2007年の台風
軌跡の地図
最初の台風発生4月1日
最後の台風消滅11月28日
最も強かった
台風台風8号 ? 910 hPa,
110 kt (10分間平均)
熱帯低気圧の総数31
台風の総数24
総死亡者数463
総被害額7.73 億ドル (2007 USD)
年別台風
2005, 2006, 2007, 2008, 2009
2007年の台風(2007ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。例年よりも北で発生し、寿命の短い台風が多かった[1]。一方で台風の発生数や日本への接近数、日本への上陸数は平年並みであった[1]。この年の台風2号より、拡充された台風情報が適用された。 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間 200701・01W タイフーン (JMA) 4月1日にトラック諸島近海で発生し、アジア名「コンレイ(Kong-rey)」と命名された。サイパン島を強風域に巻き込みながら北上。その後北マリアナ諸島北部を通過し[2]、5日21時には南鳥島に接近。台風が接近した地域に大きな影響は出なかった。 200702・02W・アマン タイフーン (JMA) 5月17日にカロリン諸島近海で発生し、アジア名「イートゥー(Yutu)」と命名された。小笠原諸島に接近し、硫黄島などを暴風域に巻き込んだ[3]。小笠原諸島には、前年の台風14号以来となる強い台風が接近したことになる[3]。 200703・03W トロピカル・ストーム (JMA) 7月5日にトンキン湾で発生し、アジア名「トラジー(Toraji)」と命名された[4]。命名国は韓国で、桔梗を意味する[4]。海南島と中国、ベトナムに囲まれた非常に狭い海域において発生したため、発達しないまますぐに消滅して、短命台風に終わった[4]。 200704・04W・ベベン タイフーン (JMA) 7月9日3時にカロリン諸島付近で発生し、アジア名「マンニィ(Man-yi)」と命名された[5]。命名国は香港で、海峡の名前に由来する[5]。太平洋高気圧の縁に沿って勢力を強めながら北西に進み、13日は沖縄付近の海上に達し東シナ海を北上した。14日には進路を東寄りに変え、14時頃に大隅半島に上陸後日向灘へと抜け、15日には四国沖から太平洋沿岸を東北東へ進んだ。なお、大隅半島上陸時の中心気圧は945hPaであり、7月に上陸した台風の中では最強の勢力となった[6]。死者3名、行方不明者2名。 200705・05W タイフーン (JMA) 7月29日にマリアナ諸島付近で発生し、アジア名「ウサギ(Usagi)」と命名された。命名国は日本で、うさぎ座を意味する。8月2日に日本の南海上を北西に進み、18時前に宮崎県日向市付近に上陸。宮崎県・大分県を縦断後に周防灘を通過し、3日1時過ぎに山口県宇部市付近に再上陸して日本海へと抜けた。台風の接近時刻と満潮時刻が重なったため、山口県瀬戸内側で高潮による被害が発生した[6]。死者7名、行方不明者2名。 200706・07W・チェデン タイフーン (JMA) 8月5日にフィリピンの東で発生し、アジア名「パブーク(Pabuk)」と命名された。命名国はラオスで、大きな淡水魚を意味する[7]。台風は先島諸島の南方を西進し、台湾南端の恒春半島に上陸した。
月別の台風発生数
113456424
各熱帯低気圧の活動時期
「台風」に分類されている熱帯低気圧
台風1号(コンレイ)
カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生期間4月1日 ? 4月9日
ピーク時の強さ80 kt (10分間平均)
960 hPa
台風2号(イートゥー)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間5月17日 ? 5月23日
ピーク時の強さ95 kt (10分間平均)
935 hPa
台風3号(トラジー)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間7月5日 ? 7月6日
ピーク時の強さ35 kt (10分間平均)
994 hPa
台風4号(マンニィ)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生期間7月9日 ? 7月16日
ピーク時の強さ95 kt (10分間平均)
930 hPa
詳細は「平成19年台風第4号」を参照
台風5号(ウサギ)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生期間7月29日 ? 8月4日
ピーク時の強さ90 kt (10分間平均)
945 hPa
詳細は「平成19年台風第5号」を参照
台風6号(パブーク)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間8月5日 ? 8月9日
ピーク時の強さ65 kt (10分間平均)
975 hPa
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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