1988年アメリカ合衆国大統領選挙
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1988年アメリカ合衆国大統領選挙
United States presidential election, 1988

1984年 ←
1988年11月8日
→ 1992年


投票率50.2%[1] 3.1%
 
候補者ジョージ・H・W・ブッシュマイケル・デュカキス
政党共和党民主党
出身地域テキサス州マサチューセッツ州
副大統領候補者
ダン・クエール
ロイド・ベンツェン
獲得選挙人426111
勝利地域数4010 + DC
得票数48,886,09741,809,074
得票率53.4%45.6%


州別獲得選挙人分布図
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選挙前大統領

ロナルド・レーガン
共和党選出大統領

ジョージ・H・W・ブッシュ
共和党

1988年アメリカ合衆国大統領選挙(1988ねんアメリカがっしゅうこくだいとうりょうせんきょ、英語: United States presidential election, 1988)は、1988年11月8日に行われたアメリカ合衆国大統領選挙(第51回)である。現職副大統領であった共和党ジョージ・H・W・ブッシュ候補が当選した。
予備選
民主党予備選出馬候補

民主党は1984年の選挙で、ニューディール政策以来の伝統的なリベラル派[2] であるウォルター・モンデールを大統領候補に指名したが、共和党の現職であったレーガンの前に大敗を喫した。このため民主党指導部は、大統領選に勝利するために新しい手法を模索していた。当初彼らは、1986年中間選挙ではイラン・コントラ疑惑によるレーガン政権のイメージ低下もあって大きな支持を集め、6年ぶりに共和党から上院での過半数を取り戻したこともあり、今回の大統領選挙の戦局についてやや楽観的になっていた。大統領候補として名乗りを上げたのは以下の人物である。

ブルース・バビット、前アリゾナ州知事

ジョー・バイデンデラウェア州選出上院議員(後の第46代大統領)

マイケル・デュカキスマサチューセッツ州知事

リチャード・ゲッパート、ミズーリ州選出下院議員(下院院内総務、保護貿易論者)

アル・ゴアテネシー州選出上院議員(後の副大統領)

ゲイリー・ハート、コロラド州選出前上院議員

ジェシー・ジャクソン市民権活動家(黒人)

パトリシア・シュレーダー、コロラド州選出下院議員

ポール・サイモン、イリノイ州選出上院議員

1987年初頭の時点では、上院議員のゲイリー・ハートが出馬を表明していた候補の中では明らかな先行候補であった。(民主党はこのほか、ニューヨーク州知事のマリオ・クオモも候補として考えていた) ハートには、1984年の大統領選挙の際に民主党の予備選挙を戦った経験があり、そのことも彼を有利にしていた。しかしハートは、マイアミ・ヘラルド紙に女性スキャンダルをスクープされたことにより世論調査での支持率が急落、1987年5月には選挙キャンペーンからの撤退を迫られている。この後ハートは、1987年12月に電撃的に予備選レースに復帰したものの、スキャンダルによるイメージ失墜は致命的であり、結局再撤退を余儀なくされた。

マサチューセッツ州選出の上院議員であるエドワード・ケネディも有力候補と見られていたが、1985年には出馬を辞退している。また、デラウェア州選出の上院議員であるジョー・バイデンも、イギリス労働党ニール・キノック党首のスピーチを盗用した疑惑などが問題となり、1987年9月に選挙戦から撤退した。

初戦のアイオワ州では、ゲッパートがトップ、サイモンが2位、デュカキスが3位だった。ニューハンプシャー州ではデュカキスがトップ、ゲッパートが2位、サイモンが3位だった。デュカキスとゴアはゲッパートに対するネガティブキャンペーンを行なった。 全米自動車労働組合がゲッパートへの支持を取りやめたことにより、労組を主な支持母体としていたゲッパートは大きく後退することになる。

ゴアとジャクソンは南部諸州を主な地盤としており、スーパー・チューズデーの選挙戦で、デュカキスは6州、ゴアは5州、ジャクソンは5州、ゲッパートは1州で勝利した。翌週、イリノイ州ではサイモンが勝利した。最終的にデュカキスが勝利し、アトランタで開かれた民主党全国大会において、大統領候補に選出された。



マイケル・デュカキス 2,687

ジェシー・ジャクソン 1,218



ジョー・バイデン 2

リチャード・ゲッパート 2

ゲーリー・ハート 1

ロイド・ベンツェン 1

ジェシー・ジャクソンを副大統領候補としようとする動きもあったが、デュカキスはそれを拒否、ロイド・ベンツェンを副大統領候補に選んだ。
共和党予備選出馬候補

副大統領のジョージ・H・W・ブッシュは現大統領のロナルド・レーガンの支援を受けるとともに、レーガンの政策を継承すると宣言したが、その一方で、穏健派の有権者を味方に付けるため、「優しいアメリカ」 (kinder, gentler America) を標榜した。 このようにブッシュ優勢の状況だったが、他にも大統領指名争いに、以下のような数人の候補者が出馬した。

ボブ・ドールカンザス州選出上院議員、上院少数党院内総務

ピエール・デュポン, 前デラウェア州知事

アレクサンダー・ヘイグ、レーガン政権の前国務長官

ジャック・ケンプバッファロー選出下院議員・元NFL選手

パット・ロバートソン、キリスト教伝道者

ドナルド・ラムズフェルド、(元国防長官、後に国防長官に再任)


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