1/24スケール
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1/24の自動車模型

1/24スケールは、模型で用いられる縮尺の1つである。主に、自動車などの模型に使用される。
概要

1/24スケールは、1フィート(304.8mm)を1/2インチ(14.7mm)に縮小する縮尺であり、1/2インチスケールと呼ばれる場合もある。主に自動車の模型に使用され、プラモデルミニカースロットカーなどがこのスケールで多数作られている。また、鉄道模型2番ゲージおよびGゲージとスケールが近いため、1/24スケールの自動車をGゲージのレイアウトに組み込むことも多く、鉄道車両自体を1/24スケールで製作しているメーカーもある。他に、航空機、軍用車両、SFのジャンルでもプラモデルが存在する。アメリカのプラモデルメーカーでは、自動車の模型は1/25スケールで製品化することも多い。
プラモデル
自動車

自動車のプラモデルでは、早い時期から1/24スケールが標準的なスケールとなっており、世界各国のメーカーからキットが発売されている。日本でも1960年代の前半に既に複数のメーカーが1/24スケールの自動車を発売しており、それ以降現在に至るまで多くのメーカーが多くのキットを発売している[1]。製品化されているのは乗用車レーシングカーが中心であるが、イタレリが発売していた「トレーラー・トラックシリーズ」のように、大型車のプラモデルも存在する。自動車用のアクセサリーとしてフィギュアも発売されている。オートバイでは、エレールからMotoGPのバイクが数点キット化されている。
航空機

1/24スケールで航空機を製品化しているメーカーは少ない。最初に1/24スケールの飛行機を発売したのはイギリスのエアフィックスで、1960年代末に最初のキットとしてスピットファイアMk.Iaを発売してから、2012年現在までに15点ほどを製品化している。その多くは第二次世界大戦時の戦闘機であるが、モスキートのような双発機や、ハリアーシリーズのようなジェット機も含まれている。1970年代初めに、バンダイからも零戦など4点が発売されたが、その後長らく1/24スケールを開発するメーカーは現れなかった。2000年代初めになって中国のトランペッターが1/24スケール航空機の製品化をP-51D マスタングから開始し、2015年現在までに第二次世界大戦時の戦闘機を中心に20点ほどを発売している。エアフィックスからも2014年にはホーカー タイフーンが新規金型で発売された。またレベルは1960年代後半にジェミニ宇宙船ボストーク宇宙船を1/24スケールで製品化している。
ミリタリーモデル

ジープキューベルワーゲンなどの比較的小型の軍用車両が、その民間型と共に1/24スケールで製品化されることもある[2]。戦車が製品化されることは少なく、日本では今井科学バンダイから少数が発売されていた[3]。2000年代に、タスカモデリスモから1/24ドイツ軍II号戦車とドイツ軍サイドカーが発売された。日本国外のメーカーから戦車の模型は、アメリカITC製のT92軽戦車など極僅かしか発売されていない。
キャラクターモデル

1980年代にタカラから『装甲騎兵ボトムズ』のアーマードトルーパーグンゼ産業から『特装機兵ドルバック』のパワードアーマー、バンダイから『聖戦士ダンバイン』のダンバインや『銀河漂流バイファム』のウェア・パペットなどが1/24スケールで発売されている。また、1970年代に日東科学が発売した『サーキットの狼』シリーズのように自動車モデルをベースにしたキャラクターモデルも多い。アオシマの新世紀GPXサイバーフォーミュラシリーズのレーシングカーは1/24スケールで発売されている。エアフィックスからは、『007は二度死ぬ』に登場したオートジャイロが1/24スケールで発売されている。
脚注^ 『日本プラモデル50年史』特別付録「昭和プラモデル全リスト」に掲載されているものだけでも、1961年から1988年までの間で製品数は2200あまり、発売したメーカー数は40を超えている。
^ 「昭和プラモデル全リスト」によれば、ジープは今井科学、日東科学教材、オリエンタルモデル、東京シャープから、キューベルワーゲンが日東科学教材と三共模型から発売されている。またイタレリの2011年のカタログには、ジープや軍用トラックなど4点が新製品として掲載されている。
^ 今井科学からは1960年代にM60戦車など3点、バンダイからは1970年代にキングタイガー、パンサーG型、ヤークトパンサー、M60、M60A1の5点が発売された。今井科学のM5トラクター155mmカノン砲は1990年代半ばにセットで再発売されている。

参考文献

日本プラモデル工業協同組合 編『日本プラモデル50年史』
文藝春秋企画出版部、2008年。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-16-008063-8


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