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1986年スペイン総選挙
国会下院定数350議席、上院定数264議席のうち208議席
第3回スペイン立法議会
1986年スペイン総選挙(1986ねんスペインそうせんきょ)は、スペインの国会を構成する議員を選出するために1986年6月22日に行なわれた総選挙である。スペイン上院とスペイン下院の両院で選挙が行われたが、本稿では下院についてのみ取り上げる。 下院議員の任期満了に伴って実施された総選挙である。選挙の結果、フェリーペ・ゴンサーレス首相が率いるスペイン社会労働党(PSOE)が前回と同様に第1党を維持し、引き続き政権を維持することとなった。前回総選挙で惨敗したスペイン共産党は今回、同党を中核とした政党連合である統一左翼(IU)を結成して選挙に挑んだ。 投票日:1986年6月22日 ← 1986年選挙結果 →
概要
選挙結果
首相:フェリーペ・ゴンサーレス(社会労働党)
選挙権:18歳以上のスペイン国民
選挙制度[1]:県単位(52県)の比例代表制(350議席)
選挙区定数は人口比例で配分される。但し、アフリカ地域の2県(セウタ・メリリャ)は定数1の小選挙区制
投票は政党あるいはその連合のリストを選択する。個人候補は認められない。
各リストへの議席配分は、県単位のドント式で実施するが、得票率が3%未満のリストは議席配分の対象外となる。
有権者数:29,117,613名
投票率:70.49%
党派別議席数と得票[2]党派得票数得票率
(%)議席
社会労働党(PSOE)[3]8,901,71844.06184[4]
国民連合
民主社会中道党(CDS)1,861,9129.2219
集中と統一(CiU)1,014,2585.0218[7]
統一左翼(IU)[8]935,5044.637[9]
バスク民族主義党(EAJ-PNV)309,6101.536
エリ・バタスナ(HB)231,7221.155
バスク左翼党(EE)107,0530.532
ガリシア同盟(CG)79,9720.401
アラゴン地方主義党(PAR)73,0040.361
カナリア諸島連盟連合(AIC)65,6640.331
バレンシア連合(UV)64,4030.321
350
有効得票数:20,202,919票
脚注^ 西平重喜『各国の選挙?変遷と実情?』(木鐸社)の第6.1章「スペイン(ESP)」を参照した。
^ 有権者数と有効得票数及び投票率、選挙結果は碇順二著『現代スペインの歴史 激動の世紀から飛躍の世紀へ』彩流社、201頁表8「1986年総選挙下院議会結果」、出所:スペイン内務省
^ カタルーニャ社会主義者党(PSC)(スペイン語版)を含む。
^ カタルーニャ社会主義者党(PSC)獲得議席は21議席。
^ 構成政党は国民同盟(AP)、国民民主党(PDP)(スペイン語版)、自由党(PL)(スペイン語版)、ナバーラ住民連合(UPN)、ガリシア中道主義者(CdG)(スペイン語版)。
^ 議席の内訳は国民同盟(AP)が69、国民民主党(PDP)が21、自由党(PL)が12、ナバーラ住民連合(UPN)が2、ガリシア中道主義者(CdG)が1。
^ 議席の内訳は、カタルーニャ民主集中(CDC)が13、カタルーニャ民主連合(UDC)が5。
^ スペイン共産党を中心とした左翼諸政党の選挙連合で、構成政党はスペイン共産党(PCE)、社会主義行動党(PASOC)(スペイン語版)、スペイン人民共産党(PCPE)(スペイン語版)、ヒューマニズム党(PH)(スペイン語版)、カルロス主義党(PC)(スペイン語版)、進歩主義連合(FP)(スペイン語版)、左翼共和主義(IR)(スペイン語版)。