2-ブテン
cis
trans
cis
trans
IUPAC名
But-2-ene
別称β-Butylene
識別情報
CAS登録番号107-01-7
-138.9 °C, 134 K, -218 °F ((cis)[1]
-105.5 °C (trans)[2])
沸点
3.7 °C (cis)[1]
0.9 °C (trans)[2]
危険性
安全データシート(外部リンク)ICSC ⇒0397 03
ICSC ⇒0398 03
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード危険(DANGER)
HフレーズH220
PフレーズP210, P377, P381, P403
EU分類Extremely flammable (F+)
EU Index601-012-00-4
NFPA 704410
RフレーズR12
Sフレーズ(S2) S9 S16 S33
引火点?72 °C (?98 °F)[1][2]
発火点325 °C (617 °F; 598 K)
関連する物質
関連するブテン1-ブテン
Cis-2-ブテン
Trans-2-ブテン
イソブテン
関連物質ブタン
ブチン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
2-ブテン(2-Butene)は、炭素数4のアルケンである。幾何異性体を持つ最も単純なアルケンであり、cis-2-ブテン((Z)-2-ブテン)とtrans-2-ブテン((E)-2-ブテン)の2つの形が存在する。
原油の流動接触分解かエチレンの二量化によって生産される。主な用途はガソリンやブタジエンの製造であるが[3]、水和反応で2-ブタノールにした後、酸化することでメチルエチルケトン溶媒の製造にも用いられる。
シス体は3.7℃、トランス体は0.9℃と沸点が非常に近く[4]、蒸留による2つの異性体の分離は非常に難しい。しかし、殆どの反応で似た挙動を示すため、分離は必要ない場合が多い。典型的な市販の2-ブテンの組成は、70%のシス体と30%のトランス体である。不純物としては、ブタンと1-ブテンが多くて1%以上含まれ、他に少量のイソブテン、ブタジエン、1-ブチン、2-ブチンも含む[3]。
出典^ a b c d Record 労働安全衛生研究所(IFA)(英語版)発行のGESTIS物質データベース
^ a b c d Record 労働安全衛生研究所(IFA)(英語版)発行のGESTIS物質データベース
^ a b ⇒2-Butene, SIDS Initial Assessment Report, Geneva: United Nations Environment Programme, (February 1995), ⇒http://www.inchem.org/documents/sids/sids/107017.pdf .
^ “ ⇒The isomerization of cis- and trans-2-butene”. 2015年1月29日閲覧。
外部リンク
⇒SIDS Initial Assessment Report for 2-Butene (PDF) - 経済協力開発機構 (OECD)