2007年大韓民国大統領選挙
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第17代大韓民国大統領選挙

2002年 ←
2007年12月19日 (2007-12-19)
→ 2012年


投票率63.0%
 
候補者李明博 鄭東泳 李会昌 
政党ハンナラ党大統合民主新党無所属
得票数11,492,3896,174,6813,559,963
得票率48.7%26.1%15.1%


広域市・道別選挙結果(青:李明博・オレンジ:鄭東泳)

選挙前大統領

盧武鉉 
大統合民主新党選出大統領

李明博 
ハンナラ党

第17代大統領選挙
各種表記
ハングル:?17? ??? ??
漢字:第十七代大統領選擧
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2007年大韓民国大統領選挙(2007ねんだいかんみんこくだいとうりょうせんきょ)は、第17代大韓民国大統領を選出するため、2007年12月19日[1]に行われた韓国における国政選挙である。

任期は1期5年で、当選者の任期は2008年から2013年まで。盧武鉉大統領は憲法規定により再選が禁止されている。なお、韓国では選挙の回数を「第○回」ではなく「第○代」と数える。目次

1 概要

2 主要政党における大統領候補決定過程

2.1 民主新党

2.1.1 予備選挙候補者

2.1.2 党内選挙結果


2.2 ハンナラ党

2.2.1 予備選挙候補者

2.2.2 党内選挙結果



3 公式候補者

4 選挙結果

4.1 各候補別得票数及び得票率

4.2 各候補の地域別得票数と得票率


5 歴史

6 脚注

7 参考文献

8 関連項目

概要

今回大統領選挙では、韓国大統領選挙史上最多となる12名が立候補したが、事実上、「開かれたウリ党」(ウリ党)が改編した与党系政党である大統合民主新党(以下、民主新党)の鄭東泳候補と野党ハンナラ党の李明博候補、そして元ハンナラ党総裁の李会昌候補の有力3候補による争いとなった。今回の大統領選挙では、「経済再生」を公約に掲げた野党ハンナラ党の李明博候補が鄭東泳候補らを大差で引き離して勝利した。この結果、1997年と2002年の大統領選挙で立て続けに敗北したハンナラ党は10年ぶりに政権を奪還することに成功し、金大中・盧武鉉と2代10年間にわたって続いた進歩主義政権に終止符が打たれた。
主要政党における大統領候補決定過程

盧大統領の与党だったウリ党が改編した政党である民主新党と、野党第1党のハンナラ党における大統領候補決定までについて紹介する。
民主新党

民主新党の大統領候補を選ぶための予備選挙は、党員以外の一般有権者にも投票権を与える「オープンプライマリー方式」で実施され、9月3日?5日までの予備選挙と、9月15日?10月14日までの本選挙の2段階に分けて実施された。本選挙については、全国16の広域市・道を巡回して行われる投票と、モバイル投票[2]、世論調査の3つに分けて行われた。

全国を巡回して行われる投票は、9月16日の蔚山広域市を皮切りに実施されたが、選挙中盤に鄭東泳候補に対する不正選挙疑惑が浮上したことで、一部地域の投票が延期され、変則的な選挙が実施され、10月15日に本選挙の開票が行われた。
予備選挙候補者

民主新党の本選挙候補者は以下の5名である。尚、予備選挙に名乗りを上げていた千正培と金斗官、秋美愛、辛基南は予備選挙段階で脱落し、選挙戦から撤退した。

予備選挙候補者一覧候補者名プロフィール備考
鄭東泳

1953年生まれ

ソウル大学歴史学科卒業

MBC記者(1978年?1995年)

ウリ党議長(2004年、2006年)

統一部長官兼国家安全保障会議常任委員長

孫鶴圭

1947年生まれ

ソウル大学政治学科卒業

保健福祉部長官

京畿道知事(2002年?2006年)
ハンナラ党を離党して民主新党に合流
韓明淑

1944年生まれ

梨花女子大学仏文学科卒業、女性学科修士

女性部長官

環境部長官

国務総理
選挙戦途中で李海?候補を支持表明し、選挙戦から撤退。
李海?

1952年生まれ

ソウル大学社会学科卒業

教育部長官

国務総理
親盧武鉉系
柳時敏

1959年生まれ

ソウル大学経済学科卒業

聖公会大学兼任教授

保健福祉部長官
選挙戦途中で李海?候補を支持表明し、選挙戦から撤退。

党内選挙結果

民主新党における党内選挙の結果、強い組織力を持つ鄭東泳候補が全候補の累積投票49万票余の内、21万7千票弱を確保し、得票率43.8%で勝利して同党における大統領候補となった。一方、ハンナラ党を離党して民主新党に参加し、本選挙に立候補した孫鶴圭はモバイル投票では優位に立ったが、地域選挙では彼が地盤とする首都圏においても鄭東泳候補に大差をつけることが出来ず敗北した。親盧系の李海?は、本選挙以後において同じ親盧系の韓明淑と柳時敏が李海?候補支持と立候補を辞退し、親盧系を一本化できたにもかかわらず、3位に終わった。

大統合民主新党の党内本選挙結果(括弧内は得票率)区分鄭東泳(当選)孫鶴圭李海?合計
8市道
地域選挙蔚山2,262(43.97%)1,335(25.95%)1,478(30.09%)5,075
済州3,003(39.39%)2,754(36.13%)1,866(24.48%)7,623
江原2,311(31.14%)2,359(31.79%)2,751(37.07%)7,421
忠北6,334(52.72%)2,920(24.30%)2,760(22.97%)12,014
釜山6,689(37.6%)4,508(25.3%)6,614(37.1%)17,811
慶南4,461(34.8%)4,069(31.8%)4,276(33.4%)12,806
光州10,841(47.6%)7,948(34.9%)4,007(17.6%)22,796
全南15,224(46.1%)11,958(36.2%)5,819(17.6%)33,001
累積得票数51,125(43.1%)37,851(31.9)29,641(25.0%)118,617
8市道
地域選挙大田1,766(33.9%)1,464(28.2%)1,974(37.9%)5,204
忠南2,182(32.6%)1,616(24.1%)2,895(43.3%)6,693
全北38,078(81.3%)6,387(13.6%)2,367(5.1%)46,832
京畿13,025(40.2%)13,587(42.0%)5,767(17.8%)32,379
仁川3,117(41.0%)3,160(41.5%)1,331(17.5%)7,608
大邱1,108(25.7%)1,530(35.4%)1,677(38.9%)4,315
慶北1,598(33.4%)2,017(42.1%)1,174(24.5%)4,789
ソウル20,997(49.5%)13,631(32.1%)7,802(18.4%)42,430
累積得票数132,996(49.5%)81,243(30.2)54,628(20.3%)268,867
モバイル 1?3次投票62,138(35.0%)70,031(39.5%)45,284(25.5%)177,453
世論調査(※)
(括弧の中は換算得票数)44.1% (21,850)35.3% (17,525)20.6% (10,216)100.0%
(49,591)
総有效得票数216,984(43.8%)168,799(34.0%)110,128 (22.2%)495,911
出所:自治体国際化協会編集、クレアレポート第327号『大韓民国の第17代大統領選挙』の12頁表「大統合民主新党の本選挙結果」より※世論調査は総投票数の10%として換算する。
ハンナラ党

ハンナラ党における予備選挙は、前ソウル特別市市長の李明博と故・朴正煕元大統領の長女でハンナラ党の代表を務めた朴槿恵との有力候補2名による激しい選挙戦となったが、李明博候補がハンナラ党における大統領候補となった。
予備選挙候補者

記号候補者略歴
1番
李明博(イ・ミョンバク)

1941年生まれ

高麗大経営学科卒業

現代建設代表理事社長(1977?1988年)

14代、15代国会議員

ソウル特別市長(2002?2006年)


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