1996年中華民国総統選挙
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被選挙権は自由地区に6か月以上在住し、中華民国国民として15年以上経過した者で40歳を超えた時に被選挙人として登録される[8]

ただし中華民国国籍を回復または帰化した者、大陸地区(中華人民共和国)あるいは香港マカオから台湾に移住した国民は被選挙人として登録できない[8]

立候補にあたって政党(直近の国政選挙で5%以上の得票)からの推薦を得るか、複数の政党による推薦(推薦政党の直近国政選挙の得票数合計が5%以上)が必要である。無所属で立候補する場合は、直近の立法院選挙有権者1.5%の署名が必要[8]
候補者

中国国民党' 民主進歩党
総統候補副総統候補総統候補副総統候補
李登輝連戦彭明敏謝長廷

総統
党主席行政院長
党副主席党主席立法委員
元台北市議会議員

無所属無所属
総統候補副総統候補総統候補副総統候補
林洋港?柏村陳履安王清峰

司法院長
行政院副院長元行政院長
国防部参謀総長元監察院長
元国防部長元監察委員

中国国民党

与党の中国国民党は、1995年8月に開催された第14回党大会で総統候補の選出方法を議論し、林洋港や?柏村など党内非主流派が主張する約200万人の党員投票ではなく、主流派が求める1973人の党員代表による投票で行うことを決定した[1]

党員代表による投票の結果、現職の李登輝が総統候補に指名された[9][10]。李は副総統候補に行政院長の連戦を指名した[11][12]。連戦は立候補にあたって行政院長を辞職する意向だったが、後任の行政院長を立法院が承認する可能性が低かったため、李登輝は連戦の辞職を認めなかった[13]
民主進歩党詳細は「:zh:1995年民主進?黨總統提名選舉」を参照

民主進歩党 総統指名選挙候補
許信良林義雄尤清彭明敏

桃園県長
元党主席元台湾省議会議員台北県長党主席

野党の民主進歩党は、許信良林義雄、尤清、彭明敏が名乗り上げた。

1995年6月11日に党員投票による第1回目の予備選挙があり、彭明敏が約45%の支持を集め、2位の許信良とともに党員以外の国民も投票できる第2回予備選挙へ進んだ[14]

e ? d 1995年民主進歩党総統指名選挙
(第1回予備選挙)(1995年6月11日施行)候補者得票数得票率
彭明敏62,85144.66%
許信良46,99733.40%
林義雄2,21315.78%
尤清8,6686.16%
総計120,729
有効投票(有効率)120,729
無効票・白票数(無効率)
投票総数(投票率)
棄権者数(棄権率)
有権者数100.0%
出典:(アジア動向年報 1996/台湾)

翌7月15日に2回目の予備選挙が開票され、彭明敏が総統候補に決定した。彭明敏は立法委員の謝長廷を副総統候補に指名した。彭明敏は中国が「台湾を平等に扱う」と約束しない限り、中国との貿易を行うことに反対した。また「一つの中国」政策が二・二八事件に繋がった」と主張したが、台湾はすでに「事実上独立」しているという立場をとり、中国が攻撃しない限り正式な台湾の独立宣言は不要と考えていた。さらには中国大陸との再統一を完全に拒否し、その考えを「自殺」および「自滅」と表現した[15]
無所属

李登輝が進める「台湾本土化」政策に反発する国民党内の反李登輝グループで、外省人(大陸出身者)の元監察院院長の陳履安と元監察委員の王清峰は国民党を離党し、無所属で立候補することを表明した。また反李登輝グループの代表格で本省人(台湾出身者)の林洋港と?柏村(ただし?は外省人)は李登輝・連戦に対立しつつ党内に残っての出馬を模索したものの、党執行部は野党・新党との関係を問題視し、党除名の処分を出した。結果的に無所属で新党の支持を受けて出馬することを表明した。
選挙結果
全国集計

e ? d  1996年中華民国総統選挙(1996年3月23日施行)候補者所属政党得票数得票率
総統副総統
李登輝 連戦 中国国民党5,813,69954.00%.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{}  李・連 (54.00%)  彭・謝 (21.13%)  林・? (14.90%)  陳・王 (9.98%)
彭明敏謝長廷 民主進歩党2,274,58621.13%
林洋港?柏村無所属1,603,79014.90%
陳履安王清峰無所属1,074,0449.98%
総数10,766,119100.0%
有効票数(有効率)10,766,11998.92%
無効票・白票数(無効率)117,1601.08%
投票総数(投票率)10,883,27976.04%
棄権者数(棄権率)3,430,00923.96%
有権者数14,313,288100.0%
出典:中央選挙委員会 選挙資料庫 (繁体字中国語)

県市別

1996年中華民国総統選挙各県市投票結果県]市陳履安、王清峰李登輝、連戦彭明敏、謝長廷林洋港、?柏村
得票数得票率得票数得票率得票数得票率得票数得票率


台北市165,54111.89%541,72138.90%347,56421.90%346,27224.87%
高雄市68,1589.29%371,39150.62%200,40627.32%93,69112.77%
基隆市25,95013.42%97,22346.46%48,54521.52%35,79818.60%
新竹市22,60312.93%93,81253.65%46,23422.40%30,15517.25%
台中市46,84411.11%195,86546.45%82,41619.55%96,50922.89%
嘉義市12,7619.90%60,62847.04%42,98433.35%12,5159.71%
台南市39,05810.97%201,43656.58%84,92923.85%30,6038.60%
台北県186,93711.37%793,71848.28%370,72822.55%292,54117.79%
宜蘭県20,5378.94%126,40554.92%68,04429.56%15,1546.58%
桃園県91,04812.02%423,19855.85%114,90115.16%128,60716.97%
新竹県24,74611.67%140,32166.20%23,55511.11%23,34211.01%
苗栗県29,88410.31%202,59369.87%28,28110.70%26,4599.12%
台中県71,03010.01%426,66860.15%115,03416.22%96,59413.62%
彰化県62,1389.70%407,82063.63%116,15418.12%54,7768.55%
南投県14,5525.31%86,35731.52%45,55616.63%127,53746.55%
雲林県25,9147.22%237,87166.29%68,78519.17%26,2477.31%
嘉義県17,5156.37%180,70965.70%63,10122.94%13,7164.99%
台南県41,2637.48%347,82563.05%134,96924.47%27,5905.00%
高雄県47,7907.64%374,38659.88%151,94324.30%51,1398.18%
屏東県26,6445.78%289,81262.91%117,28325.46%26,9025.84%
花蓮県14,5688.91%104,74064.05%18,38311.24%25,83615.80%
台東県8,1607.52%74,21168.42%14,50613.37%11,58410.68%
澎湖県4,17010.29%25,36762.61%8,07019.92%2,9077.18%
金門県5,80528.09%8,40140.65%3361.63%6,12329.63%


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