20世紀少年
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この項目では、浦沢直樹の漫画について説明しています。映画化作品については「20世紀少年 (映画)」をご覧ください。

本格科学冒険漫画 20世紀少年
本格科学冒険漫画 21世紀少年
ジャンルSFサスペンス冒険青年漫画
漫画
作者浦沢直樹
出版社小学館

その他の出版社
Viz Media
鶴山文化社
東立出版社
玉皇朝グループ
Panini Comics
Glenat
Planeta DeAgostini
Level Comic

掲載誌ビッグコミックスピリッツ
レーベルビッグコミックス
発表期間1999年 - 2006年(20世紀少年)
2007年1月 - 2007年7月(21世紀少年)
巻数全22巻(20世紀少年)
全2巻(21世紀少年)
話数全249話(20世紀少年)
全16話(21世紀少年)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『本格科学冒険漫画 20世紀少年』(ほんかくかがくぼうけんまんが 20せいきしょうねん)は、浦沢直樹による日本漫画作品。

1999年から2006年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載された。完結編である『本格科学冒険漫画 21世紀少年』(21せいきしょうねん)は、2007年1月から7月まで連載された。単行本は『20世紀少年』が全22巻、『21世紀少年』は上・下巻の2巻が刊行されている。作品名は、T・レックスの楽曲「20センチュリー・ボーイ」に因んだものである[1]

第48回小学館漫画賞青年一般部門をはじめ、第25回講談社漫画賞一般部門、第6回文化庁メディア芸術祭優秀賞、第37回日本漫画家協会賞大賞、第39回星雲賞コミック部門、フランスジャパンエキスポアワードグランプリ受賞、海外でも2003年にヨーロッパ最大の漫画賞と言われるアングレーム国際漫画祭の最優秀長編賞を受賞する。単行本の累計発行部数は3600万部を突破している[2]

2008年から2009年にかけては、これら2作品の実写映画化作品である日本映画本格科学冒険映画 20世紀少年』が3部作として公開された。
あらすじ

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2012年4月)(使い方

高度成長による「夢と希望」に満ちあふれていた時代から、一転して経済は停滞しオカルトブームが起き、世界滅亡の空気まで漂いはじめた、1970年前後。

そんな時代の中で、少年たちは、地球滅亡をもくろむ悪の組織や、東京を破壊し尽くす巨大ロボットに蹂躙され、混沌とし、滅亡に向かっていく未来の世界を空想した。そして、それらに立ち向かい地球を救うのは、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たちだ。下らないようなストーリーを描いたスケッチブックを、少年たちは“よげんの書”と名付ける。しかし大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。

1997年、主人公のケンヂは、突然失踪した姉の娘のカンナを養い、コンビニを営む平凡な日々を送っていたが、お得意先の一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その薄れかけていた記憶を次第に呼び覚まされていく。そして世界各地の異変が、幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。一連のできごとの陰に見え隠れする謎の人物“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。

物語は、“ともだち”による20世紀末にかけての暗躍と、それに立ち向かう大人になったケンヂ達幼なじみを中心とした第1部、ケンヂが行方不明となり、“ともだち”が世界の救世主として称えられるようになった2015年の世界で密かに反逆を試みるカンナを主人公とした第2部、人類が滅亡し“ともだち”が独裁政治を行う世界に突如現れたケンヂを描く第3部、“ともだち”亡き後に残された最後の陰謀に立ち向かい、幼少時との決着を付けるべく奔走するかつての仲間たちを描く最終部の4つに大きく分かれる。
登場人物詳細は「20世紀少年の登場人物」を参照

記事の体系性を保持するため、20世紀少年の登場人物の要約をこの節に執筆・加筆してください。(使い方

ケンヂ / 遠藤 健児(えんどう けんじ)
この作品の主人公。ロック歌手になるというかつての夢をあきらめ、現在は年老いた母親と、失踪した姉の娘・カンナの世話をしながらコンビニを営んでいる。ドンキーの死をきっかけに“ともだち”の存在を知り、その陰謀を崩すために立ち上がる。
カンナ / 遠藤 カンナ(えんどう カンナ)
この作品のもう一人の主人公。ケンヂの姪。超能力のような力を持っている。ケンヂの死後、彼の思想を受け継いで“ともだち”との戦いに挑む。
オッチョ / 落合 長治(おちあい ちょうじ)
ケンヂの同級生。幼少の頃より優等生で、一流企業に勤めていたが、現在はバンコクにて「ショーグン」の名で裏社会の汚れ仕事をしている。
ユキジ / 瀬戸口 ユキジ(せとぐち ゆきじ)
ケンヂの同級生。幼い頃は柔道を習っていた。現在は税関職員として働いている。
ヨシツネ / 皆本(みなもと)
ケンヂの同級生。昔はひ弱で、今も冴えない性格の男性。サラリーマンをしている。
マルオ / 丸尾(まるお)
ケンヂの同級生。昔も今も食いしん坊で、文房具屋を経営している。
モンちゃん / 子門 真明(しもん まさあき)
ケンヂの同級生。大学時代はラグビーの選手だった。現在はドイツに在住。
ケロヨン
ケンヂの同級生。カエルに似た容姿を持つ。現在は家業の蕎麦屋を継いでいる。
ドンキー / 木戸 三郎(きど さぶろう)
ケンヂの同級生。貧乏な家庭に生まれたが、後に工業高校の教師になる。作中始めで死亡し、それが物語の引き金となる。
フクベエ/服部(はっとり)
ケンヂの同級生。秘密基地のメンバーではなかったが、よげんの書のことを知っている。
ヤマネ / 山根(やまね)
ケンヂの同級生。オッチョとは学級委員を一緒にやった仲。“ともだち”を撃ち殺す。
サダキヨ / 佐田 清志(さだ きよし)
小学5年の1学期の間だけ、ケンヂと同級生だったいじめられっ子。現在は英語教師をしている。
キリコ / 遠藤 貴理子(えんどう きりこ)
ケンヂの姉。微生物学者だったが、娘のカンナを弟と母に託し姿をくらます。
ともだち
この作品の黒幕。カリスマ性で多くの信者を率いて、世界の滅亡を企てる。「友民党」という政党を作って政治にも介入していく。その正体はケンヂの同級生の誰かである。
万丈目 胤舟(まんじょうめ いんしゅう)
“ともだち”の側近を務める男性。友民党の党首でもある。
カツマタ
ケンヂ達の会話に登場する同級生。理科の実験が大好きで、亡くなったと思われていた。
用語
ウイルス
世界を二度にわたって滅亡の危機に追い込んだ殺人
ウイルス。“血の大みそか”以前のものは潜伏期間が無いに等しく、発症後はすぐさま体中至る所から激しく出血、感染者を即座に失血死させる。2015年に使われたものは風邪によく似た症状や発疹といった初期症状がまず現れ、その後数日の間に前述のような大量出血を引き起こす。これらにより世界人口の半数以上の人々が感染し死亡する事となり、人類が存亡の危機に立たされる事となった。
巨大ロボット
敷島教授が開発した巨大な二足歩行ロボット。“ともだち”によって使われ“血の大みそか”で東京を蹂躙した1台目と、ヤン坊・マー坊の提案で敷島博士が再制作した2台目の二種類がある。双方共に巨大な球体に足がついたような形状をしており、前面には二つのライトが目のように配置されている。主にリモコンで操作されている他、内部にも操縦席がある。1台目は敷島教授曰く「ロボットとも呼べないようなもの」であり、内部に空気を詰めて巨大に見せているだけで、駆動機構も「二足歩行」とは名ばかりで、足の裏に付けられた履帯によってブリキのおもちゃのようにすり足で動くだけの代物であった。だが、原作ではケンヂの操縦によって数歩だけだが二足歩行を行っている。また、下部にはウイルスの噴霧装置を備えており、これで一般人や出動したSAT及び陸上自衛隊の隊員を出血死させた。2台目は1台目と違って完全な二足歩行を実現しており、胴体も完全な金属製となっている。原作では上部に2基の砲塔を有していたが、原作では“ともだち”から離反し、修理工を営んでいた敷島教授が制作したもので、オッチョたちによって“ともだち”に対抗するために使われるはずだったが、リモコンを奪った“ともだち”に使用されてしまった。


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