‹ 1985年
• • 1994年 ›1990年ハンガリー国民議会選挙は、中欧に位置するハンガリーの立法府である国民議会を構成する議員を選出するために行われた選挙で、1990年3月25日と4月8日にそれぞれ第1回投票と第2回投票が行われた。 1989年の円卓会議における共産党(ハンガリー社会主義労働者党)と在野政治勢力との合意に基づいて行われた。43年ぶりの自由選挙で行われた選挙の結果、ハンガリーにおける民主化運動をリードしたハンガリー民主フォーラム(以下、民主フォーラム)が第1党となった。
概要
基礎データ
選挙権・被選挙権:18歳以上のハンガリー国民
議員任期:4年(ただし一定の条件の下で大統領に解散権あり)
立候補要件
小選挙区:有権者750名以上の推薦署名。
地域比例代表:当該選挙区内の小選挙区の1/4以上で候補者を擁立。
全国比例代表:7つ以上の地域比例代表で政党名簿を擁立。
定数:386議席
小選挙区:176議席
地域比例代表:152議席(首都ブダペストと19県の計20選挙区)
全国比例代表:58議席(地域比例代表からの繰り越しあり)
選挙制度:小選挙区比例代表並立制(全国補償議席枠あり)
投票:2票制。候補者(小選挙区)と政党(地域比例代表)に投じる。
選挙成立要件
小選挙区:第1回投票は有権者50%以上の投票で、第2回投票は有権者25%以上の投票で選挙が成立。
地域比例代表:当該地域比例代表選挙区の有権者50%以上の投票で選挙が成立。成立しなかった場合は第2回投票が行われ、第2回投票は1/4の投票(25%)で成立する。
選挙制度の詳細
小選挙区:2回投票制
第1回投票では絶対多数得票を得た候補が当選。
第2回投票は第1回投票候補者上位3位あるいは得票15%以上を得た候補者によって争われ、相対多数を得た候補が当選。
地域比例代表:拘束名簿式
全国集計で有効投票の4%以上を得た政党のみが議席配分資格を有する(阻止条項)。