2ちゃんねる
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

ハンドルネームをつけた人間(固定ハンドルネーム、略してコテハン)が忌避されることが多い[注釈 7]
(板によって傾向は異なる。また、煽り荒らし行為の口実とされる場合が多い)

「名無し」について、管理人(当時)のひろゆきは「たとえば安倍首相が実名でネット掲示板に書き込んだら議論どころじゃなくなる。純粋に議論をするのなら、人格はないほうがしやすい」[76]「ほかの日記ブログサイトというのは、個々人のコミュニケーションが目的としてサイトが作られているわけですが、2chの場合は情報を蓄積することを目的としている」[77]などと語っている。

「名無し」のシステムは、あめぞうより引き継いだものである。
ID「トリップ (電子掲示板)」も参照

2ちゃんねるでは、ID機能を取り入れている板がある。これにより、名無しの匿名性を利用した自作自演を限定的であるが防ぐ効果がある。

IDは、強制的につく板、任意でつく板(メール欄に文字入力するとID:???と表示される、または名前欄に!idと入力する)、表示されない板の3種類である。IDは主にIPアドレスと日付の情報を暗号化したものが使用される。この機能は、利用者が個々の書き込みについて、書き込んだ者を特定・名寄せすることを意図したものではない。

ID機能は自作自演を防止し、無意味なレスをつけてスレッドを浪費することを緩和する。従って、過疎板において、仮に荒らし(スレッドに関係のない書き込み、またはそれをする者)が常駐してまったく機能しないスレッドがあったとしても、それを理由にID機能の導入を申請しても運営側は受け入れない。

なお、管理者側はこれを考慮して、無責任な書き込みを減らす一環として、2004年11月ごろから「be@2ch掲示板」システムを実験的に導入している。これにより、直接個人を特定できるわけではないが、ログインしている者について、どの書き込みを行ったかある程度判別できるようになった。

一方で、固定ハンドルネームを名乗る利用者(コテハン)が存在しており、スレッドによっては議論の要になることがある。また、ほとんどのコテハンはトリップと呼ばれる騙り防止機能を利用している。これは一連の書き込みが同じ人間によるものであることを証明する。中には、ハンドルネームを持たないままトリップ機能を利用する「名無し」のコテハンも存在する。

iモードの普及と携帯電話への対応によって携帯電話コンピュータとの2つのIDを持つことが平易になったため、この2つの区別が出来るようIDの末尾に携帯電話からの書き込みには「O(オー)」、コンピュータの書き込みには「0(ゼロ)」が付くようになった(ただし板の設定によってつかない場合がある)また公式2ちゃんねるビューアー「p2」を介して書き込むと、末尾はPになっていた。さらに新体制になってからはp2が破棄される一方でスマートフォンの普及とMVNOWiFi方式による公衆無線LANの興隆に伴い、さらに複数のIDが持ちやすくなったことから、これらの接続回線ごとにIDの末尾が詳細化され、さらにはキャリアを示す呼号やISPやブラウザなどの情報をハッシュ化した別のID(「KOROKORO」と呼称)を表示するシステム「BBS_SLIP」を導入した[78]。しかし、これらの対策をもってしても複数台の端末や回線を使った自作自演がしばしば指摘される。
キャップ★詳細は「キャップ (電子掲示板)」を参照

2ちゃんねるでは、運営にかかわる各種のボランティアなどに対して★(騙り防止の星印)が発行される事がある。

これはおもにキャップと呼ばれ、トリップ導入以前はメールを送れば簡単に手に入れることができた。用途に応じた種類があり、代表例として「削除人★」「案内人★」「記者★」など。キャップは、キャップを管理している運営陣が不定期にメールで公募する。スレ内で活動する、トリップを使用している◆(ひし形)がついたコテハンとは違い、スレッド(スレ)外の利用者の目には触れにくい運営の部分で活動するのがおもな特徴である。

また、2ちゃんねる中の質問スレッドで時折出る「どうしたら削除人になれるか?」という質問だが、詳細な実態は不明である。こぞって「そういう質問をしないことから」が謳い文句だが、これはいわゆる「くれくれ君」を除外するためであり、そういう質問をせず自力で削除人になる方法を探し出せる人物が求められているということらしい。肝心の手続きは、案内人(案内人制度以前は復帰屋)から下積み修行を行い、募集に応えること(およびほかの削除人からの推薦)で手にできるということである。

キャップ保持者はその情報を漏らすことを固く禁じられており、スレ立ての際の不手際などによりキャップを漏らしてしまった場合、ただちに上位管理者に報告しなければならないとされる。キャップを漏らしてしまったことにより、二軍降格などの懲罰も存在する。

2011年1月6日、個々人の漏らしではなく、ハッキングツールにより過去最大級のキャップ情報の流出が起こった[79]
キャップの種類
削除人
削除屋とも呼ばれ、2ちゃんねる内の発言を削除する権限を持つ。
復帰屋
削除人への応募資格を持ち、
削除整理板削除要請板など削除系の板でアドバイスなどや板復帰(各掲示板のスレッド一覧が壊れた際の修復)をしていたが、耐障害性の向上による形骸化が進んだうえに、案内人制度が導入されたため新規募集は停止。
案内人
削除人への応募資格を持ち、削除整理板削除要請板など削除系の板でアドバイスなどをする。復帰屋が板復帰のできなくなったような立場であるが、なぜか板復帰のできる案内人も存在する。たびたび募集している。
復帰補
2004年に板復帰の権限が運用情報板規制議論板の一部の固定ハンドルに与えられた際、キャップ持ちでなかった3名に与えられた。削除人統括者の管轄下になく、復帰補であることは削除人への応募資格にはならない[注釈 8]
記者
ニュースカテゴリ内で、スレッドを立てる権限を有する。名前の後に付く「★」が顔文字でペンを持つ手として用いられることの多いφを加えて「φ★」となる。
お止め組。
2004年の夏に設立された組織。実況によるサーバー負担を防ぐために実況中のスレッドを止める権限を有する。

その他、色々なことが自由にできる上級運営人なども存在する。例えば「root▲▲ ★」はその名の通り、管理者特権が使用できるサーバのシステムチューニングを担当している。
(旧)キャップ

(旧)キャップとは、コテハン騙り防止のためのシステムであった。名前は「騙り防止」→「帽子」→「キャップ」に由来する。管理人(当時)であったひろゆきにメールで申請することによって取得できた。投稿者名欄に事前に発行されたパスワードを入力することによって使用する。

例:「二桁%」という投稿者名に「po5253」というパスワードのキャップが設定されていた場合、

投稿者名欄に「二桁%」と入力……表示は「"二桁%"」

投稿者名欄に「po5253」と入力……表示は「二桁%」

投稿者名欄に「ヘタレ二桁%ノック派」と入力……表示は「ヘタレ"二桁%"ノック派」

投稿者名欄に「ヘタレpo5253ノック派」と入力……表示は「ヘタレ二桁%ノック派」

なお、スペルミスなどの理由で漏れてしまうことがあった。fusianasan機能は、もともと漏れてしまったパスワードの対策目的であった。fusianasan機能とは、2ちゃんねるに投稿する際に、名前欄にfusianasanと記載することで自分のパソコンなどの機器のホスト名を2ちゃんねるに公開する機能である。コテハン機能とは別に個人を証明するために存在する機能でもあるが、fusianasan機能を知らない2ちゃんねらーを騙し「危険な情報が裏2ちゃんねるにある」と偽り、名前欄にfusianasanと書かせ匿名性をなくさせるような投稿が多い。これに騙され、業務中に2ちゃんねるを使っていたことが判明した一般の公務員や会社員も多数いる。

なお、パスワードは2000年6月ごろからすでに流出していたが(掲示板cgiスクリプトの流出)、同年12月、固定ハンドルユーザーの1人によりロビーに転載され、同日に対策が行われ現行のキャップシステムに変更となった。

現行のシステムで実際に使用するときは、メールアドレス欄に「#」とその後ろにパスワードを入力する。するとサーバーに登録されている「ハンドルネーム★」での書き込みとなる。名前欄になにかしらの記載がある場合、ハンドルネームの前に「名前欄の記載内容@」が付加される。通常、メールアドレス欄において「#」以降の文字列は無視されるため、万が一スペルミスなどがあった場合でもパスワードが漏れる可能性は低くなっている。
規制

この節は中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、議論中です。そのため、中立的でない偏った観点から記事が構成されているおそれがあり、場合によっては記事の修正が必要です。議論はノートを参照してください。(2015年1月)

プログラムを利用した大量投稿などを阻止するために、ホスト規制がしばしば実施されることがある。その際、該当ホスト利用者が巻き添え規制されることがある。ホスト規制は運営による恣意的な判断が認められているため、内容如何によっては1回の投稿でも長期もしくは無期限のホスト規制がかけられる。また、ホスト規制だけでなく、NGワードによる規制(Rock54)、Cookieによる端末規制も併せて行われる。2018年ごろから規制(他所でやって下さい表示等)が広範化されたことで投稿数は大きく落ち込む傾向にある。

2008年8月20日にasahi-netの動的IPのユーザーに対して全板においての永久規制を行った。きっかけとなったのは、asahi-netを通じて各板において荒らしを行ったユーザーが一人現れたためであるが、動的IPであったためホストを特定できず、asahi-netの動的IPのユーザー全てに永久規制をかけることとなった。これに対してasahi-netのユーザーである2ちゃんねらーからは多くの不満が出ている。

2009年3月中旬から7月中旬にかけて、「ソフトバンクBB」ユーザー(bbtec.net)の利用を全面的に禁止(全サーバー規制)する措置を運営側が取った。これは個人情報を幾度も垂れ流す悪質なユーザーが現れたためだが、本来ならばそのユーザーが送信したと思われる地域のみに特定し運営側が規制を行うことも可能であると言われているものの、ソフトバンクのユーザー全員を巻き込んで規制された(このユーザーはほかのプロバイダーでも同様の行為をしており、ネットカフェから投稿していたことがのちに発覚した)。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:211 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef