12mmゲージとは、TTゲージおよびHOm、HOjのような軌間12ミリメートルの鉄道模型の総称である。それぞれスケールは異なる。 軌間12ミリメートルの鉄道模型は、主に欧米では標準軌の鉄道を1/120スケールで再現するTTゲージや、メーターゲージの鉄道を1/87スケールで再現するHOmやHOn3?で使用され、日本国内ではHOjで使用されてきた[1]。それぞれ、愛好家人口はそれほど多くはないものの、ユニスケール・マルチゲージの概念に則り、標準軌の1/87スケールの車両と違和感無く楽しむことができる[1]。 1/120スケールで軌間12ミリメートル。標準軌を再現する。 HOmとは、1/87スケール・軌間12ミリメートル(12mmゲージ)の鉄道模型の規格名称である。スイスのメーターゲージの鉄道模型で1/87スケールの縮尺を再現するために使用される。軌間が12ミリメートルのため、HOjやTTゲージと共用することも可能。主なメーカーはベモ (BEMO) 、フェロースイス、レマコである[2]。 HOjまたはHO1067またはHOn3-1/2とは、1/87スケールで軌間12ミリメートルの、日本の在来線[3]の鉄道模型の規格名称である[4]。 長らく日本型の鉄道模型では、欧米におけるHOゲージに相当する規格として1/80スケールで軌間16.5ミリメートルの規格が主流だった。これは鉄道模型の黎明期に輸出で使用されたHOゲージ用の軌道や部品類を流用していたことの名残で愛好家人口が多いこともあり、1/87スケール等とまとめて16番ゲージとして既成事実化していた[1]。 1980年代以降、軌間と上回りの縮尺が一致しないため蒸気機関車をはじめ、狭軌の日本型車両の再現性を向上するために一部の愛好者・メーカーの間で欧米の標準である1/87スケールに合わせた模型を製造する動きが活発化した[1][5]。 2016年現在では一部のメーカーで製造販売されるものの、概して高価[6]なため普及には至っていない[7]。
概要
TTゲージ詳細は「TTゲージ」を参照
HOm
メーカー
ベモ
かつて倒産したレーヴァの元従業員達によって設立されたメーカーで比較的普及価格帯のダイキャスト製品を供給する。詳細は「ベモ (鉄道模型)」を参照
フェロースイス
高級な真鍮製ハンドメイドモデルを限定生産する。詳細は「フェロースイス」を参照
レマコ
高級な真鍮製ハンドメイドモデルを限定生産する。詳細は「レマコ」を参照
ギャラリー
HOmのレイアウト
蒸気機関車
機関車
気動車
HOj
脚注^ a b c d “ ⇒1/80はHOではありません”. 2016年12月1日閲覧。
^ 「欧州メーカー訪問3」『とれいん』、プレスアイゼンバーン、1997年2月号。
^ 狭軌(軌間1,067ミリメートル)の場合。標準軌(軌間1,435ミリメートル)の場合は16.5mmゲージ、特殊狭軌(軌間762ミリメートル)の場合は9mmゲージとなる。
^ この「HOj」という名称は暫定的なものである。メーカーにより呼称が異なり、2017年1月現在、日本の鉄道模型業界での呼称は定まっていない。
^ 『とれいん』、プレスアイゼンバーン、1983年4月号、39-49頁。
^ 同一車種でJスケールのおよそ2倍の価格。
^ 高額になる理由は生産数が少ないことや、1/80スケールよりも高級であるとの販売側の姿勢も一因として挙げられる。
関連項目
16番ゲージ
HOゲージ
Jスケール
13mmゲージ
軌間
外部リンク
⇒HOJC - HOjの鉄道模型クラブ
表
話
編
歴
鉄道模型
規格
5インチ
2番
G
1番
O
OJ
S
OO
16番
HO
13mm
12mm
TT
N
Z
T
日本国内
主要メーカー
カワイモデル
天賞堂
カツミ
エンドウ
ムサシノモデル
Models IMON
関水金属(KATO)
トミーテック(TOMIX・鉄コレ)
グリーンマックス
マイクロエース
ハセガワ(MODEMO)
ポポンデッタ
ワールド工芸
津川洋行
篠原模型店
日本国外
主要メーカー
メルクリン
アトラス(英語版)
アサーン
バックマン (ケーダー)
ケーディー
ウォルサーズ(英語版)
ウッドランドシーニックス
ライオネル
ベモ
フライシュマン
トリックス
アーノルト
ファーラー
Peco
バセット・ローク
ホーンビィ
鉄支路模型
出版物
鉄道模型趣味