1986年のワールドシリーズ
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1986年ワールドシリーズ

2016年5月の優勝30周年記念式典に集まった、当時のメッツの選手やその遺族たち

チーム勝数
ニューヨーク・メッツNL)4
ボストン・レッドソックスAL)3

シリーズ情報
試合日程10月18日?27日
観客動員7試合合計:32万1774人
1試合平均:04万5968人
MVPレイ・ナイト(NYM)
ALCSBOS 4?3 CAL
NLCSNYM 4?2 HOU
殿堂表彰者ゲイリー・カーター(NYM捕手)
ウェイド・ボッグス(BOS内野手)
ジム・ライス(BOS外野手)
チーム情報
ニューヨーク・メッツ(NYM)
シリーズ出場13年ぶり3回目
GMフランク・キャッシェン
監督デービー・ジョンソン
シーズン成績108勝54敗・勝率.667
NL東地区優勝
分配金選手1人あたり8万6254.00ドル[1]

ボストン・レッドソックス(BOS)
シリーズ出場11年ぶり9回目
GMルー・ゴーマン
監督ジョン・マクナマラ
シーズン成績095勝66敗・勝率.590
AL東地区優勝
分配金選手1人あたり7万4985.65ドル[1]
全米テレビ中継
放送局NBC
実況ビン・スカリー
解説ジョー・ガラジオーラ・シニア
平均視聴率28.6%(前年比3.3ポイント上昇)[2]
ワールドシリーズ

 < 19851987 > 

1986年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第83回ワールドシリーズ英語: 83rd World Series)は、10月18日から27日にかけて計7試合が開催された。その結果、ニューヨーク・メッツナショナルリーグ)がボストン・レッドソックスアメリカンリーグ)を4勝3敗で下し、17年ぶり2回目の優勝を果たした。

メッツは2勝3敗で迎えた第6戦の延長10回表に2点を勝ち越され、その裏あとストライク1球で敗退という状況に2度も追い込まれたものの、そこから同点に追いつき、最後は相手一塁手ビル・バックナートンネルサヨナラ勝利を収めた。そして雨天順延を挟んで2日後の第7戦でも3点差を逆転し優勝を決めた。あと1球からの逆転優勝はシリーズ史上初である[3]。一方のレッドソックスは、1918年以来68年ぶりの優勝を逃した。1946年1967年1975年に続き、今回もまた最終第7戦までもつれた末に敗れている[4]。このときの『ニューヨーク・タイムズ』掲載記事がきっかけで、1990年に『ボストン・グローブ』記者ダン・ショーネシーが著書The Curse of the Bambinoを出版、それ以降 "バンビーノの呪い" という都市伝説がファンの間で広まっていく[5]シリーズMVPには、第6戦でサヨナラのホームを踏み第7戦で勝ち越し本塁打を放つなど、6試合で打率.391・1本塁打・5打点OPS 1.005という成績を残したメッツのレイ・ナイトが選出された。

ワールドシリーズでは1976年から指名打者(DH)制度が導入され、1985年までの10年間は、偶数年は全試合で採用、奇数年は全試合で不採用とされていた。今シリーズから規則が変更され、年度にかかわらずアメリカンリーグ球団の本拠地では採用、ナショナルリーグ球団の本拠地では不採用となった[6]。DHありの試合となしの試合が混在するのは、ワールドシリーズでは今シリーズが初めてである。
試合結果

1986年のワールドシリーズは10月18日に開幕し、途中に移動日と雨天順延を挟んで10日間で7試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付試合ビジター球団(先攻)スコアホーム球団(後攻)開催球場
10月18日(土)第1戦ボストン・レッドソックス1?0ニューヨーク・メッツシェイ・スタジアム.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}
シェイ・
スタジアム
フェンウェイ・パーク
10月19日(日)第2戦ボストン・レッドソックス9?3ニューヨーク・メッツ
10月20日(月)移動日
10月21日(火)第3戦ニューヨーク・メッツ7?1ボストン・レッドソックスフェンウェイ・パーク
10月22日(水)第4戦ニューヨーク・メッツ6?2ボストン・レッドソックス
10月23日(木)第5戦ニューヨーク・メッツ2?4ボストン・レッドソックス
10月24日(金)移動日
10月25日(土)第6戦ボストン・レッドソックス5?6xニューヨーク・メッツシェイ・スタジアム
10月26日(日)第7戦雨天順延
10月27日(月)第7戦ボストン・レッドソックス5?8ニューヨーク・メッツ
優勝:ニューヨーク・メッツ(4勝3敗 / 17年ぶり2度目)

第1戦 10月18日

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
6回裏一死一・二塁、ブルース・ハーストがレイ・ナイトを三ゴロ併殺に片付けメッツの先制を阻止、試合は0?0のまま7回へ(28秒)

7回表、リッチ・ゲドマンの二ゴロをティム・タフェルがトンネルし二塁走者が生還、レッドソックスが先制点を挙げる(1分39秒)
9回表、デーブ・ヘンダーソンの左前打で二塁走者ドワイト・エバンスが生還を狙うも、メッツ左翼手ケビン・ミッチェルの送球が阻止(1分5秒)
9回裏、カルビン・シラルディがダニー・ヒープを空振り三振に仕留めて試合終了、レッドソックスが初戦を制す(1分4秒)


シェイ・スタジアムニューヨーク州ニューヨーク市クイーンズ区


 123456789RHE
ボストン・レッドソックス000000100150
ニューヨーク・メッツ000000000041

ブルース・ハースト(1勝)  ロン・ダーリング(1敗)  S:カルビン・シラルディ(1S)  

審判
[球審]ジョン・キブラー(NL)
[塁審]一塁: ジム・エバンス(AL)、二塁: ハリー・ウェンデルステット(NL)、三塁: ジョー・ブリンクマン(AL)


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