16bitセンセーション_ANOTHER_LAYER
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16bitセンセーション
ジャンル
美少女ゲーム
漫画:16bitセンセーション 私とみんなが作った美少女ゲーム
原作・原案などみつみ美里甘露樹
作画若木民喜
出版社KADOKAWA
発表期間2020年9月14日 -
巻数2巻(2021年11月6日現在)
アニメ:16bitセンセーション ANOTHER LAYER
原作若木民喜、みつみ美里、甘露樹
監督佐久間貴史
キャラクターデザイン佐々木政勝
音楽やしきん
アニメーション制作st.シルバー
製作16bitセンセーションAL PROJECT
放送局TOKYO MXほか
放送期間2023年10月5日 - 12月28日
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『16bitセンセーション』(じゅうろくビットセンセーション)は、みつみ美里甘露樹若木民喜による日本の同人漫画。2016年の「コミックマーケット91」にて、初めて同人誌として頒布された。
概要

1990年代から美少女ゲームアダルトゲーム)の開発に携わってきたみつみと甘露が、16ビットパソコン全盛期であった当時の開発現場の状況を記録するため、2人の原案の元、若木を作画に起用して同人誌として開始した。物語は美少女ゲーム制作会社に入ることになった普通の女の子がその現場を目撃するという構成になっており、当時の美少女(PC)ゲーム技術のハード・ソフト両面での変遷、美少女ゲーム業界に大きな影響を与えたゲームや事件などのことが実話を交えつつ描かれている。

2020年よりKADOKAWAから商業誌版単行本『16bitセンセーション 私とみんなが作った美少女ゲーム』が刊行中[1]。この商業単行本では、作中で触れているゲームなどの実名を出すため許諾を取っているが、権利先不明などのために許諾が取れず同人誌版からカットされたり差し替えられたりしたネタが存在している[2]。また商業誌版では対談や、作中当時の事情を解説したコラムなどが追加された。

2023年10月より、物語の設定を変更し、2023年から1992年にタイムスリップしたイラストレーターの女性が原作漫画に登場するゲーム制作会社にやってくる物語を描くテレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』(じゅうろくビットセンセーション アナザーレイヤー)が放送された。
あらすじ

1992年。大学生になった上原メイ子は「パソコンショップR」でアルバイトを始める。実はパソコンショップRは美少女ゲームの開発・販売も行っており、店の2階が「アルコールソフト」の開発室となっていた。メイ子は絵が上手いのを見込まれて、店長(てんちょー)の六田勝により2階に連れていかれ、逃げたスタッフの代わりとしてアルコールソフトのサブグラフィッカーとして勤めはじめる。パソコンの知識すらほとんどなく、美少女ゲームの知識が全くないメイ子だったが、他の先輩スタッフに教わりながらそのままグラフィッカーとして奮闘する。メイングラフィック担当の下田かおりに気に入られたメイ子は、次の作品以降も手伝わされ、かおりに推薦されて原画も担当、原画家デビューを果たす。

やがてかおりは『ときめきメモリアル』『DESIRE』などに触発され「Hなだけではなく、恋愛をちゃんと描いたゲーム」を作ることを主張するが、てんちょーやシナリオライターのキョンシー(五味川清)は反対し、意見はまとまらない。だが今後の美少女ゲームに大きな可能性を感じていたかおりは、てんちょーにも内密のまま、キョンシーも巻き込み最後の土産として大作を作りおえたあと、アルコールソフトを辞める決心をする。結局かおりはてんちょーによる泣き落としで引き留められたが、これにキョンシーが反発。結果として社内にかおりのアルコールソフトと、キョンシーのスピリッツソフトというふたつのブランドができることとなった。

かおりはアルコールソフトでプロデューサーに専念することになり、キキララという双子の高校生女子が新しいシナリオライターとしてスカウトされてきた。そしてメイ子の原画による、新生アルコールソフトのゲーム第1弾が発売される。結果としてそのソフトは大ヒットし、アルコールソフトは新たな人材も募集して規模を拡大する。

その時には1996年になり、美少女ゲームもPC-98DOS)からWindowsに移行する時代だった。アルコールソフトもWindowsに移行しようとするが、プログラマーのマモー(六田守)はWindowsを嫌って辞めると言い出すものの、キキララの説得によって残る。またてんちょーは、ソフトのコンシューマー移植などを狙ってダイヤモンドスタジオの有名プロデューサーである市ヶ谷の話に投資するが、ダイヤモンドスタジオは倒産して市ヶ谷は夜逃げ。1億円も出資していたアルコールソフトは倒産こそ免れたものの大損害を受け、コンシューマー移植の話もなくなった。

一方でメイ子は次の作品の企画に立候補、コミケを舞台に同人誌を題材にしたゲームを出したいと言う。かおりはメイ子のやる気に賭けるが、メイ子の企画が一般受けするのかという不安も抱えていた。しかしキョンシーのアドバイスで打開策を見つける。また、数多く出るようになった美少女ゲーム専門雑誌の特集記事は、ライバル企業の「シューティングスター」のゲームが独占していたが、てんちょーが取り返しにかかる。やがてメイ子企画のアルコールソフト新作「こみっくパラダイス」が発売される。
登場人物

年齢はマンガ版での物語開始(1992年)時点。
アルコールソフト関係者
上原 メイ子(うえはら めいこ)
声 -
堀江由衣[3]原作漫画の主人公。19歳。大学1年生で教育学部所属。以前のアルバイトの学童保育で絵をよく描いていたためイラストの心得がある。そこを見込まれてアルコールソフトでCGを担当するようになり、やがて原画も任せられる。美少女ゲームのことは全く知らなかったが、薦められて自分も美少女ゲームをプレイし、単にエッチなだけではなく「女の子のかわいさ、キャラクターとしての魅力」や「ゲームやシナリオの面白さ」もあることを知っていく。かおりと共に同人活動も行うようになる。
下田 かおり(しもだ かおり)
声 - 川澄綾子[3]21歳。アルコールソフトにて企画、原画、メイングラフィックをそれぞれ務める(新生アルコールソフトではプロデューサーに専念)。同人作家としても活動。ネコ耳帽子をトレードマークとしており、風呂でもかぶったまま[4][注釈 1]。美少女ゲームに詳しいことから、それを作る時は常に情熱を持つ。メイ子のことを気に入って「メイちゃん」と呼ぶようになる。メイ子からは「かおさん」と呼ばれる。
六田 勝(ろくた しょう) / てんちょー
声 - 伊藤健太郎[3]32歳。守の父。通称てんちょー。アルコールソフトの社長と、1階にある(親の店を継いだ)PCショップの店長をそれぞれ務めている。元バンドマンでもあり、アルコールソフトでは企画、音楽を担当。いつも疲れ気味な雰囲気。かおりが辞めると言い出したときには、かおり抜きではやっていけないと泣き落としで引き留める。そして今時の美少女ゲームはわからないと企画もかおりに任せ、自分は音楽制作に専念する。かおり企画のゲームが大ヒットした後はポルシェを買って乗り回している。一方でアルコールソフトのゲームのコンシューマー移植にむけて動いていたが、提携先企業の倒産と夜逃げで大損害を出してしまう。そのショックで入院していたが、かおりに引きずり出されて仕事に復帰した。
六田 守(ろくた まもる) / マモー
声 - 阿部敦[3]10歳。勝の息子で通称マモー。3歳のときからPC-9801に触れており、ひらがなより先にアセンブラを覚えたという。美少女ゲーム自体には興味はなく、ただ「家族の仕事」としてアルコールソフトにてプログラマーを務めており、自身が作成したプログラムは完璧だと自負する。ゲーム本体だけではなくツールソフトも作成し、中学生の時点で、自作ハードをアルコールソフトの人間に売ろうとするほどの技術力を持つ。非常に達観しており冷めた雰囲気。「使えるものはずっと使い続ける」を信条としており、中学生になってもランドセルを愛用。PC-98をこよなく愛し、Windowsへの移行にも抵抗し続けた。結局アルコールソフトがWindowsに移行した後も、趣味でひたすらPC-98をいじり続ける。原作では最初小学生で、時間経過とともに中学生、高校生と進学・成長しているが、アニメ版では物語開始時から15歳で中高生くらいの姿に変更されている。また原作ではプログラムとハードの話の時でしかほぼ登場していないが、アニメではコノハとの会話シーンが多く、準主人公的なキャラクターになっている。また、自身もタイムリープを体験し[5]、タイムリープについて考えるようになる。[6]
五味川 清(ごみかわ きよし) / キョンシー
声 - 福島潤[3]24歳。通称キョンシー。アルコールソフトにてシナリオライターを務めている。プロレス好きで、普段からプロレスラーのようなマスクを被っており、ヘビースモーカー。ゲーム性にこだわることに消極的で(逆にHシーン、特に乳首の描写にこだわりがある)、次第にかおりと対立。辞めようとしたかおりがてんちょーに引き留められ企画を任せられると、かおりの下で働くことに反発してアルコールソフトから脱退、「スピリッツソフト」のブランドを作る(社長はてんちょーのまま)。かおりとはアルコールソフト以前も別のゲーム会社で一緒に働いていた[7]。プライドが高く、かおりとは何かと意見が対立し挑発しあうことなどもしているが、心の底からいがみ合っているわけではない。アニメ版では、かおりとの対立やブランドの分裂の話はない。
小山 千里〈キキ子〉、小山 万里〈ララ子〉/ キキララ
声 - 赤尾ひかるアルコールソフトに来た時点で高校生の、双子のシナリオライター[8]。キキララはハンドルネームで、本名は小山。東京BBSでSS(二次創作小説)を書いていたところを「アイドルライター」という名目でかおりにスカウトされる。ひとりがキャラになりきり、もうひとりがインタビューするという方法で話を作る「憑依型ライター」。コスプレイヤーとしても活動している。
橋本 (はしもと)
声 - 浅野真澄働いていた銀行が潰れた後、アルコールソフトの広報として働くことになった女性。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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