2001マーズ・オデッセイ
[Wikipedia|▼Menu]

2001マーズ・オデッセイ
2001 Mars Odyssey
2001マーズ・オデッセイ
所属アメリカ航空宇宙局(NASA)
公式ページ ⇒2001 Mars Odyssey
国際標識番号2001-014A
カタログ番号26734
状態運用中
目的火星の探査
観測対象火星
打上げ場所ケープカナベラル空軍基地
打上げ機デルタIIロケット
打上げ日時2001年4月7日
11時2分22秒 (EDT)
軌道投入日2001年10月23日
22時30分 (EDT)
物理的特長
質量725kg(推進剤含む)
発生電力太陽電池 750W(火星軌道上)
軌道要素
周回対象火星
軌道半長径 (a)3785km
離心率 (e)0.0115
軌道傾斜角 (i)93.2度
軌道周期 (P)1.964時間
観測機器
GRSガンマ線分光計
THEMIS熱放射撮像カメラ
MARIE火星放射線環境測定器
テンプレートを表示

2001マーズ・オデッセイ(2001 Mars Odyssey)は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) による火星探査機。主に火星地表の組成を調べる。元々のミッション名は「マーズ・サーベイヤー2001・オービター・ミッション」。
概要2001マーズ・オデッセイが写したマリネリス峡谷

ミッションの目的は、火星の表層の水の痕跡の発見、地表の鉱物の分布、放射線測定など。

基本ミッション終了後も稼動を続け、後の火星探査機「マーズ・エクスプロレーション・ローバー」や「フェニックス」の通信を中継などもおこなっている。(「マーズ・エクスプレス」の着陸機「ビーグル2」の通信も中継する計画だったが、ビーグル2が着陸に失敗したため利用されなかった)

観測により、次の興味深いデータも得ることが出来た。

南極と北極を覆う二酸化炭素の氷の下に大量の水が存在している可能性を示すデータ。

南極地域において、地表から約1メートル下に大量の氷が存在する可能性を示すデータ。

両極以外の地域においては乾燥が激しいこと。

名称は映画2001年宇宙の旅(原題 2001: A Space Odyssey)に由来している。

NASAは2010年9月までのミッション延長を承認している。これにより、年単位での時間の変化にともなう地表、雲の変化の測定、より詳細なマッピングなどをおこなうとともに、火星地表に到着した「スピリット」および「オポチュニティ」の地球との通信の中継を行っている。

マーズ・サイエンス・ラボラトリーの着陸時のリアルタイム中継に利用された。なお、搭載されている推進剤は2015年まで使用可能である。
主な搭載機器

ガンマ線分光計 (GRS)

熱放射撮像カメラ (THEMIS)

火星放射線環境測定器 (MARIE)

略歴マーズ・グローバル・サーベイヤーから撮影された2001マーズ・オデッセイ。(2005年4月21日撮影)

2001年4月7日 デルタIIロケットケープカナベラル空軍基地から打上げ

2001年10月23日 火星周回軌道への投入に成功

2002年2月19日 火星観測を開始

2003年10月28日 火星放射線環境測定器が太陽のフレアにより故障

2004年8月 第1次ミッションを終了

2006年9月まで第2次ミッション (extended mission)。長期にわたる火星の気象の観測、およびマーズ・エクスプロレーション・ローバーの通信中継。

2006年9月再度のミッション延長[1]大幅に延長されて実施されているMERミッションの通信中継。

2010年12月15日17時55分 (PST) マーズ・グローバル・サーベイヤーが持っていた火星の観測期間の記録(1997年9月11日 - 2006年11月2日)を抜く3340日目(地球日)の観測に入る[2][3]

脚注[脚注の使い方]^Mars rover, Global Surveyor, Odyssey missions extended
^NASA's Odyssey Spacecraft Sets Exploration Record on Mars
^マーズ・オデッセイ、火星滞日数の新記録を樹立[リンク切れ]

関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、2001マーズ・オデッセイに関連するカテゴリがあります。

Mythodea - ヴァンゲリスによるテーマ音楽

外部リンク

2001 Mars Odyssey (NASA/JPL)

2001マーズ・オデッセイ (月探査情報ステーション 火星・赤い星へ)










アメリカ航空宇宙局 (NASA)
政策(英語版)と歴史

歴史

NACA (1915)

アメリカ航空宇宙法(英語版) (1958)

スペース・タスク・グループ(英語版) (1958)

ペイン(英語版) (1986)

ロジャース (1986)

ライド(英語版) (1987)

宇宙探査構想(英語版) (1989)

オーガスティン(英語版) (1990)

CFUSAI(英語版) (2002)

CAIB(英語版) (2003)

ビジョン・フォー・スペース・エクスプロレーション (2004)

オルドリッジ (2004)

オーガスティン(英語版) (2009)

概略

宇宙開発競争

長官と副長官

主任科学者

宇宙飛行士隊(英語版)

予算(英語版)

技術副産物(英語版)

NASA TV

NASA Social(英語版)

打ち上げサービスプログラム(英語版)

ケネディ宇宙センター

ビークル組立棟

第39発射施設

打ち上げ管制センター


ジョンソン宇宙センター

ミッションコントロール(英語版)

月試料実験室(英語版)



無人プログラム

過去

ヒッチハイカー(英語版)

マリナー


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:33 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef