2ちゃんねらー
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2ちゃんねる管理側の対策としては、その業者が使っている特定のホスト名からプロバイダごと2ちゃんねるに書き込みをできなくさせる設定を行うために、偶然にその業者と同じプロバイダを使っている個人が、連帯責任を負わされるような状態にされてしまう(具体的には、書き込みが不可になる)ケースが多い[注 2]
システム上による影響
犯罪予告

西鉄バスジャック事件を皮切りに、犯罪予告を書いたり、行きすぎた誹謗中傷を行ったり、動物虐待を生中継で書き込んだりする者が現れ、2ちゃんねる側から警察側にログを提出した後に当人が逮捕されるケースが、定期的に発生していた時期がある。そのような書き込みが2ちゃんねるを舞台に多発した結果、このような『犯罪性のある書き込み』は運営側に通報することで誰が書き込んだのかが明らかにされるようになった。

しかし、行われた犯罪予告を通報することで容疑者が現行犯逮捕され、事件が未然に防がれた実例はない。そのような書き込みを行った者は、威力または偽計業務妨害容疑で逮捕されている。
「祭り」

現在進行のイベントや事件などについて、2ちゃんねらーが盛り上がる状態を「祭り」と呼ぶ。2ちゃんねるでは一部の板などで発生する。「祭り」は、彼らがニュースやインターネット上のウェブサイト、ブログSNSなどから「祭りを起こすネタ」[注 3]を2ちゃんねる内で取り扱い、多くの人間により様々な行動にでる、という流れで起こる。この結果、サイト上は殺到した2ちゃんねらーによってコメントが集中的に寄せられ、時にはサーバのダウンを引き起こすこともある。

特に2007年ごろには、Winny利用の際にキンタマウイルスなどで流出したわいせつ写真や個人情報などを板に掲載し、流出した男性や女性を罵倒するといった「祭り」が定期的に発生しており、プライバシー問題に触れる行為が行われている。
団体行動詳細は「2ちゃんねるの歴史」を参照

ネットウォッチ板など一部の板では、ネットウォッチと称して、サイトの管理人に対する挑発、荒らしなどの行為の実行者を募るスレッドが立ち、閉鎖にまで追い込まれるケースがある。ただしこれらの行為に関しては「ウォッチは見るもので手を出すものではない」と荒らさないよう注意をスレッド作成時に書き込まれているものもあるが、最終的には各個人の行動に委ねられてしまうため情報提供と化している可能性も否定できない。

生き物苦手板などでは動物虐待を推奨する文章や動物虐待を実行したとの報告が書き込まれたり、PC関係の板では著作権を侵害する違法ファイルの交換に関するやり取りなどが書き込まれたりと、2ちゃんねる内では日常的に犯罪を行ったという内容の報告が繰り返されている。これらの問題に対して、2ちゃんねる運営者は削除・規制などによる対処を行っている。

代表とする以下のいたずらの定義は、主義主張の乏しい・対価の乏しいフラッシュモブを含める。2015年には、個人の家にいたずらを仕掛け、器物損壊の逮捕者まで出している。
大量投票

2002年ごろからは、2ちゃんねらーの一部が他サイト上で行われているインターネット投票に組織票を投じて投票結果を操作しようとする事件が増加していった(例:日下部基栄への組織票田代祭川崎祭、コイル祭り、五条祭り、壁山祭り、飛行機祭り、ハンネス祭りなど)。特に政治的な動機によるものが多い。この種の事件は、単なる組織票だけではなく、参加者個人が連続多重投票を行うことも極めて多い。

これらの行為に対し、管理者が多重投票の分を削減したり、干渉を受けている項目を削除したりすると、干渉している2ちゃんねらーが2ちゃんねる内で「このサイトの管理者は投票結果を捏造しようとしている」などと反発し、さらに油を注ぐこともある。

2001年5月、タイム誌アジア版の「日本は第二次世界大戦の謝罪をすべきか」というネット投票で、YESが急浮上していることに気づいた2ちゃんねらーがNOに集中投票。結果、YES 19%、NO 80%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。

2001年12月、朝日新聞サイト「asahi.com」の「2001年の忘れられない本」の投票に『新しい歴史教科書』『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論2』をランクインさせようとする呼びかけが起こった。結果、2位に『新しい歴史教科書』、3位に『戦争論2』がランクインした(1位は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』)。

2002年2月、小林幸恵が新曲「more than words」をカラオケなどにリクエストしてほしいというラジオ番組での発言から、「more than words」にExciteのユーザー投票で大量の投票が行われる。発売前日の同年3月19日時点で、のべ225万9327点という圧倒的な得票数を記録した。

2004年4月、イラク日本人人質事件について産経新聞のウェブサイトで調査が行われ、「退避勧告が出ているイラクに入国した行動は適切だったと思うか?」に「NO」の投票が呼びかけられた[3]

2004年6月、プロ野球球団合併問題において、ライブドアプロ野球新規参入球団設立を試みて、子会社であるライブドアベースボールの公式サイトで球団名を公募した際、2ちゃんねらーの仕業であると推測が可能な、悪ふざけ目的の投稿が多数送られた。

2004年12月20日から25日にかけて、日テレ公式サイト内の@サプリッ!ページにおいて行なわれた「いい男投票」で、俳優ペ・ヨンジュンがトップになっているのを2ちゃんねらーが見つけ、パペットマペットと入れ替えようと大量投票を画策した。また、ペ・ヨンジュンの公式サイトをハッキングし、グッズをサイト経由で注文したファンの個人情報データベースファイルが流出する騒ぎになった。上位サイト「ブロコリ(Broadband Korea)」を管理する株式会社インタラクティブメディアミックス(日本側のマネジメントオフィス)は、サイトを一時閉鎖、26日に電算機損壊等業務妨害と不正アクセスの被害届をアクセスログと共に提出している。

2005年1月20日に行われた毎日新聞のウェブサイトのアンケート「NHK番組への政治介入問題」で、2ちゃんねらーが結果をNHK有利にするようあおり、また集中投票した。なお、翌21日、TBSラジオ荒川強啓 デイ・キャッチ!』がテレゴングを使って行った同様の設問による調査では、朝日新聞有利の対照的な結果が出ている。

2005年8月4日に日本国内でiTunes Music Storeが開店。開店時になぜか松崎しげるの「愛のメモリー」が8位にランキングされていた。これを見つけた2ちゃんねらーにより同曲を購入して皆で聞こうという運動に発展。開店後1週間は同曲の売り上げがiTunes Music Store内で上位にランキングされ続け、一時期は3位まで上昇した。

「マガジン9条」の2006年新春特別企画「国民模擬投票」インターネット投票で、選択肢「日本国憲法第9条を変えて日米同盟を強化、“自衛軍”を保持すべき」が高得票となるようあおり、集中投票した。なおこの投票では、「改憲反対」の選択肢にも集中投票が行われたことも判明している[4]

2007年3月、CNNが行った「日本政府は第二次世界大戦時に軍が運営した売春宿の件(慰安婦問題)で改めて謝罪すべきか」というネット投票で、賛否が伯仲状態になっていることに気づいた2ちゃんねらーなどがNOに集中投票。結果、NO(その必要はない)が80%近くを占めた。

2008年6月、Yahoo!きっずポケットモンスター人気投票において、当初獲得票数最下位であったコイルに集中投票が行われた。cookieを削除すると再投票が可能と言う不備を突かれた上、自動投票プログラムが投入された結果、コイルは3,000,000票以上を獲得し一位となったが、その後投票場が閉鎖。復活するも得票数が見られない・IDによる1日1回の投票システムに変わっており、結果発表では二位となっていた。

2011年6月、江崎グリコの「AKB48推し面メーカー」[5]で、どう見ても美少女とは言い難い組み合わせの「木嶋里子」[6]をいたずらで作成し、“一推し”を集中投票。結果、木嶋が2位以下に1万票以上の差をつけて1位になっている。

2018年5月、「Youtubeのネトウヨ動画を報告しまくって潰そうぜ」(通称「ネトウヨ春のBAN祭り」)というスレッドを立て、動画投稿サービスYouTube」の規約に違反する可能性が高い動画について、同サービスの運営元に対し集団で「通報」を行うことで、大量の違反動画を削除へ至らせた。この活動により7月の時点で、1000以上のチャンネルが凍結し、50万以上の動画が削除されている。2ch・5chの歴史において極めて珍しい左派の立場からの運動である。

いたずら投稿・炎上

2004年
11月18日に発生した奈良市小1女児殺害事件と関連して、報道各社が「似た手口を紹介する書き込みが2ちゃんねるにある」と取り上げられる。それ以後、犯人は2ちゃんねらーではないかという疑惑が高まった。

この事例について、問題となったCCさくら板のスレッドは2001年12月に立てられた古いもので大してレスもつかず放置されていた。しかも肝心の誘拐方法や犯行予告と思しき書き込みはMegabbsのものであった。


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