12歳の文学賞(12さいのぶんがくしょう)は、小学館が主催する文学賞である。近年低年齢でデビューする小説家が増えたことを受け、応募者を「締め切り時に満12歳以下の小学生」に絞って2006年に開始された。第3回(2008年)より「ハガキ小説部門」が設けられた。
2017年に12歳の文学賞が小学校を卒業する「12歳」を迎えるのを機に区切りをつけるために、2017年度が最後の募集になることが公式サイトで発表された[1]。
審査員
第1回(2006年) - 第12回(2017年)
あさのあつこ
西原理恵子
第1回 - 第3回(2008年)、第5回(2010年) - 第12回
石田衣良
第1回 - 第7回(2012年)
樋口裕一
第2回(2007年)
伊藤たかみ
第1回 - 第8回(2013年)
事務局顧問:宮川俊彦(作家)
第7回 - 第12回
読売新聞社
特別審査員(第1回(2006年) - 第4回(2009年)) ※各賞の名称と賞品の紹介[2]
第1回 上戸彩
第2回 堀北真希
第3回 ベッキー
第4回 中川翔子
各賞の名称と賞品
小説部門
大賞:図書カード10万円分、旅行券20万円分、賞状、学年誌掲載[注 1]
優秀賞:図書カード10万円分、賞状[注 2]
特別審査員賞:図書カード7万円分、副賞、賞状[注 3]
審査員特別賞:図書カード5万円分、賞状[注 4]
読売新聞社賞:図書カード3万円分、Kindle Fire HD8、賞状[注 5]
顧問賞:図書カード3000円分、顧問の著書、賞状[注 6]
佳作:図書カード5000円分、賞状[注 7]
奨励賞:図書カード1000円分、賞状[注 8]
各都道府県でいちばん!賞:小学館特製図書カード500円分、ミニ賞状[注 9]
ハガキ小説部門
大賞:図書カード3万円分+ニンテンドーDSソフト5本、学年誌掲載[注 10]
優秀賞:図書カード1万円分+玩具券1万円分[注 11]
審査員特別賞:図書カード1万円分[注 12]
読売新聞社賞:図書カード5000円分
佳作:図書カード3000円分
奨励賞:図書カード1000円分
各都道府県でいちばん!賞:小学館特製図書カード500円分、ミニ賞状[注 13]
受賞作
第1回から第10回
第1回(2006年)
大賞
「月のさかな」 追本 葵[3]
「『明太子王国』と『たらこ王国』」 井上 薫[3]
優秀賞
「駆除屋とブタ」 ディセーン留根千代[3]
上戸彩賞(特別審査員賞)
「夏時計」 古賀けいと[3]
佳作
「オトナの人へ」 水鳥舞美[3]
「ジャンの冒険」 北村夏海[3]
「夕日の丘に」 竹生修平[3]
「けやきの木の枝」 蔵方杏奈[3]
奨励賞
「モンスターレンタル株式会社」 水村清大[3]
「記憶の恐怖」 谷山恭子[3]
「自然学校はつらいよ」 島崎まりん[3]
「癒えない傷」 宮内 萌[3]
「なんちゃって童話」 藤岡友香[3]
「時が丘ゆきでひとりになれば」 金子彩乃[3]
「『なぜか?りのちゃん』シリーズ」 本橋りの[3]
「さよならの温度」 軽部優海[3]
「バンダナ兄弟、サルつかまえるの旅」 小野寺 恵[3]
努力賞
「ブランコのあるおうちから」 近藤美奈子[3]
「僕等のあの日あの約束」 吉村南菜[3]
「賊活」 木下 茜[3]
「半分に折れたえんぴつ」 朝井景子[3]
「水音小学校?悲しみの涙たまる季節?」 小澤里美[3]
「三人の女の子」 小林可奈[3]
「千夏の旅」 近藤徳子[3]
第2回(2007年)
大賞
「ヘチマと僕と、そしてハヤ」 三船恭太郎[4][注 14]
優秀賞
「だれ?」 海老沢文哉[4]
堀北真希賞(特別審査員賞)
「夢羊」 川上千尋[4]
審査員特別賞
あさのあつこ賞:「蒼い瞳」 林 慧子[4]
伊藤たかみ賞:「ふしぎな町のまっかなもみじ」 山田萌々[4]
西原理恵子賞:「桜街道」 渡辺貞子[4]
樋口裕一賞:「ゴーストタワー」 久永蒼真・土井洸太・松浦央和[4]