1969年の日本シリーズ
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1969年の日本シリーズ
ゲームデータ
日本一
読売ジャイアンツ
5年連続11回目
4勝2敗
試合日程1969年10月26日-11月2日
最高殊勲選手長嶋茂雄
敢闘賞選手長池徳士
チームデータ
読売ジャイアンツ()
監督川上哲治
シーズン成績73勝51敗6分
(シーズン1位) 
阪急ブレーブス()
監督西本幸雄
シーズン成績76勝50敗4分
(シーズン1位)
日本シリーズ ≪ 1968 1970 ≫
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1969年の日本シリーズ(1969ねんのにっぽんシリーズ、1969ねんのにほんシリーズ)は、1969年10月26日から11月2日まで行われたセ・リーグ優勝チームの読売ジャイアンツパ・リーグ優勝チームの阪急ブレーブスによる第20回プロ野球日本選手権シリーズ試合である。

1967年から3年続けて川上哲治監督率いる巨人と西本幸雄監督率いる阪急の対決となった。
試合結果

1969年 日本シリーズ日付試合ビジター球団(先攻)スコアホーム球団(後攻)開催球場
10月26日(日)第1戦読売ジャイアンツ6 - 5阪急ブレーブス阪急西宮球場
10月27日(月)第2戦読売ジャイアンツ1 - 2阪急ブレーブス
10月28日(火)移動日
10月29日(水)第3戦阪急ブレーブス3 - 7読売ジャイアンツ後楽園球場
10月30日(木)第4戦阪急ブレーブス4 - 9読売ジャイアンツ
10月31日(金)第5戦阪急ブレーブス5 - 3読売ジャイアンツ
11月1日(土)移動日
11月2日(日)第6戦読売ジャイアンツ9 - 2阪急ブレーブス阪急西宮球場
優勝:読売ジャイアンツ(5年連続11回目)

第1戦

10月26日 阪急西宮球場 入場者数:32831人 試合開始13:00 試合時間3時間49分

巨人1011001206
阪急0000004015
(巨)堀内、○高橋明(1勝)、高橋一 -
(阪)石井茂、足立、大石、●水谷(1敗)、戸田- 岡村中沢
本塁打
(巨)長嶋茂雄1号(7回、大石)

[審判]パ田川豊(球)セ竹元勝雄 パ道仏訓 セ岡田功(塁)セ筒井修 パ久喜勲(外)

初回、高田繁土井正三の連打で巨人が先制。3回長嶋茂雄の適時打で2点目。4回には王貞治の二塁ゴロで3点目。7回には長嶋の本塁打で4-0になった。しかし7回裏に阪急が反撃。二死一、二塁から山口富士雄阪本敏三が連打して巨人の先発、堀内恒夫は降板した。更に変わった高橋明から森本潔が適時打を放ち、4-4の同点に追いついた。しかし巨人は8回表、二死一塁から1塁走者の黒江透修が盗塁を決め、高田、土井の連続適時打で2点をあげた。巨人の6点のうち長嶋の本塁打を除く5点に黒江、高田、土井らの走塁、適時打によるものだった。


公式記録関係(日本野球機構ページ)
第2戦

10月27日 阪急西宮球場 入場者数:24106人 試合開始13:00 試合時間2時間36分

巨人00010000001
阪急0000000101x2
(巨)
金田正一、若生、●高橋一(1敗) - 森
(阪)宮本幸、○足立(1勝) - 岡村
本塁打
(巨)高田繁1号(4回、宮本幸)

[審判]セ筒井(球)パ久喜 セ竹元 パ道仏(塁)パ沖克己 セ富澤宏哉(外)

高田の本塁打で巨人が先制したが、阪急も8回、一死二塁から阪本が左翼前安打し、二塁走者の山本公士森昌彦のブロックをかいくぐり生還、同点に追いついた。10回裏、阪本の投ゴロを高橋一がジャッグル、続く森本の一塁ゴロで王が悪送球(記録は内野安打)と巨人のミスが続いたところに長池徳士の安打で、阪急がサヨナラ勝ち(阪急としては初のシリーズサヨナラ勝ちで、全体では1966年第5戦でのハドリの本塁打以来3年ぶり12回目)。対戦成績を1勝1敗のタイにした。


公式記録関係(日本野球機構ページ)
第3戦

10月29日 後楽園球場 入場者数:31088人 試合開始13:00 試合時間2時間53分

阪急0100020003
巨人10010500X7
(阪)足立、●梶本隆夫(1敗)、石井茂、戸田- 岡村
(巨)高橋明、若生、渡辺秀、○堀内(1勝)- 森
本塁打
(阪)石井晶1号(2回、高橋明)、阪本1号(6回、高橋明)
(巨)長嶋2号(4回、足立)3号(6回2ラン、梶本)

[審判]パ沖(球)セ富澤 セ久喜 セ竹元(塁)セ岡田功 パ田川(外)

舞台を後楽園球場に移しての第3戦。6回、1-2とリードされていた阪急が阪本の本塁打と石井晶の適時打で3-2と逆転に成功するが、その裏巨人は四球の王を一塁に置いて長嶋の2号2点本塁打で再逆転。さらに森、高田も適時打などで一挙5点。巨人は7回から登板の堀内が無失点に抑えた。

公式記録関係(日本野球機構ページ)
第4戦

10月30日 後楽園球場 入場者数:29900人 試合開始13:00 3時間11分

阪急0111010004
巨人00060210x9
(阪)●宮本幸(1敗)、大石、戸田 - 岡村、中沢、岡田
(巨)高橋一、渡辺秀、
城之内邦雄、金田、○堀内(2勝0敗) - 森
本塁打
(阪)長池徳士1号(2回、高橋一)、石井晶2号(4回、渡辺秀)
(巨)王貞治1号(7回、戸田)

[審判]セ岡田功(球)パ田川 セ富澤 パ久喜(塁)パ道仏 セ筒井(外)

2回長池の先制本塁打を皮切りに阪本のタイムリー二塁打、石井晶の本塁打で阪急が3-0とリード。しかし4回裏、巨人は土井と岡村浩二の本塁クロスプレーをめぐるトラブル(#退場事件参照)とその後の内野手の失策等に乗じて一挙6点を挙げ、逆転した。巨人は、6回には高田の犠牲フライなどで2点を追加。7回は、まず登板した金田が石井晶、ゴーディ・ウインディに連打されると、さらに第3戦に続き堀内が登板して後続を抑え、その裏に王のソロ本塁打で追加点をあげた。

8回裏、退場した岡村に替わった中沢伸二に代打が出された後を受けて捕手に入っていた岡田幸喜が、打者末次利光の時と堀内の時に計3回、サイン違いと称して投球を捕らないという球審への報復に出た[1]。川上監督は、11月3日付読売新聞掲載の手記で、「岡村浩君の行為はわからないではない。しかし、あとで阪急がとった行為を私は責めたい。捕手が故意にボールを後逸して審判に当てつけるあの行為を見て、私は阪急にチャンピオン・フラッグを渡すことはできないと気負った」と述べた。


公式記録関係(日本野球機構ページ)
第5戦

10月31日 後楽園球場 入場者数:29197人 試合開始13:01 試合時間2時間52分

阪急0200012005
巨人1002000003
(阪)○足立(2勝0敗) - 岡村
(巨)高橋明、若生、●堀内(2勝1敗)、渡辺秀 - 森
本塁打
(阪)ウィンディ1号(2回、高橋明)、長池2号(7回2ラン、堀内)
(巨)
黒江透修1号(4回2ラン、足立)

[審判]パ道仏(球)セ筒井 パ田川 セ富澤(塁)セ竹元 パ沖(外)

1回裏、巨人が国松彰の適時打で先制したが、阪急は2回、ウィンディの本塁打、大熊忠義の適時打で逆転。巨人も4回、黒江の2点本塁打で再逆転すれば、阪急も6回、ウィンディのこの試合2本目のソロ本塁打で同点に追いつく展開。

結局、阪急が、7回、長池の2ラン本塁打で勝ち越し、足立光宏の3失点完投勝利となった。


公式記録関係(日本野球機構ページ)
第6戦

11月2日 阪急西宮球場 入場者数:33242人 試合開始13:01 試合時間3時間3分

巨人0100170009
阪急0000001012
(巨)○高橋一(1勝1敗) - 森
(阪)●宮本幸(2敗)、梶本、大石、足立、戸田、石井茂 、
米田- 岡村


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