2011年の台風
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2011年の台風
軌跡の地図
最初の台風発生5月7日
最後の台風消滅12月19日
最も強かった
台風台風2号 ? 920 hPa,
105 kt (10分間平均)
熱帯低気圧の総数40
台風の総数21
タイフーンの総数10
スーパータイフーンの総数4
総死亡者数3,111
総被害額7.78 億ドル (2011 USD)
年別台風
2009, 2010, 2011, 2012, 2013

2011年台風(2011ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。

台風の発生数は21個で、1951年の統計開始以降では4番目に少ない記録であり、また10月以降の発生数は2個で、過去最も少なかった[1]。10月以降の発生数が少なかったのは、フィリピン東方海上における対流活動が例年よりも不活発であったことが一因である[1]

台風の発生数が少なかったこともあり、日本に接近した台風の数は9個と平年以下であったが、上陸台風は3個と平年並みであった[1]。7月に四国に上陸した台風6号局地激甚災害に指定されたほか、9月に上陸した台風12号紀伊半島を中心に甚大な被害をもたらした。また、同じく9月に静岡県に上陸した台風15号は、東日本を縦断して首都圏にも影響を及ぼした。
台風の発生数

台風の年間発生数発生数が多い年発生数が少ない年
順位年発生数順位年発生数
11967年
3912010年14
21994年 1971年3621998年16
41966年3532023年17
51964年3441969年19
61989年 1974年 1965年3252011年 2003年 1977年 1975年
1973年 1954年 1951年21
92013年 1992年 1988年 1972年
1958年31

月別の台風発生数

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
234371121

各熱帯低気圧の活動時期
「台風」に分類されている熱帯低気圧
台風1号(アイレー)

201101・03W・ベベン

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)



発生期間5月7日 ? 5月12日
ピーク時の強さ40 kt (10分間平均) 
992 hPa
詳細は「平成23年台風第1号」を参照

5月6日21時に北緯11.9度、東経128.2度のフィリピンの東に熱帯低気圧が発生し[2]、翌日21時に台風として解析され[2]、アジア名「アイレー(Aere)」と命名された[3]。また、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はこの台風について、フィリピン名「ベベン(Bebeng)」と命名した。台風は9日にはルソン島に上陸し[2]、農業損失額は270万米ドルに相当する[4]。10日にはフィリピンから離れ、日本に向けて北東方向に進み、12日3時に九州地方の南東沖で熱帯低気圧に変わった[2]。その翌日3時には関東の東海上で温帯低気圧となり、発達しながらアリューシャン列島方面へ進んだ[2]

この台風で、フィリピンでは死者35人、行方不明者2人、13億7000万フィリピン・ペソの損失を出し[5]、日本でも死者4名の被害を出した。
台風2号(ソングダー)

201102・04W・チェデン

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)



発生期間5月21日 ? 5月29日
ピーク時の強さ105 kt (10分間平均) 
920 hPa
詳細は「平成23年台風第2号」を参照

5月20日3時に北緯8度18分、東経141度36分のカロリン諸島で熱帯低気圧が発生し[6]、翌日21時に台風に発達して[6]、アジア名「ソングダー(Songda)」と命名された[7]。命名国はベトナムで、同国北西部にある川の名前に由来する[7]。また、フィリピン大気地球物理天文局はこの台風について、フィリピン名「チェデン(Chedeng)」と命名した。台風は25日にかけて非常に強い勢力に発達しながらフィリピン方面へ西進し、26-27日には猛烈な勢力となった[6]。その後衰えつつも29日にかけて南西諸島を沿うように進み、同地域に暴風と大雨をもたらした。29日15時には上陸寸前だったものの、四国沖で温帯低気圧となり[6]、その後、本州南岸を東進し、6月2日15時に消滅した[6]

この台風により沖縄県では58人が負傷し[8]、損害保険の支払い額は過去4番目の規模となる20億円超となり[9]愛媛県では1人が死亡する被害が出た[10]
台風3号(サリカー)

201103・05W・ドドン

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)



発生期間6月10日 ? 6月11日
ピーク時の強さ40 kt (10分間平均) 
996 hPa

6月9日3時に北緯14度18分、東経120度18分のフィリピン西部で熱帯低気圧が発生し[11]、同日21時に台風に発達して[11]、アジア名「サリカー(Sarika)」と命名された[12]。命名国はカンボジアで、「さえずる鳥」を意味する[12]。また、フィリピン大気地球物理天文局はこの台風について、フィリピン名「ドドン(Dodong)」と命名した。台風はその後中国へ北上し、11日9時には同国汕頭市に上陸。同日15時に熱帯低気圧となり、同日21時には消滅した[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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