2010年ウクライナ大統領選挙
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2010年ウクライナ大統領選挙

2004 ←
2010年1月17日
2月7日
→ 2014


 
候補者ヴィクトル・ヤヌコーヴィチユーリヤ・ティモシェンコ
政党地域党全ウクライナ連合「祖国」
得票数12,481,26611,593,357
得票率48.95%45.47%


決選投票(2月7日)の結果

選挙前大統領

ヴィクトル・ユシチェンコ
我らがウクライナ選出大統領

ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ
地域党

当選したヤヌコーヴィチ候補

2010年ウクライナ大統領選挙(2010ねんウクライナだいとうりょうせんきょ)は、2010年ウクライナで施行された大統領選挙である。第1回の投票は2010年1月17日に行われ、前首相で地域党の党首であるヴィクトル・ヤヌコーヴィチが1位、首相のユーリヤ・ティモシェンコが2位となった。同年2月7日に決選投票が行われ、ヤヌコーヴィチがティモシェンコに勝利した。
第1回投票

オレンジ革命後の2005年1月、ヴィクトル・ユシチェンコが第3回投票(やり直し決選投票)で第3代ウクライナ大統領に当選した。5年任期終了後、予定通り2010年1月17日に投票が行われた。18名が立候補し、同日夜に投票が締め切られて開票作業がなされた。地域党のヤヌコーヴィチが1位となったが、当選に必要な過半数に届かず、決着は2位のティモシェンコとの間で行われる2月7日の決選投票に持ち越されることになった。なお、現職のユシチェンコは支持を集められず5位に終わった。
立候補者

No.[1]候補者名政党名備考
1インナ・ボホスロウスカ無所属
2ムハイロ・ブロツキー無所属
3アナトリー・フリツェンコ無所属前国防大臣。
4ユリー・コステンコウクライナ人民党
5ボロディミール・リトビン人民党ウクライナ最高議会議長。
6オレクサンドル・モロズウクライナ社会党元ウクライナ最高議会議長。ウクライナ社会党党首。
7オレクサンドル・パバット無所属
8ヴァシリー・プロティフシフ無所属「プロティフシフ」は「全員に反対」の意味。全候補者に反対だという民意を代弁するために出馬[2]
9セルヒー・ラトゥシュニャク無所属
10オレー・リアボコン無所属
11ペトロ・シモネンコ(英語版)ウクライナ共産党ウクライナ共産党党首。
12リュドミラ・ソプルン人民民主党
13ユーリヤ・ティモシェンコ全ウクライナ連合「祖国」首相(第11代、第14代)。ユーリヤ・ティモシェンコ・ブロック党首。
14セルヒー・ティヒプコ無所属元中央銀行総裁、ティモシェンコ内閣経済顧問(2008年)。2004年ウクライナ大統領選挙でヤヌコーヴィチの選対本部長を務める。
15イオレー・チャーニボク全ウクライナ「自由」同盟
16ヴィクトル・ユシチェンコ我らのウクライナ大統領(第3代)、首相(第8代)。
17ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ地域党首相(第10代、第13代)。地域党党首。
18アルセニー・ヤツェニュク無所属前ウクライナ最高議会議長。

投票結果

位候補者名政党名得票数得票率
1ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ地域党8,686,75135.32%
2ユーリヤ・ティモシェンコ全ウクライナ連合「祖国」6,159,82925.05%
3セルヒー・ティヒプコ無所属3,211,25713.06%
4アーセニー・ヤツェニュク無所属1,711,7496.96%
5ヴィクトル・ユシチェンコ我らのウクライナ1,341,5395.45%
6ペトロ・シモネンコウクライナ共産党872,9083.55%
7ボロディミール・リトビン人民党578,8832.35%
8オレー・チャーニボク全ウクライナ「自由」同盟352,2821.43%
9アナトリー・フリツェンコ無所属296,4121.20%
10インナ・ボホスロウスカ無所属102,4350.41%
11オレクサンドル・モロズウクライナ社会党95,1690.38%
12ユリー・コステンコウクライナ人民党54,3760.22%
13リュドミラ・ソプルン人民民主党47,3490.19%
14ヴァシリー・プロティフシフ無所属40,3520.16%
15オレクサンドル・パバット無所属35,4740.14%
16セルヒー・ラトゥシュニャク無所属29,7950.12%
17ムハイロ・ブロツキー無所属14,9910.06%
18オレー・リアボコン無所属8,3340.03%


出典: ⇒
投票結果(ウクライナ中央選挙委員会)

決選投票

2月7日欧州安全保障協力機構(OSCE)の国際監視団や北大西洋条約機構(NATO)の監視団が見守るなか大統領選挙決選投票が行われ、ヤヌコーヴィチが勝利した。中央選挙管理委員会によると、開票率96%の段階でヤヌコーヴィチは48.3%、ティモシェンコは46.0%である。監視団は不正は行われなかったとの認識を示しているが、ティモシェンコの支持者は不正があったと主張している[3]2月10日、中央選挙管理委員会が発表した最終集計結果によると、ヤヌコーヴィチの得票率は48.95%と、対立候補のティモシェンコの45.47%を3.48%ポイント上回った[4]
投票結果

位候補者名政党名得票数得票率
1ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ地域党12,481,26648.95%
2ユーリヤ・ティモシェンコ全ウクライナ連合「祖国」11,593,35745.47%


出典: ⇒
投票結果(ウクライナ中央選挙委員会)

提訴

2月13日、決選投票で敗北したティモシェンコはテレビを通じて演説し、「(不正選挙の)証拠があり、裁判所に異議を申し立てる」と述べ、提訴する方針を明らかにし[5]2月16日、ウクライナ最高行政裁判所に提訴した[6]。これを受けて2月17日、最高行政裁判所は、中央選管のヤヌコーヴィチの勝利認定にティモシェンコが異議を申し立てていたことに関して、ティモシェンコ側の主張を一部認め、審理終了まで当選認定の効力を一時停止することを決定した[7]。しかし2月20日、ティモシェンコ側により訴えが取り下げられたため、ヤヌコーヴィチの当選が確定した[8]
脚注^ " ⇒Candidates to be numbered in ballot paper for voting at elections" kyiv Post, December 16, 2009.
^ " ⇒Three candidates united by disgust with authorities" kyiv Post, November 19, 2009.
^“ウクライナ大統領選でヤヌコビッチ前首相勝利、「選挙は公正」と監視団”. ロイター. (2010年2月9日). ⇒http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-13786820100208 2011年1月11日閲覧。 
^“ウクライナ大統領選、ヤヌコビッチ前首相の勝利確定=中央選管”. ロイター. (2010年2月10日). ⇒http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-13835420100210 2011年1月11日閲覧。 
^ “ウクライナ選管 ヤヌコビッチ氏の当選宣言”. 日本テレビ. (2010年2月15日). https://news.ntv.co.jp/category/international/153558 2011年1月11日閲覧。 
^ “ティモシェンコ氏、ウクライナ大統領選の無効確認求め提訴”. AFPBB NEWS. (2010年2月17日). https://www.afpbb.com/articles/-/2696254?pid=5342109 2011年1月11日閲覧。 
^ “ウクライナ首相の提訴受理 選管発表の効力一時停止”. 産経新聞. (2010年2月17日). https://web.archive.org/web/20100309052501/http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100217/erp1002172311002-n1.htm 2011年1月11日閲覧。


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