2010年のカタールグランプリ
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  2010年のカタールグランプリレース詳細
2010年のロードレース世界選手権 全18戦中第1戦

決勝日2010年4月11日
開催地ロサイル・サーキット
開催コース常設サーキット
5.380km
MotoGP

ポールポジションファステストラップ
ケーシー・ストーナー ケーシー・ストーナー
1:55.0071:55.537
表彰台
1. バレンティーノ・ロッシ
2. ホルヘ・ロレンソ3. アンドレア・ドヴィツィオーゾ



Moto2

ポールポジションファステストラップ
トニ・エリアス トーマス・ルティ
2:01.9042:02.537
表彰台
1. 富沢祥也
2. アレックス・デボン3. ジュール・クルーセル



125 cc

ポールポジションファステストラップ
マルク・マルケス ニコラス・テロル
2:06.6512:06.674
表彰台
1. ニコラス・テロル
2. エフレン・バスケス3. マルク・マルケス



2010年のカタールグランプリは、ロードレース世界選手権2010年シーズン開幕戦として、4月9日から11日までカタールドーハロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。ロサイルでのグランプリは7年目、1200本の照明灯を使用したナイトレースとなってからは3年目の開催となった。
概要
125ccクラス

125ccクラス予選では、前シーズン終了をもってグランプリから撤退したKTMからデルビに移籍してきたマルク・マルケスが、開幕前のテストでの好調を維持してポールポジションを獲得、以下ポル・エスパルガロニコラス・テロルエフレン・バスケスと続き、史上初めてスペイン人ライダーがフロントロウを独占した。前シーズンはロンシンのパフォーマンスの低さに苦しめられた小山知良はチームを移籍し、アプリリアにマシンを乗り換えた。最新型ファクトリー仕様のRSA125ではなく型落ちのRSW125だったが、グリッド2列目6番手に入る活躍を見せた[1]

日曜の決勝レースはフロントロウの4台にサンドロ・コルテセランディ・クルメナッハエステベ・ラバトを加えた7台の集団がめまぐるしく順位を入れ替えるバトルとなった。終盤にはニコラス・テロルが集団から抜け出し、チーム・アスパー移籍後初のレースで優勝を遂げた。小山は9位に入り、KTM時代の2008年最終戦バレンシアGP以来となるシングル順位でのフィニッシュを果たした[2]
Moto2クラス

前シーズンまでの250ccクラスに替わり、新たに4ストローク600ccエンジン(ホンダのワンメイク)を使用したMoto2クラスがこのグランプリより始まった。グレシーニ・レーシングトニ・エリアスは開幕前のテストで左手と右足を骨折し、松葉杖が必要な状態だった[3]が、予選では見事ポールポジションを獲得した。2番グリッドには125ccクラスチャンピオンのフリアン・シモン、以下ステファン・ブラドルアレックス・デ・アンジェリスと続いた。テック3高橋裕紀は5番手、テクノマグCIPの富沢祥也はグランプリ自己ベストとなる9番手からのスタートとなった[4]

決勝レースは現地時刻21時15分にスタート。1周目にはデ・アンジェリスとブラドルが絡んで両者転倒、シモンもクラッチレバーのトラブルでリタイヤとなり、フロントロウで残ったのはエリアスただ一人となった。そんな波乱の展開の中、5番手で1周目を終えた富沢はじわじわと順位を上げ、6周目には遂にトップに浮上。高橋もトップグループに位置し、8周目には一瞬2番手に上がるがその直後に転倒リタイヤとなった。

その後トップの富沢にはエリアス、ジュール・クルーセルアレックス・デボンらが追いすがるが、後ろを振り返らずに安定したラップタイムを刻んだ富沢はレース終盤には独走状態を築くことに成功。前年の250ccクラスではマシン面での不利もあり、これまでのベストリザルトは10位に留まっていた富沢は、グランプリ初優勝を新カテゴリMoto2のオープニングレースという記念すべき舞台で遂げた[5]
MotoGPクラス

MotoGPクラスでは、今回ベテランのロリス・カピロッシがグランプリ参戦通算300戦目を迎えた[6]。予選では開幕前テストでの好調を維持したドゥカティ・マルボロケーシー・ストーナーがポールポジションを獲得、続いてフィアット・ヤマハバレンティーノ・ロッシホルヘ・ロレンソが2番手・3番手となった。4番手にはホンダ勢最上位となるLCRランディ・ド・プニエが入った。このレースがMotoGPデビュー戦となるインターウェッテン・ホンダ青山博一は、ルーキーの中では最上位となる10番手からのスタートとなった[7]

決勝レースは現地時刻23時にスタート。序盤はストーナーが速さを見せて後続を離しにかかっていたが、6周目に転倒。代わってトップに立ったロッシがレースを支配して開幕戦を制した。2番手にはチームメイトのロレンソ、3番手争いはフィニッシュライン直前にドゥカティのニッキー・ヘイデンをオーバーテイクしたレプソル・ホンダアンドレア・ドヴィツィオーゾが制した。続いて5番手にはルーキー勢トップとなるテック3・ヤマハベン・スピーズ、青山は前年共に250ccクラスを戦ったライバル勢(シモンチェリバルベラバウティスタ)を抑え、10位で初戦を終えた[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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