2ちゃんねる
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当初の掲示板はクサチュー語変換や落書き帳など、ひろゆきが面白いと思うものを集めたウェブサイト内の一要素という位置づけで[15]、その掲示板もあめぞうのスクリプトを流用したものではなく、最初は「クサチュー語変換スクリプト」を用いた「クサチュー語掲示板」であった[16]

こうして開設された2ちゃんねるは初期から日に1万の来訪者数があり[15]、「東芝クレーマー事件」を大きく取り上げたことや[17][18][19]、同年9月30日に発生した東海村JCO臨界事故の実況[19] などにより参加者が急増した[17][18][19]。その後、あめぞう掲示板が同年10月から11月に機能不全に陥り、翌2000年には閉鎖したことで、より多くの利用者が2ちゃんねるに移動した。「あめぞう」および「東芝クレーマー事件」も参照
利用者の増加

とはいえ、設立初期は一般社会にまで影響力を与えるほどの存在ではなく、芸能人や著名人本人がスレッドに書き込みをしてもそれほど騒ぎにならなかった。一例として、糸井重里は『2ちゃんねる宣言 挑発するメディア』9章の対談で、あめぞう時代からの利用者であることを語っている[20]。また夏目房之介は、2ちゃんねる「降臨」[21]直後に生出演したNHKBS2BSマンガ夜話漫画夜話』において「いやぁ?、年甲斐もなく掲示板でアツくなっちゃって、寝不足です」と語っている。

しかし、2000年5月の西鉄バスジャック事件で犯人が2ちゃんねるに書き込んでいたことから急激に知名度を上げた。翌2001年3月には日本生命誹謗中傷の書き込みをされたとして、東京地方裁判所に書き込み削除の仮処分申請を訴えた「日本生命事件」が起き[19][22]、同年8月に東京地裁は書き込み削除を求める仮処分命令を下した[19][22]。こうした事件により、2ちゃんねるは一般社会に広くその存在を知られるようになった[19][23][24]

2004年には訪問者が700万人を超え[25]、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}Alexa Internet社の世界ウェブサイトのアクセスランキングで34位となった[要出典]。

2009年には2ちゃんねるの利用人口は1,170万人となったが[26]ブログSNS動画投稿サイト、携帯電話専用サイトなど他サービスの台頭の影響で、世界ウェブサイトのアクセスランキングは相対的に順位を下げ294位となった[要出典]。
高齢化

2010年4月時点にて「若者の2ちゃんねる離れが進みユーザーが高齢化している」「2ちゃんねるは見ないが、『痛いニュース』は見るというように『まとめサイト』を見て必要情報を効率的に得ている可能性もある」と報道され[27]、その7年後の2017年3月時点においても、同様の報道をされた。若者の間では本名ハンドルネームなどでのSNSが主流であり、匿名で一つの物事を深く掘り下げるような2ちゃんねるに魅力を感じていないことが原因として指摘されている[28]

2022年4月に「1985年(昭和60年)生まれ(プレッシャー世代)が、最もゲームの進化を体感できた世代」というスレが立ち、それに反論するもっと年上の世代(概ね後期しらけ世代から前期バブル世代までの世代〈いわゆる新人類と呼ばれた世代〉)が多くいたことから「ファミコン以前のゲーム事情を今も記憶している人たちの書き込みって結構多い。やっぱり5ちゃんねるっておっさんの巣窟だ。」と評された[29]

初代管理人の西村博之は、西鉄バスジャック事件の際に取材を受け「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」[30]と答えた他、2ちゃんねるでは騙されないための自衛策として、「ソース(情報源)はどこ?」と聞くのが常識となっていたが、その後のスマートフォンの普及に伴い電子掲示板からSNS全盛期に時代が移り変わると、ソースを確かめないで拡散してしまう人が増え、大衆のネットリテラシーが後退したと評している[31]

また、ひろゆきは「2ちゃんねるはメディアの出演者などの悪口を書く文化も作ってしまった」という指摘に、「そういう需要がもともとあって、2ちゃんねるが廃れた後、Twitterに書かれるようになっただけだ」「今のTwitterをはじめとしたネット社会は、ソースがないものを平気でばらまいても、誰もそれを責めない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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