「十二月」はこの項目へ転送されています。斉藤和義の1999年のアルバムについては「十二月 (斉藤和義のアルバム)」を、斉藤和義の2002年のアルバムについては「十二月 ?Winter Caravan Strings?」を、堂本剛 (KinKi Kids) の楽曲については「D album」をご覧ください。
「極月」はこの項目へ転送されています。日本のジャズバンドPE'Zのアルバムについては「極月-KIWAMARI ZUKI-」をご覧ください。
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』より12月
12月(じゅうにがつ)は、グレゴリオ暦で年の第12の月(1年の最終月)に当たり、31日間ある。
日本では、旧暦12月を「師走」、「師馳」(しわす・しはす)または「極月」(きわまりづき・ごくげつ・ごくづき)と呼んできた。
今では「師走」及び「極月」は、新暦12月の別名としても用いられる。
英語での月名 December は、「10番目の月」の意味で、ラテン語で「第10の」という意味の decem の語に由来している。実際の月の番号とずれているのは、紀元前46年まで使われていたローマ暦が3月起算で(そのため年末の2月は日数が少ない)、3月から数えて10番目という意味である[1]。
グレゴリオ暦の12月1日はその年の9月1日と同じ曜日になる(→日付の一覧#カレンダー風)。
明治時代に日本が太陰暦から太陽暦に変更した際に、政府が年末の給料を削減するために12月の日数を2日とした(明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日とした)。 「しはす」の語源は、古いことなのでわからない。「大言海」は、「歳極(トシハツ)ノ略轉カト云フ、或ハ、萬事爲果(シハ)つ月ノ意、又、農事終ハル意カ」と言い[2]、また「十二箇月ノ名ハ、スベテ稻禾生熟ノ次第ヲ逐ヒテ、名ヅケシナリ」(「睦月」の項)と言っている[3]。 なお、僧侶(師は、僧侶の意)が仏事で走り回る忙しさから、という平安時代からの説(色葉字類抄)があるが、これは語源俗解(言語学的な根拠がない、あてずっぽうの語源のこと)による宛て字であり、平安時代にはすでに、「しはす」の語源はわからなくなっていた[4][5](民間語源#日本語における民間語源)。 日本国語大辞典は、語源については記述していない。末尾に次の9説を列挙するのみである[6][7]。
しはすの語源
様々な説
経をあげるために師僧が東西を馳せ走る月であるところから、シハセ(師馳)の義〔奥義抄・名語記・?嚢鈔〕。
四季の果てる月であるところから、シハツ(四極)月の意〔志不可起・和爾雅・日本釈名〕。
トシハツル(歳極・年果・歳終)の義〔東雅・語意考・類聚名物考・和語私臆鈔・黄昏随筆・古今要覧稿・和訓栞〕。
ナシハツルツキ(成終月)の略転〔紫門和語類集〕。
農事が終わり、調貢の新穀をシネハツル(歛果)月であるところから〔兎園小説外集〕。
稲のない田のさまをいうシヒアスの約。シは発声の助語。ヒアスは干令残の義〔嚶々筆語〕。
シヲヘオサメヅキ(為竟収月)の義〔日本語原学=林甕臣〕。
セハシの義〔万葉代匠記〕。
シバシ(暫)の月の義〔遠碧軒記〕。
異名
おうとう(黄冬)
おとづき(弟月)
おやこづき(親子月)
かぎりのつき(限月)
くれこづき(暮来月)
けんちゅうげつ(建丑月)
ごくげつ(極月)
しわす(師走)
はるまちつき(春待月)
ばんとう(晩冬)
ひょうげつ(氷月)
ぼさい(暮歳)
ろうげつ(臘月)
12月の年中行事
12月13日 - 正月事始め[8]