1972年アメリカ合衆国大統領選挙
United States presidential election, 1972
投票率55.2%[1] 5.7%
候補者リチャード・ニクソンジョージ・マクガヴァン
政党共和党民主党
出身地域カリフォルニア州サウスダコタ州
副大統領候補者
スピロ・アグニュー
サージェント・シュライバー
州別獲得選挙人分布図
.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} ニクソン マクガヴァン ホスパーズ
選挙前大統領
リチャード・ニクソン
共和党選出大統領
1972年アメリカ合衆国大統領選挙(1972ねんアメリカがっしゅうこくだいとうりょうせんきょ、英語: United States presidential election, 1972)は、1972年11月7日に行われたアメリカ合衆国大統領選挙(第47回)。ベトナム戦争と財政問題が争点とされた。
民主党の指名は最終的にリベラル派のジョージ・マクガヴァンが勝ち取り、現職大統領リチャード・ニクソンに対抗して反戦運動を展開したが、メディア報道による支持率低下と、続く副大統領候補トマス・イーグルトンの出馬辞退という不利な条件を背負った。
ニクソンは自分の政策により、ベトナム戦争はすぐにも休戦になると宣言し、マクガヴァンを過激派候補と揶揄した。投票は1972年11月7日に行われ、ニクソンは一般選挙の得票率で23.2%という大差を付け、大統領選挙の歴史の中でも4番目に大きな差で圧勝した。 上院院内幹事テッド・ケネディが1972年の指名を得る有力候補とされていたが、その望みは1969年7月に起きた「チャパキディック事件」で頓挫した。ケネディは候補者にならなかった。 民主党主流派のお気に入りは、1968年の大統領選挙で民主党の副大統領候補となり自身その義務を果たした中道派、エド・マスキーだった。ニューハンプシャー州予備選挙で、マスキーはカナダ人の手紙に関するクレームに対して自身とその妻ジェーンを弁護する演説を行った。新聞はマスキーがこの演説の時に泣いていたと報道し、このことがマスキーには予備選挙で予想以上に悪く働いたように思われ、一方マクガヴァンが驚くべき僅差で2位に入った。マクガヴァンはこの時気運に乗っており、その選挙対策マネジャーであるゲーリー・ハートがうまく統制していた。 アラバマ州州知事ジョージ・ウォレスはアウトサイダーのイメージがあり、南部でも(フロリダ州予備選挙では全郡を制した)また北部でも阻害され不満を抱く有権者に浸透した。強力な選挙運動になると思われたものが短命になった。ウォレスは選挙運動中にアーサー・ブレマーによる暗殺未遂で撃たれ麻痺が残った。暗殺未遂の翌日にウォレスはミシガン州とメリーランド州予備選挙で勝利したが、麻痺を残した狙撃事件のためにその選挙運動は実質的に終わった。 最終的に体制派の反対があったものの、マクガヴァンは草の根支持を通じて予備選挙を勝ち抜くことで候補者指名を獲得した。マクガヴァンは1968年の騒々しく混乱した指名争いと党大会の後で、民主党の指名の仕組みを再構築する委員会を率いてきた。マクガヴァン委員会の基本的原則は、民主党予備選挙が民主党指名候補の中で勝者を決めるべきということであり、これがその後の全ての指名争いでも継承されることになった。しかし、新しい規則はその影響力が制限される多くの著名民主党員や、マクガヴァンの選挙運動を支持することを拒んだ政治家達(ニクソンを支持する者すらいた)を怒らせ、マクガヴァンの選挙運動はニクソンに比べて資金面で著しく不利な状況に置かれた。ミュージシャンのサイモン&ガーファンクルやロック・バンドのシカゴは、マクガヴァンを熱烈に支持した。 候補得票数得票率(%)総取り制州での勝利
候補者の指名
民主党の指名
民主党の大統領指名候補者
ジョージ・マクガヴァン、サウスダコタ州選出合衆国上院議員
ヘンリー・M・ジャクソン、ワシントン州選出合衆国上院議員
ジョージ・ウォレス、アラバマ州州知事
シャーリー・チザム、ニューヨーク州選出合衆国下院議員
テリー・サンフォード、元ノースカロライナ州州知事
ヒューバート・H・ハンフリー、元副大統領、ミネソタ州出身
エドマンド・マスキー、メイン州選出合衆国上院議員
民主党予備選挙で州の得票首位となった候補 ヒューバート・H・ハンフリー ジョージ・マクガヴァン ジョージ・ウォレス エドマンド・マスキー ヘンリー・M・ジャクソン シャーリー・チザム ウィルバー・ミルズ(英語版) 予備選無し民主党予備選挙における勝者総取り制の州で勝利した候補
マクガヴァン ウォレス ハンフリー マスキー チザムフロリダでの党大会の様子
予備選挙の結果[2]
ヒューバート・H・ハンフリー4,121,37225.775
ジョージ・マクガヴァン4,053,45125.3415
ジョージ・ウォレス3,755,42423.486
エドマンド・マスキー1,840,21711.514
ユージーン・マッカーシー553,9903.460
ヘンリー・M・ジャクソン505,1983.160
シャーリー・チザム430,7032.691
テリー・サンフォード331,4152.070
ジョン・リンゼイ196,4061.230
サミュエル・ヨーティ
ウィルバー・ミルズ37,4010.230