1938年 全米選手権(1938ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。 ドン・バッジがグランドスラム6度目の優勝。バッジは史上初の年間グランドスラムを達成した。 (アメリカ人シード選手:8名)
概要
大会の流れ
1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ニューヨーク市クイーンズ区フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1924年-1977年)
女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1921年-1977年)
男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:マサチューセッツ州ボストン市、ロングウッド・クリケット・クラブ (1935年-1941年まで)
女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:ボストン、ロングウッド・クリケット・クラブ (1935年-1941年まで)
混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:ボストン、ロングウッド・クリケット・クラブ (1935年-1941年まで)
本年度のシード選手については、男子シングルスは「アメリカ人シード選手」と「外国人シード選手」8名を確認できたが、女子シングルスの外部リンクに使用した「テニス・フォーラム」のスレッドにはシード選手の番号が振られていない。
シード選手
男子シングルス
ドン・バッジ (優勝、大会2連覇)
ボビー・リッグス (4回戦)
ジョー・ハント (ベスト8)
シドニー・ウッド (ベスト4)
エルウッド・クック
フランク・コバックス (3回戦)
フランク・パーカー (4回戦)
ブライアン・グラント
(外国人シード選手:8名)
ジョン・ブロムウィッチ (ベスト4)
エイドリアン・クイスト (4回戦)
フラニョ・プンチェツ
(本年度は、抽選表にシード選手の番号が振られていないため、順番に並べることができない。)
他の特記事項
この大会で、ドン・バッジ(アメリカ、1915年 - 2000年)がテニス史上初の「年間グランドスラム」を達成した。1938年度のバッジの4大大会シングルス成績は以下の通りである。
全豪選手権決勝 ジョン・ブロムウィッチ(オーストラリア) 6-4, 6-2, 6-1
全仏選手権決勝 ロデリク・メンツェル
準々決勝
ドン・バッジ vs. ハリー・ホップマン 6-3, 6-1, 6-3
シドニー・ウッド vs. ブライアン・グラント
準決勝 準々決勝 準決勝
ドン・バッジ vs. シドニー・ウッド 6-3, 6-3, 6-3
ジーン・マコ vs. ジョン・ブロムウィッチ 6-3, 7-5, 6-4
女子シングルス
ナンシー・ウィン vs. マーゴット・ラム 6-4, 5-7, 6-1
ドロシー・バンディ vs. シモーヌ・マチュー 6-3, 3-6, 6-0
アリス・マーブル vs. ケイ・スタマーズ 6-8, 6-3, 6-0
サラ・ファビアン vs. ヤドヴィガ・イェンジェヨフスカ 6-1, 6-4
ナンシー・ウィン vs. ドロシー・バンディ 5-7, 6-4, 8-6