1975年の世界ラリー選手権(1975 World Rally Championship season)は、FIA世界ラリー選手権の第3回大会となる。全10戦でタイトルが争われた。この中にはモンテカルロとスウェーデンが1年ぶりに復帰したが、一方で北米大陸のイベントが取り外された。その他にアクロポリスとラリー・デュ・マロックも復帰した。
ランチアは強力なストラトス・HFでシーズンの支配を続けたが、その敵は信頼性であった。ライバルのフィアットとアルピーヌ・ルノーに対し、ランチアは4勝を挙げてタイトルを獲得した。2位争いは結局1ポイント差で決定、フィアットが61ポイントで2位となり、アルピーヌ・ルノーは3位となった。オペルのアスコナは競争力を発揮し、58ポイントを得た。
1973年から1978年までWRCはマニファクチャラーズ・タイトルしか争われなかった。ポイントは各マニファクチャラー最上位の車両にしか与えられなかった。したがって、特定のメーカーが2位、4位、10位に入賞した場合、2位の車両だけにポイントが与えられた。しかしながら、4位と10位のポイントは無効となるため、他のメーカーに対して優位を持つこととなった。 1975年の世界ラリー選手権 イベントマップ 1975年の世界ラリー選手権 スケジュールおよび結果ラリー開催日表彰台(タイム)入賞車両
イベント
黒 = ターマック茶 = グラベル青 = アイス/スノー赤 = 混合
第43回 ラリー・オートモービル・モンテカルロ1月15日 - 23日
サンドロ・ムナーリ (6h:25m:59s)
ハンヌ・ミッコラ (6h:29m:05s)
マルク・アレン (6h:29m:46s)
ランチア・ストラトス HF
フィアット・アバルト・124ラリー
フィアット・アバルト・124ラリー
第25回 インターナショナル・スウェーディッシュ・ラリー2月13日 - 15日
ビヨルン・ワルデガルド (7h:19m:46s)
スティグ・ブロンクビスト (7h:21m:33s)
シモ・ランピネン
ランチア・ストラトス HF
サーブ・96 V4
ランチア・ベータ・クーペ
第23回 サファリラリー3月27日 - 31日
オベ・アンダーソン (+11m:58s penalties)
サンドロ・ムナーリ (+12m:36s penalties)
ビヨルン・ワルデガルド (+13m:57s penalties)
プジョー・504
ランチア・ストラトス HF
ランチア・ストラトス HF
第22回 アクロポリス・ラリー5月24日 - 31日
ヴァルター・ロール (9h:20m:36s)
タソス・リヴィエラトス