15年後のラブソング
Juliet, Naked
監督ジェシー・ペレッツ
『15年後のラブソング』(15ねんごのラブソング、Juliet, Naked)は2018年のアメリカ合衆国・イギリスのロマンティック・コメディ映画。監督はジェシー・ペレッツ(英語版)、主演はローズ・バーンとイーサン・ホークが務めた。ニック・ホーンビィが2009年に発表した小説『Juliet, Naked』を原作とし、15年前に忽然と姿を消した伝説的ロックスターと彼に心酔する男、その恋人の三角関係を描いている[2]。 イギリスの港町、サンドクリフ。アニーは同地の郷土史博物館を亡き父から継いで経営している。彼女はパートナーのダンカンと長く一緒に暮らしており、何不自由ない生活を送っていたが、どこか物足りなさを感じていた。 ダンカンはロック歌手、タッカー・クロウの歌をこよなく愛していた。タッカーは1993年を最後に表舞台から姿を消したこともあって、伝説の存在と化していた。そんなある日、ダンカンはタッカーの代表曲『Juliet』のデモテープが収められたアルバム『Juliet, Naked』を入手し、何回も繰り返し聞いていたが、アニーはその出来に満足できなかった。それを正直に伝えたところ、アニーはダンカンと口論になってしまった。アニーはどうにも納得がいかず、ダンカンが運営するタッカーのファンサイトに『Juliet, Naked』を酷評するレビューを投稿した。 しばらくして、アニーの元にタッカー本人から「率直な感想を述べてくれたことに感謝致します」というメールが届いた。それをきっかけに、2人はメールのやり取りを始めたが、この予期せぬ出会いが2人の人生を大きく変えることになった。 2016年10月21日、ジェシー・ペレッツが本作の監督に起用され、イーサン・ホーク、ローズ・バーン、クリス・オダウドが本作の出演交渉に臨んでいると報じられた[4]。2017年8月9日、ミーガン・ドッズがキャスト入りした[5]。12月22日、ネイサン・ラーソンが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[6]。2018年8月17日、ミラン・レコーズ 2018年1月19日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[8]。2月2日、ライオンズゲートとロードサイド・アトラクションズが本作の全米配給権を購入したと報じられた[9]。6月29日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[10]。8月17日、本作は全米4館で限定公開され、公開初週末に6万886ドル(1館当たり1万5221ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場46位となった[11]。 本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには161件のレビューがあり、批評家支持率は83%、平均点は10点満点で6.85点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『15年後のラブソング』のストーリーに新鮮味はない。しかし、ローズ・バーンとイーサン・ホークの相性は抜群であり、2人をはじめとする魅力的なキャスト陣の好演のお陰で、同作は出来映えが良くなった。」となっている[12]。また、Metacriticには33件のレビューがあり、加重平均値は67/100となってい[13]。
ストーリー
キャスト
アニー・プラット: ローズ・バーン - 郷土史博物館の経営者。
タッカー・クロウ: イーサン・ホーク - 米国の元ロックスター。
ダンカン・トムソン: クリス・オダウド - ポップカルチャーの講師。タッカーに心酔。
ジャクソン: アジー・ロバートソン
ロズ・プラット: リリー・ブレイジャー - アニーの妹。レズビアン。
リジー: アヨーラ・スマート - タッカーの大学生の娘。ミュージシャンのザックとの子を妊娠中。
カーリー: リリー・ニューマーク - ロズのガールフレンド。すぐに破局。
ジーナ: デニース・ゴフ(英語版) - ダンカンの同僚の講師。
キャット: エレノア・マツウラ(英語版) - タッカーの元妻。ジャクソンの母親。
キャリー: ミーガン・ドッズ(英語版) - タッカーとの間に双子の息子クーパーとジェシーを産んだ女性。
グレイス: エマ・ペッツ - タッカーと元恋人ジュリーの娘。
エリオット: ジミー・O・ヤン ※クレジットなし[3]
製作
公開・興行収入
評価
出典^ “Juliet, Naked (2018)
^ “15年後のラブソング
^ “Juliet, Naked (2018) - Full Cast & Crew” (英語). IMDb. 2021年4月4日閲覧。
^ Lodderhose, Diana (2016年10月21日). “Ethan Hawke, Rose Byrne & Chris O’Dowd In Talks For Nick Hornby Adaptation ‘Juliet, Naked’” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2016/10/ethan-hawke-rose-byrne-chris-o-dowd-nick-hornby-juliet-naked-judd-apatow-1201840345/ 2020年2月27日閲覧。
^ N'Duka, Amanda (2017年8月9日). “Megan Dodds Joins ‘Juliet, Naked’; Newcomer Calli Taylor Cast In ‘Double Trouble’” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2017/08/megan-dodds-juliet-naked-calli-taylor-double-trouble-1202145791/ 2020年2月27日閲覧。
^ “Nathan Larson Scoring Jesse Peretz’s ‘Juliet, Naked’” (英語). Film Music Reporter. (2017年12月22日). https://filmmusicreporter.com/2017/12/22/nathan-larson-scoring-jesse-peretzs-juliet-naked/ 2020年2月27日閲覧。
^ “‘Juliet, Naked’ Soundtrack Details” (英語). Film Music Reporter. (2018年7月23日). https://filmmusicreporter.com/2018/07/23/juliet-naked-soundtrack-details/ 2020年2月27日閲覧。