2010年のル・マン・シリーズ
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2010年のル・マン・シリーズ
前年:2009翌年:2011

2010年のル・マン・シリーズは、フランス西部自動車クラブ (ACO) の統括するル・マン・シリーズの7年目のシーズン。2010年4月11日フランスポール・リカールで開幕し、9月12日イギリスシルバーストンで閉幕するまで、全5戦で争われた。シリーズはル・マン・プロトタイプとグランドツーリングによる5つのカテゴリーで争われる[1]。今シーズンはGT1クラスが開催される最後の年となった。

ステファン・サラザンはシーズンの大半、ニコラ・ラピエールと車両を共有したが、LMP1のタイトルを獲得した。サラザンはスパ1000kmにおいて所属チームのチーム・オレカ・マットムートから出場せず、代わりにロイック・デュバルが出場した。にもかかわらず、サラザンはアルガルヴェにおいてラビエール、オリビエ・パニスと共に唯一の勝利を挙げた。ラピエールはポール・リカールでアラン・マクニッシュと共に勝利を挙げたリナルド・カペッロを抑えて2位に入った。LMP1での他の勝利者はスパでのセバスチャン・ボーデペドロ・ラミーサイモン・パジェノ、ハンガロリンクでのグレッグ・マンセル、レオ・マンセル、シルバーストンでのニコラ・ミナシアンアンソニー・デビッドソンである。LMP2ではトーマス・エルドス、マイク・ニュートンがタイトルを獲得した。彼らは1勝しか挙げず、ストラッカ・レーシングのジョニー・ケーン、ダニー・ワッツ、ニック・レヴェンティスは3勝を挙げたものの、コンスタントな入賞がタイトルに繋がった。LMP2でのその他の勝利者はスパにおけるミゲル・アマラルとオリビエ・プラであった。

GT1のタイトルはラルブル・コンペティションのガブリエーレ・ガーデルとパトリス・ゲースラールが獲得した。同チームはGT1クラスで全戦に参加した唯一のチームであった。ジュリアン・カナルとフェルナンド・リーズは様々なレースでラルブルのペアと組んだが、選手権の対象にはならなかった。シーズンにおいてラルブルに勝利したのはスパにおけるマルクVDSレーシングチーム、エリック・デ・ドンカー、バス・レインダース、マルクス・パルタッラ組のみであった。GT2はフェルバーマイヤー・プロトンのマルク・リープリヒャルト・リーツ組が5戦中3勝を挙げてタイトルを獲得した。残る2勝はAFコルセジャンマリア・ブルーニハイメ・メロがアルガルヴェとシルバーストンで挙げた物であった。FLMクラスでも厳しい戦いが繰り広げられた。DAMSのアンドレア・バレーシ、ゲイリー・シャランドン組が2ポイント差でホープ・ポールヴィジョン・レーシングのスティーヴ・ザッキアに打ち勝ちタイトルを獲得した。5つのレースで4つの異なるチームが勝利し、バレーシとシャランドンはアレッサンドロ・チコニャーニを加えてハンガロリンクで勝利しただけであった。ザッキアはウォルフガング・カウフマン、ルカ・モロと共にスパで勝利、ダミアン・ドゥールモンド、ロス・ザンパティ、デヴィッド・ゾーリンガーはポール・リカールで勝利した一方、ジョディ・ファースとウォーレン・ヒューズはアルガルヴェとシルバーストンで2勝を挙げた。
スケジュール

2009年10月27日、ACOは2010年のカレンダーを発表、確定した3戦と未確定の2戦、加えてポール・リカールでの伝統的なテストセッションがその内容であった[2]。その後カレンダーは改訂され、アルガルヴェハンガロリンクが加えられた。ポール・リカールでのレースは8時間に拡大された[3]。シルバーストン1000キロレースはLMP1クラスに対してインターコンチネンタル・ル・マン・カップのポイント対象とされた[4]。また。同サーキットの「アリーナ」構成で実施された初のレースとなった。

カステレ8時間レースを除いて、その他のレースは1000kmもしくは6時間で実施された[5]。スパ1000キロレースでは部分的な雨天およびレッドフラッグのため、予定より143ラップ少なく終了した。トップ3台は6時間終了時点で139ラップ周回していた。ハンガロリンク1000キロレースも6時間終了時点での走行距離は1000kmよりも少なかった。

ラウンドレースサーキット開催日
-公式テストセッション ポール・リカール3月7日-9日
1カステレ8時間レース ポール・リカール4月11日
2スパ1000キロレース スパ・フランコルシャン5月9日
3アルガルヴェ1000キロレース アルガルヴェ7月17日
4ハンガロリンク1000キロレース ハンガロリンク8月22日
5オートスポーツ シルバーストン1000キロレース シルバーストン9月12日

レース結果

総合優勝は太字

ラウンドサーキットLMP1 優勝チーム/マシン/周回数LMP2 優勝チームFLM 優勝チームGT1 優勝チームGT2 優勝チーム出走台数
LMP1 優勝ドライバーLMP2 優勝ドライバーFLM 優勝ドライバーGT1 優勝ドライバーGT2 優勝ドライバー
1
ポール・リカール No. 7 アウディ・スポーツチーム・ヨースト/アウディ・R15 TDI/266周 No. 42 ストラッカ・レーシング No. 49 アップルウッド・セブン No. 50 ラルブル・コンペティション No. 77 チーム・フェルバーマイヤー・プロトン41台
アラン・マクニッシュ
リナルド・カペッロ ダニー・ワッツ
ニック・レヴェンティス
ジョニー・ケーン ダミアン・ドゥールモンド
デヴィッド・ゾーリンガー
ロス・ザンパティ ガブリエーレ・ガーデル
パトリス・ゲースラール
ジュリアン・カナル マルク・リープ
リヒャルト・リーツ
2スパ No.3 チーム・プジョー トタル/プジョー・908 HDi FAP No. 40 Quifel-ASM Team No. 47 ホープ・ポールヴィジョン・レーシング No. 70 マルクVDSレーシングチーム No. 77 チーム・フェルバーマイヤー・プロトン49台


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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