2010年の宇宙飛行
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ファルコン9の2回目の打ち上げ(2010年12月8日、COTSのデモフライト)
軌道投入
年最初1月16日
年最後12月29日
投入総数74
成功数70
失敗数4
一部失敗数0
命名数70
ロケット
処女飛行Atlas V 501
Atlas V 531
Falcon 9
GSLV Mk. II
Minotaur IV
退役Delta II 7420
Molniya-M(英語版)
有人飛行
軌道7
宇宙飛行士総数31
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2010年の宇宙飛行(2010ねんのうちゅうひこう)は、宇宙飛行の年表2010年の打ち上げ記録一覧である。

2010年には、宇宙飛行に関連した多くの出来事が起こった。スペースXドラゴン号が初のテスト飛行をした。これは、商業軌道輸送サービス計画のもと、企業が主体となって国際宇宙ステーションへの再補給を実行することを目的としたものである。また、ファルコン9ミノタウロスIVロケットの処女飛行も行われた。KSLVの2度目となる打ち上げもなされたが、2009年の第1回同様に失敗に終わった。9月、モルニヤ-M(英語版)ロケットの最終打ち上げがあった[1]。打ち上げは成功し有終の美を飾り、モルニヤ・シリーズの全運用を終わった。
概観

2010年初飛行は、1月10日23時0分(GMT)にブラック・ブラント IX弾道飛行であった。このロケットはボーイングエアボーン・レーザー・プラットフォームの実験標的機として打ち上げられたものであった。11日には中国による2本のミサイル発射を含んだABMテスト(英語版)が行われた。

2010年最初の周回軌道への打ち上げは、1月16日16時12分(UTC)に行われた西昌衛星発射センターからコンパス-G1航法衛星を搭載した長征3号Cの打ち上げであった。

総計74回の打ち上げが試されたが、そのうち70は成功し、4回は失敗に終わってしまった。同年最終の衛星打ち上げは、ギアナ宇宙センターからの、ヒスパサット1E(英語版、ドイツ語版)とオルレ1号の両衛星を載せたアリアン5 ECAの打ち上げであった。
宇宙探査

五月、日本初の金星探査機あかつきをのせたH-2Aロケットが打ち上げられた。成功裡に終わった打ち上げにもかかわらず、12月7日午前中、探査機は金星周回軌道投入マヌーバに失敗した。この探査機はスーパーローテーションをはじめとする金星の気象メカニズムに残された謎を解明することを目的として作られたものである。世界初のソーラー電力セイル実証機、IKAROSはあかつきと同じロケットで打ち上げられた。

日本初の小惑星探査機はやぶさは、6月13日に地球に帰還した。小惑星イトカワに着陸しサンプル採取を終えたあとの、地球に帰還するまでの道のりは苦難の連続であった。これは、世界で初めて、小惑星からのサンプルリターンに成功したミッションであった。

10月1日の10:59:57 UTC、中国は、嫦娥2号の打ち上げに成功した。これは、中国による第二回目の探査ミッションである。西昌衛星発射センターから長征 3Cを使ってのうちあげであった。宇宙機は、先代の探査機である嫦娥1号と同じミッションをするだろう。しかしながら、嫦娥3号着陸機の露払いとして見込みのありそうな着陸地点の地図作成に力を割いたものになっている。
有人宇宙飛行

2010年は7回の有人打ち上げが有った。国際宇宙ステーション(ISS)へのクルー・ローテーションのうち三回はスペースシャトルミッションで、四回はソユーズ宇宙船が飛行した。2月8日にスペースシャトル・エンデバー号が打ち上げられたSTS-130が当年最初の有人宇宙飛行であった。これにより、トランクウィリティー・ノードキューポラ観測モジュールを国際宇宙ステーションへ運んだ。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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