走ろう)。大会マスコットはサルビで(SARBI)、サルビは韓国在来種の犬サプサルケが由来とされる[4]

大会開幕前の8月24日、大邱市内のホテルで第48回IAAF総会が行なわれ202カ国365名の代表が出席、会長にラミン・ディアックが再選された[1]。ディアックは2001年に就任し、4期目となった。副会長にはロバート・ハーシ、ダラーン・アルハマド、セバスチャン・コーセルゲイ・ブブカが選出された。いずれも任期は2015年までの4年間[5]

IAAFは、同年3月の東日本大震災により被害を受けた日本に対して25万ドルの義援金を贈った。8月29日に大邱スタジアムでディアック会長が日本陸上競技連盟河野洋平会長に小切手を手渡した。義援金は東日本大震災被災地域の陸上競技復興支援に充てられる[6]。大会期間中の9月3日、室伏広治は東日本大震災の被災者支援が評価されて国際フェアプレー委員会から国際フェアプレー賞を受賞した[7][8]。この賞は、陸上競技では過去にキプチョゲ・ケイノセルゲイ・ブブカエミール・ザトペックらが受賞、他分野ではネルソン・マンデラモナコ大公アルベール2世ボビー・チャールトンらが受賞している[9]

9月4日、最後の種目男子4×100mリレーを終えた後に1500名の選手・ボランティアが参加して閉会式が行なわれ、大会旗が次回開催地のモスクワに引き継がれて大会は閉幕した[10][11]朝鮮日報によると大会の予算総額は3,460億ウォン、経済効果は5兆5876億ウォン、大会はスタジアムに46万人の観客を集めた[12]
記録ウサイン・ボルトは、男子100m決勝のフライング失格、男子200m優勝、ジャマイカの男子4×100mリレー世界新記録樹立で注目を集めた。「#競技結果」および「#国別メダル受賞数」も参照

総合成績はアメリカが金12・銀8・銅8のメダルを獲得しベルリン大会(金10・銀6・銅6)を上回る成績を収めた[13]。金7・銀8・銅3を獲得したケニアがアメリカに続き、前回(4・4・2)を上回る成績を残した[14]。ケニアはヴィヴィアン・チェルイヨットが2種目優勝を飾るなど女子長距離3種目を席巻し[13]、男子1500mのアスベル・キプロプがケニアに同種目初優勝をもたらした[15]。3位のジャマイカも、金4・銀4・銅1の成績を残した。

男子4×100mリレーでジャマイカ(ネスタ・カーター, マイケル・フレイター, ヨハン・ブレーク, ウサイン・ボルト)が37秒04を記録し世界記録大会記録を更新した。従来の大会記録はジャマイカの(スティーブ・マリングス, マイケル・フレイター, ウサイン・ボルト, アサファ・パウエル)がベルリン大会で記録した37秒31だった。

男子4×100mリレー以外に2種目の大会記録が更新された。女子100mHではサリー・ピアソンが世界歴代4位となる12秒28を記録し、ギンカ・ザゴルチェワローマ大会で記録した12秒34を更新した[16]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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