1982年から児童誌記事を中心に雑誌媒体で展開した『仮面ライダーZX』の映像化作品である。
東映の平山亨プロデューサーの定年退職を記念した作品でもあり[13]、サブプロデューサーに阿部征司、アクションを大野剣友会が担当している他、監督は山田稔、ナレーションは中江真司、音楽は菊池俊輔といった従来のスタッフによる、最後の仮面ライダー作品となった[14]。後に『仮面ライダーBLACK』以降の仮面ライダーシリーズの製作を一手に担うこととなる東映テレビプロの制作による初のテレビ作品でもあり、当時に現存していた旧来の効果音を交えつつ、『バトルフィーバーJ』以降のスーパー戦隊シリーズなどを担った大泉音映が効果音を入れた。
キャストについては、風見志郎(仮面ライダーV3)、結城丈二(ライダーマン)、沖一也(仮面ライダースーパー1)はオリジナルキャストである宮内洋、山口豪久、高杉俊介が演じている。だが、変身シーンは劇中で村雨良に見せた過去作品のVTRで描かれるのみである。本作品が遺作となった山口は撮影当時、すでに癌に冒されており、体調の悪い中での出演だったという[15]。仮面ライダー2号は、過去作品で一文字隼人を演じたオリジナルキャストの佐々木剛が声を担当したが、変身前の姿は見せなかった[16][注釈 1]。