一方、日本でも硫黄島付近は快晴となり、船舶上での日食観測ツアーに参加した人々等は極めて好条件で日食が観測できた。ブータンやインドの一部などでは晴天になり、食の間に見られるプロミネンスの観測も可能であった。重慶市、武漢市、杭州市やバングラデシュ・インドの多くの地点などでは薄い雲を通してではあるが充分に皆既日食が観測でき、皆既日食前後に起きるダイヤモンドリングの観測も可能であった。
また、日本国内各地でも場所によっては雲の合間から部分日食が確認された。 ヒンドゥー教においては、日食は悪魔の仕業によるものとされ、聖なる川で体を清める必要があったため、インドのガンジス川川沿いのバラナシの沐浴場には信者が押し掛け、1人が死亡、13人が負傷した[4]。中華人民共和国では、当日の予報が雨であるため、人工消雨ロケットの発射が検討された[5]。 日本で最も皆既帯中央に近く観測条件が良いとされた悪石島などトカラ列島の島々には民宿で収容できる人数を超えた観光客の殺到が予想されたため、十島村は旅行会社にツアー開催を委託し、水の準備や医療スタッフの手配、インフラの整備を行う一方で、同島を含む十島村全域にはツアー以外での来島を自粛する様に呼びかけた[6]。それでも、法的に上陸を禁止する根拠がないとして強引に上陸するものが現れ、退去を要請する村側とのトラブルも生じた。 掲載していない画像については、#外部リンクの右側にあるウィキメディア・コモンズへのリンクを参照。
日食に関連した出来事
ギャラリー
皆既日食
バングラデシュ・ラジシャヒ管区
ダイヤモンドリング(バングラデシュ・ラジシャヒ管区)
部分日食
中華人民共和国・北京市
大韓民国・仁川広域市
香港・北区
日本・宮崎市
フィリピン・ケソン
衛星写真
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脚注[脚注の使い方]
注釈^ これより長い日食が次に起こるのは、約123年後の2132年6月13日と計算されている。最大6分55秒にわたる日食が起こると予測されている。
^ 当日20時から放送された南日本放送『どーんと鹿児島』において、皆既日食時間帯が一番酷かったとの現地からのリポートがあった。
^ ただし、中国の1つの都市の市域は、重慶市は北海道ほど、上海市でも群馬県ほどの面積があるなど、非常に広く、例えば上海市でも浦東新区の滴水湖周辺では太陽が観測できたとの報告もあり、すべての地域で観測できなかったわけではない。もちろんその反対に、観測ができたとされる都市でも、例えば杭州市の上海寄りの地域は厚い雲に覆われるなど、すべての地域で観測ができたわけではない。
出典^ 平成21年7月22日の日食時に、静止気象衛星「ひまわり」が観測した画像を気象庁ホームページで公開します
^ 宇宙から見る月の影 - H21/7/22日食時の「ひまわり」画像
^ ⇒国立天文台・7.22皆既日食中継 国立天文台、2009年7月23日閲覧
^ “世界最初の「黒い夜明け」 インドでも日食、死者も”. 47NEWS. 共同通信. (2009年7月22日). https://web.archive.org/web/20090726022509/http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009072201001189.html 2009年7月23日閲覧。