2ちゃんねる
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^ a b 言語ウイルス論=人間は無意識のうちに、宇宙から飛来した「言語」に寄生され、マインドコントロールされているという考え方。ウイルスが他の生命の遺伝子に入り込んで増殖するように、言語もまたメディアを仲介し、世界中の人間の身体に伝播・憑依するという構図に由来する。言語ウイルス論はウィリアム・S・バロウズが1964年に発表した小説『ノヴァ急報』[109]の中で展開したもので、その毒性を解消する試みとして言語を解体する「カットアップ」という文学技法も登場した。言語ウイルスの典型例として、マスコミによる思想の刷り込み、洗脳情報戦プロパガンダ相対主義権威主義テロリズムファシズム、排他的ナショナリズムインターネット・ミームヘイトスピーチネット右翼オルタナ右翼ポストトゥルースQアノン陰謀論などが挙げられる。特に1990年代以降はパソコン通信インターネットの急速な普及によって、玉石混交の情報が従来以上に高速かつ膨大に流通するようになっており、高度情報化社会における「言語ウイルス」といかに向き合うべきか、という哲学的・倫理的な考察も成されている[110]村崎百郎は言語ウイルス論を引き、言語の持つ落とし穴について次のように警鐘を鳴らした[111]。「どうか言語ウイルスどもの巧妙な罠に気づいてくれ! 奴らの正体は自分たちを使用する全ての人間に寄生して、世代を超えてその身体を拡張し続ける極めて特殊な疑似生命だ。彼らの希薄な身体と支配力は、彼らを使用する人間の数にかかっている。そのため彼らはできるだけ多くの人間に取り憑き支配しようと、自分が取り憑いた民族を刺激して他民族に対して侵略をしかけるのだ。歴史をひもとけば、侵略に成功した側の民族が征服民に自分達の宗教や言語を強いる例はいくらでもある。“神”はことばであり、同時に言語ウイルスなのだ」という言説は、一九七七年の秋以降、俺の頭に二十九日周期でやってくる電波特有のものだが、この種の妄想は記録によれば一九世紀後半のヨーロッパでは道端に転がる糞ぐらいにポピュラーなものであったというから、そもそもキチガイの妄想には所詮大したオリジナリティーなど皆無なのだ。とどのつまり、バロウズの言語ウイルス論から我々が学ぶべきは、「我々の使用する言語の中には“言語ウイルス”という言葉に象微されるような致命的な欠陥が存在する」ということだ。我々の日常のコミュニケーションの中でも、伝えたいことが何ひとつ相手に伝わらず、つまらない悪意ばかり増幅して伝わってしまうことは良くあることだろう。最も伝えたいことが相手にさっぱり伝わらないもどかしさを感じて言葉につまった経験はないか? それは何も“ボキャブラリーの貧困”ばかりが原因ではない。コミュニケーション・ツールとしての“言語”がもつ不完全性と、そこから生じる“悪意”をつねに意識しながら注意深く言語を使用すること──それこそが、我々意識ある人類が陥った“言語の拘束”から解き放たれるための第一歩なのだ。全ての言語が、発生したその瞬間に、嘘もつける“詐欺の手段”としての機能をも同時に合わせ持った“両刃の刃”であることを忘れてはいけない。

出典^ a b “2ちゃんねるがひろゆきから謎の会社「PACKET MONSTER INC.」に譲渡完了、その正体を探る”. GIGAZINE. 2019年12月5日閲覧。
^ 使い方&注意 - 5ちゃんねるwiki
^ 5ちゃんねる
^ 『2ちゃんねる』 - コトバンク
^ 8chan / 8kun - Know Your Meme
^ 8chanのツイート 2014年9月23日
^ 8chanのツイート 2014年9月23日
^ “「2ちゃんねる」の商標もひろゆき氏に 「2ch」に続き”. ITmedia NEWS. 2019年12月5日閲覧。
^ “IPログ保存で2ちゃんねるは変わるか”. CNET Japan (2003年2月25日). 2022年11月20日閲覧。
^ a b 現2chは「違法な乗っ取り」状態──ひろゆき氏?が新サイト「2ch.sc」開設を予告 - ITmedia NEWS (2014年4月1日)
^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年10月2日). “ユーザー騒然「2ちゃんねる」が「5ちゃんねる」に名称変更”. 産経ニュース. 2017年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月5日閲覧。
^ a b c “「2ちゃんねらー」意外な実像 14%が年収1000万以上”. J-CASTニュース (2009年5月27日). 2019年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月26日閲覧。
^ “2ちゃんねるの公式wikiが登場 ユーザーが自由に編集可能”. ねとらぼ (2014年4月11日). 2020年7月23日閲覧。
^ 「開設者である私も日にちは覚えていないのだが、1999年の5月、アーカンソー州の片田舎の大学の中で「2ちゃんねる」のスクリプトが作られ、「2ちゃんねる」として公開されたことは確かである。」インターネット協会(監修) 『インターネット白書2001』 インプレス 2001年7月1日 pp.204-205
^ a b 井上 (2003) pp.90-93
^ 『2ちゃんねる公式ガイド2002』 pp.180
^ a b ひろゆき 『裏口ネット情報2ch 1999/06/07配信分 @ あるあるネット - メディア - メールマガジン - m00000927 』 (1999年6月7日)
^ a b 「2ちゃんねるを一躍有名にしたのは東芝問題だ。「東芝問題のサイト管理者からクレームをつけられ、サーバーからデータを削除させられました」というほど2ちゃんねるの影響力はすごかった。」『週刊アスキー 2000年5月3日号 』 アスキー・メディアワークス (2000年04月19日) p.47
^ a b c d e f “インターネット白書2002 第5章 社会全般 - 300万人の匿名掲示板「2ちゃんねる」拠点に 参加者が作り出す”インサイドジャーナリズム””. インターネット白書 ARCHIVES. インプレスR&D. 2020年7月23日閲覧。
^ 井上トシユキ『2ちゃんねる宣言 挑発するメディア』文藝春秋、2001年12月7日。
^ 夏目房之介さんについて
^ a b c “第29回: インターネット上の人権侵害問題を考える”. GLOCOM 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター (2007年7月7日). 2013年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月23日閲覧。
^ 前川徹,中野潔 『サイバージャーナリズム論-インターネットによって変容する報道-』 p.184
^ 『2ちゃんねる大攻略マガジソ Vol.2 春壱番之巻』芸文社 GEIBUN MOOK NO.326、2002年4月11日 pp.28-33
^ ブログ訪問者は1年で2倍の2000万超に 2chは990万人 ITmediaニュース、2005年11月29日
^ ブログQ&Aサイトや「ウィキペディア」は職場でも重用、意外と高い「2ちゃんねる」の職場利用 2008年12月24日
^ “若者の2ちゃんねる離れ 中高年だけ残る「暗い未来」”. J-CAST ニュース (2010年4月13日). 2022年4月5日閲覧。
^ 若者は見ない? 掲示板「2ちゃんねる」の高齢化は本当か 日刊ゲンダイDIGITALニュース、2017年3月5日
^ “「1985年生まれが、最もゲームの進化を体感できた世代」という説 言われてみれば確かにそうかも”. キャリコネニュース (2022年4月29日). 2022年5月1日閲覧。
^ “2ちゃん創設者が分析「炎上を起こす人」の生態”. 東洋経済オンライン (2020年12月23日). 2022年11月20日閲覧。
^ “元「2ちゃん」管理人・ひろゆき氏が語る平成ネット史、「オールドメディアの劣化と監視装置となったネット」”. ORICON NEWS (2019年4月28日). 2022年11月20日閲覧。
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