1,1-ジクロロエチレン
IUPAC名
1,1-Dichloroethene
別称1,1-Dichloroethylene
1,1-DCE
vinylidene chloride
vinylidene dichloride
識別情報
CAS登録番号75-35-4
-122 °C
沸点
32 °C
双極子モーメント1.3 D
危険性
NFPA 704422
引火点?22.8 °C (?9.0 °F; 250.3 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
1,1-ジクロロエチレン(1,1-Dichloroethene、1,1-DCE)は、C2H2Cl2という分子式を持つ有機ハロゲン化合物である。可燃性の極めて高い、無色で不快臭の液体である。水には溶けないが、エタノール、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼン、クロロホルムには溶解する。
1,1-DCEはポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリルなどのポリマーを作るときにコモノマーとして加えられる。また、直接重合させるとポリ塩化ビニリデンを生成する。
1,1-DCEは半導体工学で、純粋な二酸化ケイ素フィルムを製造するのに使われる。
1,1-DCEを吸入した場合の最も大きな影響は中枢神経系に表れ、高濃度では鎮静、酩酊、痙攣、昏睡などの症状が出ることがある[1]。
人の健康に関わる物質として、環境基準が設定されている[2]。労働安全衛生法による2019年有害物ばく露作業報告対象物に指定されている。
関連項目
1,2-ジクロロエチレン
1,1-ジクロロエタン
ポリ塩化ビニリデン
出典^ ⇒epa.gov Archived 2015年06月16日, at the Wayback Machine.
^ [1]
典拠管理データベース: 国立図書館
ドイツ