1993年のイギリスツーリングカー選手権
前年:1992翌年:1994
1993年のオートトレーダー・RAC イギリスツーリングカー選手権 (1993 Auto Trader RAC British Touring Car Championship season) は、イギリスツーリングカー選手権の36年目のシーズン。3月28日のシルバーストン・サーキットで開幕し、9月19日の同地における最終戦まで全14戦で争われた。BMW・318isのヨアヒム・ヴィンケルホックがドライバータイトルを獲得した。BMWは前年に続き、2年連続ドライバータイトルを制した。 1992年の終わり、BMWは自社にとって不利であると感じた方向にルール変更がなされ、その結果BMW GBは選手権から撤退。BMWの工場運営を行っていたプロドライブは、現在はよく知られたスバルとの契約を結び、ラリーカー製造に転換。プロドライブはまたAMGと協力してCクラスに参戦しているメルセデスベンツチームに参加する予定でもあった。プロドライブで中心的な役割を担うティム・サグデンとベルント・シュナイダーは、チームのためにドライブする予定であった[1]。計画は1994年のフル参戦につながるためのものであったが、結局は実現しなかった[2]。ヴィク・リー・モータースポーツ
シーズン概要
BMW GBがBTCCから撤退したわずか数週間後、BMWはドイツツーリングカー選手権からもシュニッツァー・モータースポーツによるワークス参戦を取りやめた。こちらもルール改正に不満を持ったための撤退であった。BMWとシュニッツァー・モータースポーツでは他にもいくつかのシリーズに参戦しており、イギリスツーリングカー選手権にはワークスドライバーとしてスティーブ・ソパーとヨアヒム・ヴィンケルホックが参戦していた。
アンディ・ロウズはトヨタの有力チューナーであるトムスがノーフォークに拠点を置く「トムス・GB」との契約を失った。トムスはかつて80年代にグループAマシンをBTCCに投入していた。ロウズのシートはジュリアン・ベイリーが引き継ぎ、新型車のカリーナ・E・GTiが投入された。トヨタはまたジェームズ・ケイとボビー・バードン=ローを起用し、2台の旧型カリーナを走らせるジュニアチームのパークレーン・レーシングもサポートした。ロウズはフォードとのワークス契約を結んだが、シーズンが始まるまで新しいモンデオは現れなかった。
ボクスホールはジョン・クレランドとジェフ・アラムのラインナップを維持し、セミワークスのエキュリー・エコッセはデイビッド・レズリーが残留、数レース後にスコットランド出身のハリー・ナットルが加わった。プジョーはロブ・グラヴェットにユージン・オブライエンとイアン・フラックスが加わり、3台体制でプジョー・405 Mi16を走らせる。日産も3台体制でキース・オドール、ウィン・パーシー、ティフ・ニーデルを起用、マツダがパトリック・ワッツを起用、クセドス6で復帰する。