1996年のイギリスツーリングカー選手権
[Wikipedia|▼Menu]

1996年のイギリスツーリングカー選手権
前年:1995翌年:1997

1996年のオートトレーダー・RAC イギリスツーリングカー選手権 (1996 Auto Trader RAC British Touring Car Championship season) は、イギリスツーリングカー選手権の39年目のシーズン。アウディ4輪駆動A4でシリーズ復帰した年であった。タイトルはフランク・ビエラが獲得し、スイス人ドライバーのアラン・メニュが2位、スウェーデン人ドライバーのリカルド・リデルが3位に入った。
シーズン概要

ライバルのBMWアルファロメオがシリーズで達成した成功を見て、アウディは自身のツーリングカープログラムの拡大を考え、ヨースト・レーシングフランク・ビエラと共にシリーズにワークスチームとして参戦した。ビエラは複数のツーリングカー選手権でのタイトルを保持し、1995年のFIAツーリングカーワールドカップでもタイトルを獲得していた。アウディ・A4はその4輪駆動システムの能力によって、最初からクラスでの最強マシンであることを証明した。これはシーズンを通してメーカー間の議論につながり、重量ハンデがアウディに追加された。しかしながらそれはあまり効果を与えなかった。ビエラはシーズンを支配し、最終ラウンドの前にタイトルを獲得した。

ルノーはシーズン前まで勝利するチームと見なされ、アラン・メニュのタイトル獲得が有力視されていた。しかしラグナはアウディ・A4に完全に追い抜かれ、メニュはビエラに大きく離された2位に終わった。ウィル・ホイは厳しいシーズンに耐え、翌シーズンはフォードに移籍した。

ボルボ850をさらに発展させ、リカルド・リデルが年間を通じてタイトルに挑戦できるよう努力したが、ルノーと同様にアウディから大きく離された。リデルは最終ラウンドの第1レースでメニュを抜いてランキング2位に躍り出たが、第2レースはリタイアしランキングも3位に終わった。彼の新しいチームメイトであるケルビン・バートはシーズンで1勝を収めたが、オウルトン・パークでは大きな事故に見舞われた。

ボクスホールジョン・クレランドジェームス・トンプソンのタイトルホルダーのドライバーラインナップを維持し、新しいベクトラを投入した。ベクトラは開発に難航し、キャバリエほど機械的にレースに適していなかった。トンプソンはチームのシーズン唯一の勝利を収めたが、クレランドはドライバーズランキングで8位に終わっただけであった。

フォードはレースカーエンジニアリングのスペシャリストであるレイナードと協力してモンデオを開発するために、アンディ・ロウズからウエスト・サリー・レーシングに切り替えた。モンデオの開発への期待は大きかったが、残念なことにフォードにとってシーズンは失敗に終わった。勝利も表彰台も獲得できず、モンデオの信頼性も低かった。ポール・ラディシッチは24戦で13回リタイアしたが、彼の新しいチームメイトであるスティーブ・ロバートソンはシーズンを通してどうにか1ポイントを獲得した。

ホンダは1995年の契約を継続し、デイビッド・レズリーはシーズン中にイギリスGPのサポートレースを含めて3勝を挙げた。

失望に終わった1995年シーズンの後、BMWファクトリーのチーム・シュニッツァーは、1993年のチャンピオンヨアヒム・ヴィンケルホックと複数のツーリングカータイトルを保持するロベルト・ラヴァーリアを起用し、3台体制でシーズンに挑んだ。ヴィンケルホックはこの年に複数回勝利し、ビエラの最も一貫したライバルであったが、ラヴァーリアはシーズンを通してラディシッチとメニュとの論争の的となった瞬間に巻き込まれた。

プジョー405406に置き換えたが、ティム・ハーベイパトリック・ワッツはそれを機能させるのに苦労した。

トヨタは競争力の低下が数シーズン続いた後、チーム規模を1台体制に縮小した。リー・ブルックスはメーカーのサポートが限られたプライベートチームを効果的に運営したが、由緒あるカリーナでインディペンデントタイトルを勝ち取ることができた。

フォードとの契約が切れたアンディ・ロウズは、日産のセミワークスチームを運営し、ゲイリー・アイルズオーウェン・マッコリープリメーラを走らせたが、結果は限られたものだった。

チーム・ダイナミクスは、マット・ニールロブ・グラヴェットを起用し独自のフォード・モンデオを開発するという野心的なプロジェクトを試みたが、プロジェクトは多額の資金を必要とし、両名ともインディペンデントタイトルを獲得することはできなかった。
参加チームおよびドライバー
BTCC

チーム車両No.ドライバー出場ラウンド
マニファクチャラー
ボクスホール・スポーツボクスホール・ベクトラ1 ジョン・クレランド全戦
7 ジェームス・トンプソン全戦
ウィリアムズ・ルノー・ディーラー・レーシングルノー・ラグナ2 アラン・メニュ全戦
4 ウィル・ホイ全戦
ボルボ・850・レーシングボルボ・850 20v3 リカルド・リデル全戦
8 ケルビン・バート1-5, 7-13
トタル・チーム・プジョープジョー・4065 ティム・ハーベイ全戦
10 パトリック・ワッツ全戦
バルボリン・チーム・モンデオ ウィズ レイナードフォード・モンデオ6 ポール・ラディシッチ全戦
16 スティーブ・ロバートソン全戦
ホンダ・チーム MSDホンダ・アコード11 デイビッド・レズリー全戦
12 ジェームズ・ケイ全戦
BMW チーム・シュニッツァーBMW・320i20 ピーター・コックス11-13
21 ロベルト・ラヴァーリア全戦
22 ヨアヒム・ヴィンケルホック全戦


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:89 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef