アメリカ合衆国や、イギリスをはじめとした欧州諸国では、世界恐慌による経済危機を克服するため、公共事業による雇用確保や景気回復を図ったり、社会保障制度を構築する社会政策に力が注がれた。市場メカニズムを活用しながら、国家が経済に介入することによって、矛盾の克服が目指された(混合経済、大きな政府)。戦後、混合経済政策は社会自由主義政党や社会民主主義政党だけでなく保守政党にも採用されて各国に未曽有の経済成長をもたらし、世界的に経済規模は拡大を続けたが、オイルショック以降、国家にかかる財政的な負担が目立ち始め、多くの国では不況とインフレーションに見舞われた(スタグフレーション)。
そのため、英国や北米、日本などでは1980年代から民間の自発的な活力を期待して、各種の法的な規制を緩め(規制緩和)、公営企業の民営化による解体を行う新自由主義もしくは小さな政府と呼ばれる政策が新保守主義と結びついて推進された。一方、北欧などでは自発的な住民自治を期待して1980年代から政府機関の分権化をすすめ、環境などの新たな価値を取り込んで、福祉国家の再編成がはかられた。ソ連の崩壊で唯一の超大国となったアメリカは、世界をリードしグローバル化を進めることとなった。 20世紀科学の特徴としては、以下のような点があげられる。 ほか多数
重大なできごと・発明
科学・技術
科学とその応用としての技術が緊密に結びつき、科学技術という語がよく用いられるようになった。
20世紀前半は物理学、後半は生物学がとくに際立って著しい発展を遂げた。
科学研究者の数が非常に増え、科学研究が国家プロジェクトとして推進されるようになった。
理学分野
現代物理学 - 相対性理論、量子力学、素粒子物理学、宇宙物理学など
光量子仮説
特殊相対性理論と一般相対性理論の提唱
中間子理論の提唱
化学 - 高分子化学の確立
化学合成の発展。合成繊維の普及
創薬技術
フラーレンとカーボンナノチューブの発見
生物学 - 分子生物学、遺伝学、生理学
DNA二重らせん構造の発見。ゲノム研究のはじまり
タンパク質研究の発達とプロテオーム研究のはじまり
地球科学 - 地球物理学の発展
プレートテクトニクス理論の確立、地球内部構造の推定
気象学、海洋学の発展
医学・バイオテクノロジー分野
遺伝子組み換え
化学療法の発達
抗生物質、抗がん剤などの合成・発見。
画像診断 - CT、MRI、PETなどの発明
臓器移植
精神医学 - 向精神薬の発見。
工学分野
月面着陸(月面でポーズをとるエドウィン・オルドリン〈NASA〉)
原子力の利用
原子炉の実現、原子力発電の普及
核兵器の製造と核実験
放射線医学
輸送機器の飛躍的進歩 - 宇宙開発、飛行機、自動車、高速鉄道など
飛行機・ヘリコプターの発明と発展
宇宙ロケットの登場、人工衛星の登場と宇宙開発のはじまり
宇宙探査、有人宇宙飛行や有人月探査の実現
情報技術の飛躍的発展
電子式コンピュータの実現と爆発的発展
トランジスタや集積回路の発明、情報工学の発達
有線通信・無線通信技術の発達
通信衛星、インターネットによる世界的通信網の発達
戦争戦車(1916年、ソンムに於けるMk.I戦車“雄型”)戦略爆撃機(B-29)広島原爆のキノコ雲
日露戦争(1904年 - 1905年)
バルカン戦争(1912年 - 1913年)
第一次世界大戦(1914年 - 1918年)
ロシア内戦(1918年 - 1922年)
シベリア出兵(1919年 - 1924年)
日中戦争(1937年 - 1945年)
スペイン内戦(1936年-1939年)
冬戦争(1939年 - 1940年)・継続戦争(1941年 - 1944年)
第二次世界大戦(1939年 - 1945年)
第一次中東戦争(1948年 - 1949年)