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クシャーナ朝の全盛期。カニシカ王の時代に現在のパキスタンにあるガンダーラで多くの仏像が作られた。画像は東京国立博物館蔵のガンダーラの仏像。デカン高原のサータヴァーハナ朝。ローマ帝国とのインド洋貿易を通じて南インドも活況を呈した。画像はこの王朝で作られた「アマラヴァティ・マーブル(英語版)」で仏陀を記念したもの(大英博物館蔵)。ティオティワカン。メキシコシティの北東50キロにある遺跡でこの当時新大陸で最大の宗教都市遺跡であった。1世紀から2世紀半ばまでをツァクアリ相と呼び、画像の「太陽のピラミッド」と「月のピラミッド」はこの時期に建設された。「武氏祠画像石」。2世紀半ばに建てられた山東省嘉祥県の武宅山の麓にある豪族武氏一族の石祠の画像石。この時代の人々の世界観が表れている。銅奔馬(中国語版)。西域への通路でもあった武威(甘粛省)は後漢後期に造営された雷台漢墓で有名である。画像は雷台漢墓から出土した銅奔馬で、その疾走する姿から「馬踏飛燕」の別名がある。打虎亭漢墓(中国語版)。河南省密県にある後漢後期の漢弘農郡の太守張徳の墓。画像は色鮮やかに残る祝宴の壁画で、料理や遊興などの風俗に関しても貴重な資料となっている。倭国大乱。この時代には大規模な環濠集落が形成され軍事的な緊張があったと考えられる。紀元前3世紀から紀元後3世紀まで継続した吉野ヶ里遺跡は環濠集落の遺跡の代表である。オケオ遺跡。ベトナム南部メコンデルタに位置する遺跡で、中国の史書にある「扶南」の港市と推定されている。画像はホーチミン市歴史博物館にあるオケオ出土の宝飾品で、他にもローマ皇帝マルクス・アウレリウス帝の金貨も出土している。「トラヤヌスの記念柱」。五賢帝の2人目であるトラヤヌス帝の末年までにローマ帝国の領土は最大に拡がった。画像の記念柱はローマに建立されたものでドナウ川北岸のダキア人との戦いが詳細にレリーフに刻まれている。パンテオン。ローマのマルス広場に建てられた神殿で「パンテオン」とは「全ての神」を祀ることに由来する。現在の建物はハドリアヌス帝による再建されたもので、ローマ帝国没落後はキリスト教会に転用されたため保存状態が良い。画像はパンテオンの頂上の開口部でオクルス(眼窓)と呼ばれている部位である。ケルススの図書館。ローマ皇帝ハドリアヌスの時代に完成したエフェソスに残るこの図書館は、アレクサンドリア図書館、ペルガモンの図書館と並ぶかつての世界三大図書館の一つであった。ハドリアヌスの長城。五賢帝の3人目であるハドリアヌス帝の時代にローマ帝国の範囲は属州ブリタニアから北方のカレドニア(スコットランド)との国境にまで及んだ。画像は長城に併設されたマイル・キャッスル(英語版)で、1ローマ・マイル(約1480m)ごとに置かれていた砦である。五賢帝時代の終わり。五賢帝時代はローマ帝国の最盛期であり安定した統治が行われていたが、五賢帝最後のマルクス・アウレリウス帝の時代には帝国周辺の諸民族の動きが慌ただしくなってきた。画像は哲学者としても知られるマルクス・アウレリウス帝の騎馬像(カピトリーノ美術館蔵)。繁栄する属州アエギュプトゥス。ローマ帝国の穀倉エジプトでは豊かな生活が営まれていた。ファイユームで発掘されたいわゆる「ミイラ肖像画」は多くの絵画作品が失われたこの時代の風俗の貴重な資料となっている。画像はルーヴル美術館蔵の女性のミイラ肖像画。レプティス・マグナ。193年にセプティミウス・セウェルスがローマ皇帝に選出されるとその故郷であるレプティス・マグナは3世紀の危機が到来するまで北アフリカ随一の大都市として繁栄した。画像はこの遺跡のローマ式円形劇場。「パンとサーカス」。2世紀初頭のローマの作家ユウェナリスの著作にこの言葉は怠惰と安逸に流れるローマ市民の生活を風刺するために用いられた。「サーカス(キルケンセス)」とは戦車競技や剣闘士の観戦の娯楽を指している。画像は200年ころリビアのズリテン・モザイク(英語版)に描かれた剣闘士。ミトラ教の隆盛。ローマ帝国には多くの宗教が混在していたが、イラン起源のミトラ教は軍人などから広範囲に広がった。画像はサンタ・マリア・カプア・ヴェーテレのミトラ教神殿(イタリア語版)壁画で牡牛を屠る姿のミトラ神が描かれている。
2世紀(にせいき)とは、西暦101年から西暦200年までの100年間を指す世紀。
できごと
2世紀初頭
日本で石器が消滅し、鉄器が普及する(弥生時代後期)。
ペルーでナスカ文化がおこる。
メキシコでティオティワカンの都市設計が行われる。
月のピラミッド、太陽のピラミッド、死者の通りが建設される。