1905年 全米選手権(1905ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。 準々決勝 準決勝 決勝 準々決勝 準決勝 決勝
大会の流れ
1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場、1914年まで)
男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場に戻る。1894年-1914年まで)
女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:ペンシルベニア州、フィラデルフィア・クリケット・クラブ (女子部門競技はすべてこの会場、1887年-1920年まで)
女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1889年-1920年まで)
混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1892年-1920年まで)
男女シングルスでは、「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)で優勝を決定した。男子シングルスでは第4回大会の1884年から実施されてきたが、女子シングルスは第2回競技の1888年から行われた。
大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
この年は、女子シングルスの前年度優勝者メイ・サットンが欠場した。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
大会前年度優勝者
男子シングルス:ホルコム・ウォード
女子シングルス:メイ・サットン [大会不参加]
男子ダブルス:ホルコム・ウォード&ビールズ・ライト
女子ダブルス:メイ・サットン&ミリアム・ホール
混合ダブルス:ウィリー・グラント&エリザベス・ムーア
男子シングルス
チャレンジラウンド
クレイ・コリンズ vs. ジェッド・ジョーンズ 7-5, 5-7, 6-3, 6-1
クラレンス・ホバート vs. リチャード・スティーブンス 2-6, 6-4, 6-2, 6-4
ビールズ・ライト vs. ウィリアム・クローシャー 9-7, 6-2, 6-2
ウィリアム・ラーンド vs. カール・ベア 6-2, 6-1, 6-1
クラレンス・ホバート vs. クレイ・コリンズ 4-6, 6-4, 7-9, 6-4, 6-4
ビールズ・ライト vs. ウィリアム・ラーンド 4-6, 6-3, 6-2, 6-2
ビールズ・ライト vs. クラレンス・ホバート 6-4, 6-1, 6-3
オールカマーズ決勝
ビールズ・ライト vs. ホルコム・ウォード 6-2, 6-1, 11-9
女子シングルス
チャレンジラウンド
マーガレット・ルロイ vs. クララ・チェイス 6-3, 6-8, 6-1
エリザベス・ムーア vs. キャリー・ニーリー 4-6, 6-1, 6-2
メアリー・コーツ vs. イブリン・ハウエル 6-2, 7-5
ヘレン・ホーマンズ vs. C・ウェインライト夫人 不戦勝
エリザベス・ムーア vs. マーガレット・ルロイ 6-1, 6-3
ヘレン・ホーマンズ vs. メアリー・コーツ 6-1, 6-0
エリザベス・ムーア vs. ヘレン・ホーマンズ 6-4, 5-7, 6-1 (ここで優勝決定。ムーアが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
男子シングルス:ビールズ・ライト vs. ホルコム・ウォード 6-2, 6-1, 11-9 [オールカマーズ決勝]
女子シングルス:エリザベス・ムーア vs. ヘレン・ホーマンズ 6-4, 5-7, 6-1 [チャレンジラウンド決勝]
男子ダブルス:ホルコム・ウォード&ビールズ・ライト vs. フレッド・アレクサンダー&ハロルド・ハケット 6-4, 6-4, 6-1