日本ローカルの事柄については「1910年代の日本」をご覧ください。
千年紀:2千年紀
世紀:19世紀 - 20世紀 - 21世紀
十年紀:1880年代 1890年代 1900年代 - 1910年代 - 1920年代 1930年代 1940年代
年:1910年 1911年 1912年 1913年 1914年 1915年 1916年 1917年 1918年 1919年
左から時計回りに:フォード・モデルTは、大衆車として世界に広く普及した。約1,500人が犠牲となったタイタニックの沈没。題字:下にある出来事は、第一次世界大戦(1914?1918)の一部;1917年の西部戦線におけるフランス軍。1917年の東部戦線で、ドイツ軍の攻撃に備えて塹壕で待機するロシア軍の兵士。初めて戦車が実戦投入されたソンムの戦い。写真は、塹壕内で集まる兵士。十月革命でペトログラードの群衆を前に演説するウラジーミル・レーニン。1918年に世界規模で数千万人の生命を奪ったスペインかぜ。
1910年代(せんきゅうひゃくじゅうねんだい)は、西暦(グレゴリオ暦)1910年から1919年までの10年間を指す十年紀。 1910年代初頭、優に全世界の4/5の地域が、ヨーロッパ列強諸国の占領下に置かれていた。このような国際情勢下で、列強諸国は自国の覇権争いに躍起となっており、見た目の平和と裏腹に一触即発の国際情勢となっていた。 そのような中で、1914年6月、当時オーストリア占領下に置かれていたサラエヴォでオーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者であるフランツ・フェルディナント大公夫妻が暗殺されるテロ事件(サラエヴォ事件)が起き、これが契機となり、1914年7月、第一次世界大戦が勃発した。ヨーロッパでの大規模戦争は普仏戦争以来実に40年振りであり、多くの若者が戦争を知らない世代であった。そのため、開戦当初は、「クリスマスまでには帰れる」と、多くの者が楽観的に戦争の早期終結を思い描いていた。 しかしながら、実際に戦局が展開されるようになると、従来の騎馬を用いた突撃戦ではなく、両陣営が塹壕を用いた消耗戦へと変貌を遂げ、戦局は長期化する事になる。このような長期総力戦の中で両陣営が疲弊していく中、1917年4月、アメリカ合衆国が参戦を表明し、アメリカ史上初めて外国への軍事介入を行うこととなった。アメリカ軍の圧倒的な物量戦により、それまで拮抗状態にあった西部戦線のパワーバランスは瓦解し、1918年11月、休戦協定により軍事行動は停止され、1919年6月、ヴェルサイユ条約締結により正式に第一次世界大戦の終結となった。 これ以降、ヴェルサイユ体制と呼ばれる新たな国際秩序が構築され、アメリカの大繁栄、国際社会における日本の躍進、極大な賠償義務を課せられたドイツの混乱とそれに連なるナチズムの台頭、そして第二次世界大戦の勃発へと繋がって行く事になり、20世紀はより混迷の度を増していく事になる。
できごと
1910年詳細は「1910年」を参照
3月13日 - 日本で立憲国民党結成。
5月 - 日本で大逆事件発覚。
8月 - 日本による韓国併合:日韓併合条約調印。
1911年詳細は「1911年」を参照
メキシコ革命はじまる。
第二次モロッコ事件でドイツとフランスが対立。
1912年詳細は「1912年」を参照
4月15日 - タイタニック号が沈没
7月30日 - 元号が明治(1868年 - 1912年)から大正(1912年 - 1926年)に改元。
1912年 - 1913年 - バルカン戦争。
1914年詳細は「1914年」を参照
6月 - サラエヴォ事件。
7月 - 第一次世界大戦がはじまる。
1916年詳細は「1916年」を参照
5月 - サイクス・ピコ協定、英・仏・ロシアがオスマン帝国領の分割を密約。
1917年詳細は「1917年」を参照
3月 - 二月革命、ロマノフ朝滅亡。臨時政府成立。
11月 - 十月革命、ソビエト政府樹立。
4月 - アメリカ合衆国が第一次世界大戦に参戦。
12月6日 - フィンランド独立、フィンランド内戦を経て共和制へ移行。
1918年詳細は「1918年」を参照
1月 - ウィルソン、十四か条の平和原則。
2月 - 最後のカロライナインコが絶滅。
11月 - ドイツ革命、ヴィルヘルム2世退位によりドイツ帝国が倒れる。
12月1日 - アイスランド王国成立(1944年に独立し、共和制移行)。
1919年詳細は「1919年」を参照
3月 - 英領インド、ローラット法成立。ガンディーらが抵抗運動を開始。
5月4日 - 中国で五四運動がおこる。
6月28日 - ドイツが連合国とヴェルサイユ条約を締結。
8月 - 第三次アフガン戦争終結、アフガニスタンがイギリスから独立。
時代背景
人物
ヨーロッパ
政治
ジョルジュ・クレマンソー(1841年 - 1929年)
ペータル1世(1844年 - 1921年)
パウル・フォン・ヒンデンブルク(1847年 - 1934年)
アーサー・バルフォア(1848年 - 1930年)