2009年の科学
できごと
1月
1月4日 - 国内各地で「世界天文年2009」のオープニングイベントが一斉に始まる。「世界天文年2009」は、ガリレオが天体望遠鏡で天体観測を始めた1609年から400年目の節目を記念して国際連合などが定めたもので、世界中でイベントの開催が予定されている [1][2]。
1月12日 - 三菱重工業、H-IIAロケットによる韓国航空宇宙研究院の多目的観測衛星「コンプサット3」の打ち上げ受注を発表。打ち上げは、種子島宇宙センターから2011年夏に予定されている。日本のロケットが人工衛星の商用打ち上げを受注するのは初めて [3]。
1月15日
第25回日本国際賞に、「自然と共生する持続可能な技術社会形成」分野からデニス・メドウズ、「医学・工学の融合における疾患への技術の展開」分野からデビッド・クールの2名が選ばれる [4][5]。
クラフォード賞に、岸本忠三、平野俊夫、チャールズ・ディナレロの3名が選ばれる。1980年の同賞設立以来、日本人の受賞は初めて [6][7]。
1月15日-16日 - フランス・パリのユネスコ本部で、「世界天文年2009」開幕記念式典が開催 [8][9]。
1月23日 - 世界最初の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」、中小企業でつくる東大阪宇宙開発協同組合等が開発した「まいど1号」など人工衛星計8基搭載したH-IIAロケット15号機、種子島宇宙センターから打ち上げ成功。打ち上げは当初1月21日に予定されていたが、悪天候により23日に延期されていた [10][11][12][13]。
2月
2月13日 - 国立天文台、国土地理院などの研究者チームが世界最初の月全体の地形図及び重力地図を作製したと、米誌『サイエンス』上で発表。月周回衛星「かぐや」の観測データによるもの。月面の最高地点は高さ約10,750メートル、最低地点は深さ約9,060メートルと判明した [14][15][16]。
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
受賞
アーベル賞 - ミハイル・グロモフ
ウルフ賞
ウルフ賞物理学部門 - 受賞者なし
ウルフ賞数学部門 - 受賞者なし
ウルフ賞化学部門 - 受賞者なし
ウルフ賞医学部門 - 受賞者なし
ラスカー賞
基礎医学研究賞 - ジョン・ガードン、山中伸弥
臨床医学研究賞 - ブライアン・ドラッカー、ニコラス・ライドン(英語版)、チャールズ・ソーヤーズ(英語版)
ノーベル賞 (10月)
物理学賞 - チャールズ・K・カオ、ウィラード・ボイル、ジョージ・E・スミス
化学賞 - ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン、トマス・A・スタイツ、エイダ・E・ヨナス
生理学・医学賞 - エリザベス・H・ブラックバーン、キャロル・W・グライダー、ジャック・W・ショスタク
死去
1月25日 - エレノア・ヘリン、アメリカ合衆国の天文学者
2月11日 - ウィレム・J・コルフ(英語版)、アメリカ合衆国の医学者、人工臓器の発明者
5月19日 - ロバート・ファーチゴット、アメリカ合衆国の化学者。ノーベル生理学・医学賞受賞者
6月10日 - ジャン・ドーセ、フランスの免疫学者、医師。ノーベル生理学・医学賞受賞者
9月8日 - オーゲ・ニールス・ボーア、デンマークの物理学者。ノーベル物理学賞受賞者
9月12日 - ノーマン・ボーローグ、アメリカ合衆国の農業学者
9月29日- パーヴェル・ポポーヴィチ、ソビエト連邦の宇宙飛行士
10月5日 - イズライル・ゲルファント、ロシアの数学者
10月10日 - クロード・レヴィ=ストロース、フランスの社会人類学者、思想家
11月2日 - アミール・プヌーリ、イスラエル人の計算機科学者
11月8日 - ヴィタリー・ギンツブルク、ロシアの物理学者、ノーベル物理学賞受賞者
11月21日 - コンスタンチン・フェオクチストフ、ソビエト連邦の宇宙飛行士、宇宙工学者
12月21日 - エドヴィン・クレープス、アメリカ合衆国の生化学者
脚注[脚注の使い方]^ 「びっくり! 3D宇宙 日本初の立体的映像システムお目見え」 産経新聞2009年1月4日付. 2009年1月13日閲覧.[リンク切れ]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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