2000年代
6月25日 - 歌手のマイケル・ジャクソンが死去。
8月18日 - 大韓民国の金大中元大統領が死去。
メキシコから世界各国に新型インフルエンザが大流行する(2009年新型インフルエンザの世界的流行)。
ウイグル騒乱が起こる。
世相と文化
社会
アメリカ単独覇権の時代が続くと予想されていたが、アメリカ同時多発テロ以降イスラーム過激派によるテロが多発。対抗して始まったアフガニスタン紛争、イラク戦争は泥沼化し、サブプライムローン問題を発端に世界中の金融機関で信用収縮の連鎖が勃発、リーマンショック以降の世界同時不況を招き、先進国を中心に市場の収縮が起こった。
これらにより日米欧のプレゼンスが低下。 経済成長著しいインド・中国・ブラジル、資源価格の高騰の恩恵を受けたロシア・中東産油国などBRICS諸国をはじめとするG20新興国が台頭していった。 ベトナムは海外からの投資が好調で、高度経済成長が始まる。インドネシアでは2000年代前半、タイでは2000年代中頃から政治的な混乱が多発した。一方で経済成長に伴い新興国の環境問題も深刻化した。
反米感情を背景にラテンアメリカでは左派政権が次々誕生し、地域統合の機運が高まった。
旧東側の中欧諸国やバルト三国のEU加盟以降、これらの国へ生産拠点を移す動きが活発化し、中東欧諸国と西欧諸国との一体性が強まる。一方、冷戦時にこの地域で影響力を発揮してきたロシアとの摩擦も顕在化。
重症急性呼吸器症候群 (SARS) や新型インフルエンザ (A/H1N1) といった新興感染症がエピデミックを起こした。
資源価格高騰と地球温暖化の社会問題化に伴い、欧州諸国を中心に太陽光発電・風力発電など再生可能エネルギーの利用が本格化。原子力発電も見直された。
2001年にオランダで世界初の同性結婚が認められると、その後はヨーロッパの各地(主に北欧および西欧)や北米、南米、オセアニア、南アフリカ共和国でも同性結婚およびそれに準ずるパートナーシップ制度容認の流れが広がった。
コンピュータとインターネット
パーソナルコンピュータや携帯電話がコモディティ化し、インターネットの利用が広がる。デジタルオーディオプレーヤー、スマートフォンなどインターネットの利用を前提としたデジタル家電製品が大ヒットし、新しいデジタルライフスタイルが浸透していく。一方で、インターネットを利用した犯罪やコンピュータセキュリティが深刻な社会問題となった。
Yahoo!、Google、Amazon.com、MySpace、Facebook、YouTube、Twitterなどのネットサービスが現れ、人々のライフスタイルを変えた。 Wikipediaもこの時代に登場した。
通信
第3世代移動通信システム (3G)であるW-CDMAやCDMA2000などが登場したが、従来のデジタル方式の移動通信システムを完全に置き換えるに至らず、日本や韓国など一部の地域を除いて第2世代移動通信システム (2G)であるGSMとその発展システムが依然として広く使われ続けた。
コンピュータゲーム
テレビゲーム市場では2000年代の前半(第6世代)にソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) の「PlayStation 2」が前世代機に引き続いて市場をリードしていたが、後半(第7世代)になると任天堂が「Wii」で挽回し、さらにマイクロソフトの「Xbox 360」、SCEIの「PlayStation 3」もそれに続く形で三つ巴の様相を呈した。携帯型ゲームでは引き続き任天堂の「ゲームボーイアドバンス」や「ニンテンドーDS」シリーズが世界的に覇権を握っている。
PlayStation 2
ニンテンドーゲームキューブ
Xbox
Xbox 360
PlayStation 3
Wii
ゲームボーイアドバンス
PlayStation Portable
ニンテンドーDS
音楽
インターネットの普及により音楽はデジタル化され、2001年に登場したiPodをはじめとするデジタルオーディオプレーヤーの人気が上昇する。それに伴い、米国のみならず世界的にCD、レコードなど物理媒体の売上が著しく減少した。
2000年代初頭、NapsterなどのP2Pネットワークの登場により、MP3データの違法ダウンロードが横行した。
2003年に開始されたiTunes Music Storeにより、楽曲のデジタル・ダウンロード販売が普及した。
ヒップホップの商業的人気がピークに達した。エミネムは2000年代を通して最も売れたミュージシャンとなった。
建築「2000年代の建築」も参照
超高層建築物・構築物
広州塔
(中国広州市の電波塔)
国際金融中心
(中国香港)
人物
アメリカ合衆国とヨーロッパ
政治
ベネディクトゥス16世(1927年 - 2022年)
ジャック・シラク(1932年 - 2019年)
シルヴィオ・ベルルスコーニ(1936年 - )
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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