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2008年スペイン総選挙
国会下院定数350議席、上院定数266議席のうち208議席
第9回スペイン立法議会
2008年スペイン総選挙(2008ねんすぺいんそうせんきょ、スペイン語:Elecciones generales de Espana de 2008)は、2008年3月9日に実施されたスペインの国会における総選挙である。上院と下院の両院で選挙が実施された。
概要サパテーロ首相
4年前の総選挙で政権の座に着いた社会労働党(PSOE)と、前回の総選挙で野党に転落し、政権奪回を目指す国民党(PP)との間で激しい選挙戦が戦われた。選挙の結果、PSOEは過半数の議席を得ることはできなかったが、比較第一党の座を維持することに成功してサパテーロ首相が引き続き政権を担うこととなった。 PSOEとPPの二大政党で全議席の9割以上を占め、両政党以外の中小政党が軒並み議席を減らす結果となった。特にスペイン共産党を中核とする統一左翼(IU)は得票率3.8%で2議席と過去最低の結果となった。 党派別議席数及び得票数・率・増減党派得票数得票率議席増減
首相:ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロ(社会労働党)
有権者数(選挙人数):35,073,179名
下院定数:350議席
選挙制度[1]:県単位(50県と2自治都市)の比例代表制(350議席)
選挙区定数は人口比例で配分される。但し、北アフリカにある(セウタ・メリージャ)は定数1の小選挙区制
投票は政党あるいはその連合のリストを選択する。個人候補は認められない。
各リストへの議席配分は、県単位のドント式で実施するが、得票率が3%未満のリストは議席配分の対象外となる。
選挙結果
下院
投票日:2008年3月9日
投票率:73,85%
有効投票数:25,734,866票
社会労働党(PSOE)11,289,33543.87%1695
国民党(PP)10,278,01039.94%1546
集中と統一 (CiU)779,4253.03%10=
バスク民族主義党 (EAJ-PNV)306,1281.19%61
カタルーニャ共和主義左翼 (ERC)298,1391.16%35
統一左翼(IU)969,9463.77%23
ガリシア民族主義ブロック (BNG)212,5430.83%2=
カナリア諸島連合
連合・進歩・民主主義 (UPyD)306,0791.19%11
ナフォロア・バイ (Na-Bai)62,3980.24%1=
バスク連帯 (EA)50,3710.20%01
アラゴン主義連合 (CHA)38,2020.15%01
350
出典:スペイン政府内務省選挙結果[2]より。
なお、データは議席獲得政党と、前回との比較のため今回は議席を失ったが前回議席を有していた政党のみとりあげている。 第9回立法議会における上院の議席配分は、社会労働党が前回の2004年の議席を7議席を上回り、また、カタルーニャのための進歩協定
上院
総有権者数:35,073,179
国内有権者数:33,868,479
在外有権者数:1,204,700
投票総数:26,125,239(74.49%)
国内投票数:25,735,370(75.99%)
在外投票数:389,869(32.36%)
棄権:8,947,940(25.51%)
有効投票数:25,527,940(97.71%)
無効票:597,299(2.29%)
候補者獲得票:25,003,190(97.94%)
白票:524,750(2.06%)
党派別議席数及び増減数2004年 ← 2008年スペイン総選挙 → 2011年
党派議席増減
国民党 (PP)1011
スペイン社会労働党 (PSOE)887
カタルーニャのための進歩協定 (PSC-ERC-ICV-EUiA)12=
集中と統一 (CiU)4=
バスク民族主義党 (EAJ-PNV)24
カナリア諸島連合 (CC-NC-PNC)12
データ出典:スペイン政府内務省選挙結果[3]
脚注^ 西平重喜『各国の選挙?変遷と実情?』(木鐸社)の第6.1章「スペイン(ESP)」を参照した。