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十一代目市川海老蔵暴行事件
現場となったバーが入るビル[1]
場所東京都港区西麻布の会員制バー
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十一代目市川海老蔵暴行事件(じゅういちだいめ いちかわえびぞう ぼうこうじけん)は、2010年(平成22年)11月25日に十一代目市川海老蔵(現在の十三代目市川團十郎)が元暴走族の男に暴行された事件[3]。「関東連合」の存在が世間に広く知られるきっかけとなった。 2010年11月24日、海老蔵は午後11時ごろから歌舞伎役者の仲間らと飲食していた。その後、日付が変わった25日明け方に知人たちと別れて一人で飲んでいたところ、石元ら数人とトラブルになり、殴られたとみられる[3]。海老蔵は、「飲食店で知り合った仲間と飲んでいて、その後、酔いつぶれた人を介抱していたらいきなり殴られた」としているが、その後の報道などで、テキーラを灰皿に注いで飲ませようとしたり、髪を引っ張る、頭を叩くなどの行為に及んだとする証言が浮上していた[19][20]。また、海老蔵が「俺は人間国宝(または「平成の助六」)だ」などと暴言を吐いていたという報道もあったが、海老蔵本人は否定している[21]。 加害者側は「海老蔵が石元にした頭突きに対応した」と過剰防衛を主張した。裁判所は「被害者の行動が犯行を誘引したことも否定できない」と海老蔵の落ち度を認めたが、「状況から(被害者による)頭突きを認めることは困難」とした上で「仮に頭突きされたためだったとしても、被害者がさらに攻撃を加えようとした事実はない」として過剰防衛を否定した。さらに暴行の程度については、「被害者に相当量の出血があり、意識不明に陥った場合は窒息死する可能性もある、危険な犯行だった」と認定した。 海老蔵のケガは左頬陥没骨折、前歯の損傷、左目内出血、鼻、顔全体の腫れなど顔面の大けが[22]。その後血尿が出るなどしている[23]。
事件の経緯
2010年11月25日
午前5時5分から55分頃[2]、十一代目市川海老蔵(当時、以下:海老蔵)は東京都港区西麻布の飲食店(バー)で暴走族グループ・関東連合元リーダーの石元太一[4]と同席中にトラブルに巻き込まれ、石元が連れてきた当時26歳の用心棒の男から暴行を受け、左頬を陥没骨折、さらに前歯の損傷、鼻の腫れなど顔面全体に大ケガを負った[5]。
自宅に帰宅後、午前7時20分頃、自宅から妻の小林麻央が110番通報[6]。その後、救急車で虎ノ門病院に搬送された。
同日夜に、父十二代目市川團十郎が記者会見を行った[7]。
2010年11月29日 - 警視庁は海老蔵に暴行を加えた男の逮捕状を取った[8]。また同日に海老蔵が顔面整復手術を受けた[9]。
2010年12月7日 - 海老蔵が記者会見を行う。この席上で無期限の歌舞伎出演自粛が発表された[10]。
2010年12月8日 - 13日ぶりに海老蔵が自宅に帰宅。その後、妻の麻央も帰宅し麻央は自宅前に集まっている報道陣を通し謝罪した[11]。
2010年12月10日 - 被疑者の男が逮捕、午後9時頃に身柄が目黒警察署に移された[12]。
2010年12月16日 - 東京高等裁判所にある司法記者クラブで予定されていた、石元側の記者会見が、「取材申し込みが殺到して会場の混乱が避けられない」との判断で中止された[13]。
2010年12月28日 - 海老蔵が再度記者会見を開き、当事件の示談が成立したことを発表した[14]。
2011年2月18日 - 東京地方裁判所において被告人に対する第1回公判が開かれた[15]。
2011年2月21日 - 被告人が保釈される[16]。
2011年3月14日 - 被告人に対し、懲役1年4月の実刑判決[17]。
2011年4月 - 被告人が3月末に控訴取り下げと報じられる[18]。
詳細
ケガの程度