2009年の台風
軌跡の地図
最初の台風発生5月1日
最後の台風消滅12月4日
最も強かった
台風台風22号 ? 905 hPa,
115 kt (10分間平均)
熱帯低気圧の総数41
台風の総数22
総死亡者数2,242
総被害額10.47 億ドル (2009 USD)
年別台風
2007, 2008, 2009, 2010, 2011
2009年の台風(2009ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。台風の発生数は22個で、うち7個が日本に接近したが、上陸したのは18号のみだった[1]。
前年の2008年は日本に上陸した台風が1個もなく、この年にも1個しか上陸しなかったため、この2年間はほとんど台風が日本に上陸しなかった珍しい期間となった。さらに、この年は沖縄や奄美など、南西諸島への台風の接近が少なかったことも特徴であった[2]。
この年から気象庁が発表を開始した、「5日先までの台風進路予報」の精度は、当初の想定とほとんど同程度であった[2]。 台風の年間日本接近数(上陸数を含む)接近数が多い年接近数が少ない年
台風の日本接近数
順位年接近数順位年接近数
12004年 1966年
台風の年間日本上陸数上陸数が多い年上陸数が少ない年
順位年上陸数順位年上陸数
12004年1012020年 2008年 2000年
1986年 1984年0
22016年 1993年 1990年662023年 2009年
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間 200901・01W・ダンテ タイフーン (JMA) 5月3日にフィリピンの東で発生し、アジア名「クジラ(Kujira)」と命名された[3]。フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はこの台風について、フィリピン名「ダンテ(Dante)」と命名している。台風はフィリピンから遠ざかるように北東に進み、その間に勢力を強めた。5月7日には小笠原諸島に接近し、熱帯低気圧に変わった後も北太平洋上を北東に進み続けた。この台風により、ビコル半島の地域が集中豪雨に襲われ、29人が死亡し、1人が行方不明となった。 200902・02W・エモン タイフーン (JMA) 先の台風1号が発生した同日に南シナ海で発生し、アジア名「チャンホン(Chan-hom)」と命名された。フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はこの台風について、フィリピン名「エモン(Emong)」と命名している。台風は東方に進みながら発達し、暴風域を伴った[4][5]。7日にはルソン島の北部に上陸。各地に大きな被害をもたらし、また多数の死傷者を出した。 200903・03W シビア・トロピカル・ストーム (JMA) 6月18日に南シナ海で発生し、アジア名「リンファ(Linfa)」と命名された[6]。台風は北上して台湾海峡付近を通り、中国東部にかなり接近した。この台風によりフィリピンや台湾、中国などに影響が及ぼされ、死者や行方不明者が出た。 200904・04W・フェリア トロピカル・ストーム (JMA) 6月23日にフィリピンの東で発生し、アジア名「ナンカー(Nangka)」と命名された[7]。また、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はこの台風について、フィリピン名「フェリア(Feria)」と命名している。台風はフィリピン中部を横断後、南シナ海を北上した。台風の勢力そのものはそれほど強くはなかったものの、台風の影響を受けたフィリピンでは記録的な雷雨に見舞われ、一部では竜巻などが起きた。 200905・05W・ゴリオ トロピカル・ストーム (JMA)
222573122
各熱帯低気圧の活動時期
「台風」に分類されている熱帯低気圧
台風1号(クジラ)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生期間5月3日 ? 5月7日
ピーク時の強さ90 kt (10分間平均)
940 hPa
台風2号(チャンホン)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生期間5月3日 ? 5月9日
ピーク時の強さ65 kt (10分間平均)
975 hPa
台風3号(リンファ)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間6月18日 ? 6月22日
ピーク時の強さ60 kt (10分間平均)
975 hPa
座礁した石油タンカー
台風4号(ナンカー)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間6月23日 ? 6月26日
ピーク時の強さ40 kt (10分間平均)
990 hPa
台風5号(ソウデロア)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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