2008年アメリカ合衆国大統領選挙
United States presidential election, 2008
投票率58.2%[1] 1.5%
候補者バラク・オバマジョン・マケイン
政党民主党共和党
出身地域イリノイ州アリゾナ州
副大統領候補者
ジョー・バイデン
サラ・ペイリン
獲得選挙人365173
勝利地域数28 + DC + NE-02
州別獲得選挙人分布図
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選挙前大統領
ジョージ・W・ブッシュ
共和党選出大統領
バラク・オバマ
民主党
選挙人の数と面積を比例させたカルトグラム。
オバマの獲得した州 マケインの獲得した州。
2008年アメリカ合衆国大統領選挙(2008ねんアメリカがっしゅうこく だいとうりょうせんきょ、英語: United States presidential election, 2008)は、2008年11月4日に実施された、大統領及び副大統領を選出するための選挙(第56回)である。本項では当該11月4日の本選挙に政党の候補者として立候補する候補を選出する一連の予備選挙を含めて述べる。本選では民主党のバラク・オバマ上院議員(副大統領候補はジョー・バイデン上院議員)と共和党のジョン・マケイン上院議員(副大統領候補はアラスカ州のサラ・ペイリン州知事)が対決し、オバマが選挙人投票でマケインに大差をつけ勝利した。 共和党・民主党に所属して大統領を目指す者は、両党が各州で行う予備選挙・党員集会を通じて、まず党の大統領候補としての指名獲得を目指すことになる。 立候補を予定する者は、正式な出馬表明・立候補申請以前の段階からそれぞれ非公式の活動を始めている。2006年に行われた中間選挙は、2008年の大統領選挙の有力候補者にとって候補者の支援活動・資金集めという観点から重要な意味があった。現職の上院議員で改選期を迎える者は、大統領選挙の前の大きな選挙として中間選挙を戦った。正式な立候補は、2006年から2007年にかけて表明され始めた。 2004年の場合、民主党ではハワード・ディーン候補が2003年秋ごろから最有力候補として名前が大きく取り上げられた。このように、選挙前年の秋ごろから予備選挙に向けた活動が本格化し、メディアは世論調査等の結果に基づき特定の候補を予備選挙における有力候補(front-runners、先行候補)として注目して報道がなされるのが通例であるが、2008年の選挙では、全般的に各候補が選挙運動を早める傾向があることから、先行した有力候補などは2007年に入った以降は各党について大きく取り上げられている。 各候補者の選挙運動が例年に比べ早めに始動したこと、各州が各々の州の予備選挙の重要性を高めるために日程を前倒ししたことから、今回の予備選挙では各州の日程が大幅に繰り上げられる傾向が見られた。民主党では、ミシガン州とフロリダ州が予備選日程を独断で早めた懲罰として、党全国委員会から両州の代議員枠を「ゼロ」とされる事態となった。 また、3月のいわゆるスーパー・チューズデーと呼ばれる複数の主要州での予備選挙実施日も、例年より約1か月ほど早い2008年2月5日の火曜日に設定され、民主党は22州、共和党は21州で予備選挙・党員集会を行った。このため、アメリカメディアはその比重の大きさを表現するために、「メガ・チューズデー」「ツナミ・チューズデー」などと呼んだ。 両党の予備選挙は2008年1月3日のアイオワ州から開始された。最初に結果が出るアイオワ州党員集会やニューハンプシャー州の予備選挙で勝つことにより、候補者は大きな注目を集めることとなり、その後の争いを有利に展開することが出来る。その後予備選は6月まで続くが、通例のように「メガ・チューズデー」までに両党の候補者が実質的に決定すると予測されていた。共和党では「メガ・チューズデー」前にマケイン有利がほぼ確定したが、民主党ではオバマ、ヒラリー・クリントンのデッドヒートが続き、3月4日の「ミニ・チューズデー」では、土俵際まで追い込まれていたヒラリー・クリントンが、4州中3州(テキサス州・オハイオ州・ロードアイランド州)で勝利し決着がつかない状態となった。さらに、予備選後半の大票田であったペンシルベニア州で、ヒラリー・クリントンが9.1%のリードで勝利し、オバマ優位は変わらないものの粘りを見せつけ、戦いは長期化した。
選挙の過程