14才の母
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愛人と別れた後、智志を出産して女手一つで育てている。教育理念や経営理念には歪んだ部分もある。当初は息子である智志が未希を妊娠させたとは信じていなかったが、事実と知ると智志を海外に留学させることで避難させようとした。その後、未希が出産すると知ると未希に(2,000万円の慰謝料の代わりに智志に対する認知請求権を放棄する)誓約書を送りつける(未希ら一ノ瀬家は同意しサインはしたが慰謝料は断った)が、これらの行動はすべて智志を守るためのものであった。その後、波多野による妊娠報道をきっかけに会社の業績が悪化。以降は智志と共に自宅を離れ、自暴自棄に陥って荒んだ生活を送り、最終的には自殺未遂まで起こしてしまうが、加奈子の発見により一命を取りとめる。回復後は一ノ瀬家に訪れ、未希と智志の「将来的には結婚して子供を育てていきたい」という懇願に対して最初は自身の育児経験を元に反対するが、2人の強い意志を汲み取り「3人で幸せな人生を送れる様になるまで祝福はしない、それまで子供(そら)とも会わない」と彼女なりのエールとも言える言葉を残し、交際を認める。最終話のエンディングではゼロからやり直す事を決意、保険会社のセールスレディとして勤務する様子が見られた。
的場クリニック
的場 春子(まとば はるこ)〈52〉
演 -
高畑淳子「的場クリニック」院長。産婦人科医。未希は的場クリニックで産まれ、未熟児で逆子の難産だったため、春子もよく覚えていた。未希の出産の決意を知ると、一度は他の病院を探すが、自分のところで引き受け全力でサポートすることを決める。通院する妊婦に子育ての指導、アドバイスを行う「母親学級」を開いている。
桃田 ヒロミ(ももた ヒロミ)〈27〉
演 - 西野妙子「的場クリニック」の助産師。若くして子供を産んだが、結局育てられずに手放した。そのため未希には、何があっても子供を手放さないように言っている。
聖鈴女学院
教職員
遠藤 香子(えんどう かおるこ)〈25〉
演 -
山口紗弥加未希の担任。理科担当。休み時間に隠れて煙草を吸っている。校内での生徒の成績や行動には責任を感じているが、ある事件をきっかけに生徒には深入りせず、校外での行動は各自の責任という方針を持っていた。未希の妊娠にも当初は深くかかわらず穏便に済まそうとしたが、健太と最初に交わした言葉、未希の出産と退学の決意、未希の学校での最後のDJ、公園での未希の言葉を聞くうちに心情に変化が出てくる。そして、未希の退学の回避に尽力し、彼女をサポートするようになる。
原口 和明(はらぐち かずあき)〈28〉
演 - 井坂俊哉聖鈴女学院の体育教師。周りに内緒で遠藤と付き合っている。
中谷 栄三(なかたに えいぞう)〈58〉
演 - 小野寺昭聖鈴女学院の校長。
猪原 光江(いのはら みつえ)〈50〉
演 - 長谷川稀世聖鈴女学院の教頭。
生徒
柳沢 真由那(やなぎさわ まゆな)〈15〉
演 -
谷村美月未希のクラスメイト。ある事情(作中では明言されていない)で1年留年しており、そのことと関係して担任の遠藤を恨んでいる。周りとは距離をとっており、冷たい性格。しかし、未希の出産を援護や理解するような描写が見られる。
久保田 恵(くぼた めぐみ)〈14〉
演 - 北乃きい未希のクラスメイトで親友。放送部に一緒に所属している。未希に妊娠を打ち明けられた際は出産しないよう求めたものの聞き入れてもらえなかったことから嫌悪感を抱き、担任の遠藤に報告してさらにクラスで言いふらして未希を裏切った。しばらくは嫌悪感を抱き続けたものの真由那のはからい(未希に教科書を返すように恵に頼む)で未希と仲直りし、出産に対し理解を示すようになる。
長崎 さやか(ながさき さやか)〈14〉
演 - 小池里奈未希のクラスメイト。放送部に所属している。
上田 はる
演 - 波瑠
週刊トップ
波多野 卓(はたの すぐる)〈38〉
演 -
北村一輝週刊誌「週刊トップ」の編集長。加奈子が勤めるファミレスの常連客で、お替り自由のコーヒーばかり飲んでいる。未希に出会う前に「中学生の闇」や「14才病」を特集しようと考えていた。元戦場ジャーナリストで現代の日本の子供の現状に大きな不満を持っている。桐野静香の取材をドタキャンされ、そこから未希と智志のこと、未希の妊娠を知り、特集記事にした。自分の正体を告げた後、加奈子から未希が出産すると知らされると、その後も智志や加奈子の前に現れるなど取材を続けている。ただし、未希への直接取材を控えたり、未希が倒れた場面に遭遇した際にはタクシーで的場クリニックに送ったりするなど、一定の配慮を見せる側面もある。
稲葉 真也(いなば しんや)〈21〉
演 - 宮下雄也週刊誌「週刊トップ」の記者。
その他
奥村 美子(おくむら みこ)
演 -
出口結美子加奈子のパート先の同僚。
松本 リカ(まつもと リカ)
演 - 大沢逸美加奈子のパート先の同僚。
山崎 光陽(やまざき ひなた)〈29〉
演 - 海東健桐野静香の秘書。
池山あゆみ〈34〉
演 - 戸田菜穂(第8話)未希と相部屋の妊婦。
土田 太郎(つちだ たろう)
演 - 反町隆史(特別出演、第10話・最終話)未希が緊急手術を受け、そらを出産させた「関東医科大学病院」の小児科医。
スタッフ

脚本 -
井上由美子

音楽 - 沢田完高見優

演出 - 佐藤東弥、佐久間紀佳

主題歌 - Mr.Childrenしるし」(TOY'S FACTORY[4]

タイトルバック - 丹下紘希(イエローブレイン)

演出補 - 山下学英、西岡健太郎

編成担当 - 日比崇裕

制作デスク - 西口潤

プロデューサー - 村瀬健、浅井千瑞(MMJ)

プロデューサー補佐 - 河野多希代、山本喜彦

製作協力 - MMJ

製作著作 - 日本テレビ

放送日程

各話放送日サブタイトル演出視聴率
第1話2006年10月11日中学生の妊娠…ごめんね、お母さん佐藤東弥19.7%
[5]
第2話2006年10月18日お前なんかもう娘じゃない佐久間紀佳16.8%
第3話2006年10月25日さよなら…わたしの赤ちゃん佐藤東弥18.3%
第4話2006年11月01日約束…私は、もう泣かない佐久間紀佳19.4%
第5話2006年11月08日バイバイ…初恋が死んだ日佐藤東弥17.3%
第6話2006年11月15日私にも母子手帳くれますか佐久間紀佳16.7%
第7話2006年11月22日お金で未来は買えますか?佐藤東弥18.4%
第8話2006年11月29日二つの命…どちらを選ぶ?山下学美17.3%
第9話2006年12月06日出産・命をかけた24時間佐藤東弥16.7%
第10話2006年12月13日もう一度笑って…佐久間紀佳21.1%
最終話2006年12月20日涙の最終回スペシャル…命ってなに?佐藤東弥22.4%
平均視聴率 18.7%[6](視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)


瞬間最高視聴率は、未希が家族とともに新しい人生を歩み始めるラストシーンで、28.7%(関東地区)を記録した。

書籍

『14才の母』ノベライズブック - 一ノ瀬未希著 発売日:2006/11/27

『14才の母 ?愛するために生まれてきた? ザ・ビジュアルブック』 - 日本テレビ編 発売日:2006/12/14

ドラマで登場した物など

自動車バイク

スポンサーはスバルだが、他社のメーカーを使用している。これはドラマ撮影途中で、スバルがスポンサーに決定したからと思われる(雑誌『CM NOW』の巻末スポンサーリストや初回放送日の新聞の番組広告には掲載されなかった)。

一ノ瀬家: ホンダ・オデッセイ(RB1/2型・アブソルート前期型・プレミアムホワイトパール)

三井マコトが経営しているギターショップも、ホンダのバイクを所有している。


ファミリーレストラン

一ノ瀬加奈子の勤務先。番組の中ではサンデーサンになっている。


携帯電話

ほとんどの出演者が、NTTドコモの702iシリーズを使用している(一ノ瀬未希:N702iS、桐野智志:SH702iS、波多野卓:N702iDなど)。


生瀬勝久田中美佐子の共演

田中の女優復帰作であるTBS系『ブラザー☆ビート』で、生瀬演じる野口秀貴は田中演じる桜井春恵にプロポーズをして断られているが、本作では2人は志田演じる一ノ瀬未希の両親役を演じている。


その他

志田は、妊婦の役作りの為、実母や親戚に歩き方や食欲の変化などを聞いたところ、「お腹が大きくなっただけで何も変わらなかった」と言われ参考にならなかった。志田はこの役作りにおいて、撮影現場への差し入れなどを過食し、一時的に自らの身体を太らせたと言われている。

志田は小学生の時、未希と同じく放送部に所属していた。

第1話、志田が楽器店で号泣するシーンを見て、河本は思わずもらい泣きをしたという。

「未希」の命名由来も、志田の名前とほぼ同じく「未来に希望を持って生きて欲しい」であった。最終回には、娘を抱いた未希が「未来の希望も詰まってます」と発言した。智志は未希に、「空は悲しい時ほど青く見える(勇気付けられる)」と言った事があり、このドラマでは「青い空」の描写が多く見られる。また、産まれてきた子供である「そら」の命名由来も「青い空」である。

未希の母親役を演じた田中美佐子の実娘も「空(そら)」という名前である。

志田は、本作から10年後の『
はじめまして、愛しています。』(2016年、テレビ朝日)でも「10代で子供を生んだ母」を演じている[7]

放送倫理・番組向上機構(BPO)には、中学生の妊娠というテーマ・内容に対し「10代の性・性に対する認識の薄さや低年齢での妊娠を美化している」などの意見が寄せられた。2006年度日本PTA全国協議会の「子供に見せたくない番組」ランキングでは2位にランクインした[8]


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