1年1組甲斐せんせい
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『1年1組甲斐せんせい』(いちねんいちくみかいせんせい)とは、一丸小学館ビッグコミックオリジナル」にて1999年から2002年まで連載していた漫画である。単行本全7巻、全79話。単行本は第6巻までは11話ずつ、最終巻のみ13話、収録されている。
あらすじ

甲斐修平は小学校教師。母校の「潮小学校」に勤務することになり、 息子の太一と2人で東京下町故郷へ帰ってきた。1年生の担任になるが、都会の学校ということと少子化により15人しか生徒が居ない。これまで5・6年生の担任しかしたことのなかった甲斐が、子供たちと奮闘する。
登場人物
甲斐家の人々

家屋の所在地はただ東京都内としか設定されていないが、23区内と思われる。
甲斐修平
主人公の小学校教師。訳ありコブつきの独身。偶然そこしか空いていなかったという実家の隣の賃貸住宅(恐らく一軒家)へ引っ越して来た。連載開始時点では30歳。子供の頃は所謂「悪童」であり「妙な渾名をつけてからかう」「(流石に一度だけだったようだが)調理室から食物を盗る」「教師の机にを入れる」「上級生と喧嘩し泣かす」・・・で問題児扱いされていた反面、友達思いの面もあり 他校の生徒に盗られた同級生の宝物を1人で取り返しに行ったことがある。勿論生徒思いでもあり、若干気分屋の傾向があったりして生徒に不満を漏らされたことがあるものの好かれていて、保護者の評判も上々である。昔の名残か、 「(生徒にせがまれたせいもあり、その当日の夜 早速)校庭でかなりの数の生徒や保護者と一緒に飲食つきで花火をする」「(保護者の要望により、然るべき手続きを踏んで)校舎内で“お父さんとお泊まり会”を開催する」等、他の教師や保護者にしてみれば“奇想天外”“突拍子もない”であろう行動を取ることがある。又、例えば渡辺耕一の父親の前で「耕一くん」や「息子さん」ではなく「渡辺」などと、ごくごく一部の例外を除き保護者に対しても生徒を性別問わず姓で呼び捨てにしている。そうする理由を語りも訊かれもしなかったが、赴任後早々に我が子と生徒は(敢えて)区別するべきであると釘を刺されたことがあるので線引きの為に(保護者にとっては多少なりとも違和感があるだろうが)意識的にそうしている可能性がある。泳ぎが得意で、小学生の頃は「潮小のカッパ」と呼ばれていた。
甲斐太一
甲斐の一人息子。潮小の校舎内に併設されている「うしお幼稚園」に通っている。元気で可愛く、あまり甲斐には似ていない。作中の人気キャラクターらしい「ナイスくん」が好きで甲斐にナイスくんの(液体でなく固体の方の)ラムネなどよくねだっているが、おまけ目当てのことであってラムネが好きな訳ではない。エビが好物である。甲斐の生徒の女児数人と会ったときに物陰に隠れるなどと恥ずかしがりの一面もある。
甲斐の母親
肝っ玉が強い。得意料理は「ブージャガ」(豚の肉じゃが)。甲斐に、母親の居ない太一を気遣うよう願っている。少々口が悪く息子に手や足を出すことすらあるが善良な人物であり、息子を「ダメ先生」と思っているようだが、息子のお陰で「毎日楽しい」らしい生徒が居ることを知って安堵した。
甲斐の父親
口数が少なく存在感が薄く、初期は出番もそれなりにあり台詞もあったが物語が進むごとに登場しなくなり、終盤は稀に登場しても無言だった。免許はあれど車は持たずの息子に自分の車を貸すことがあるそうだが、運転シーンは父子揃って全くなく貸し借りのシーンもない。
甲斐の生徒達

転校して来た1人を除いては皆、幼稚園からずっと同じ顔触れという設定である。
阿部理沙
お笑いが好きで中田と漫才のようなことをし、彼のことがタイプで格好いいと思っている。又、堀内も強くて格好いいのでお気に入り。髪の毛は、高めの位置で括った「ラビット・スタイル」のツインテール[1]三つ編みにしている。
天野静
頭が良くしっかりした優等生。話を作るのが得意であり、学芸会の劇の脚本を書いたこともある。甲斐曰く「なんにでも、喜んで積極的にチャレンジする」子で(母親の意向もあるにせよ)色々習い事をしており、「分刻みでスケジュールこなしてて、(中略) オレより忙しいくらいで……」と父親が心配する程である。優等生故か全部自分1人で背負い込もうとする傾向があり、それも父親の心配の種のようである。渾名は「天野っち」。
井出真理子
芸能関係者の目に留まってCMに出たことがある程の美少女だが、甲斐曰く「どっかとぼけたところのある子」でお笑い芸人のようなことをするのが好きであり、その様子を目の当りにした父母が赤面した程である。家は豪邸であり、他より良い服を着ていたりして周りの子供とは金銭感覚がずれているが、その性格のお陰か周囲との関係は良好である。やってはいけないと言われたことをすぐやめる素直な面もある。渾名は「井出っち」。
大山孝
活発で、中芝とよくつるんでいる。剣道を習っている。母親曰く、よく乗り物酔いする。第1話の1年1組の教室に保護者が来ているシーンに吹き出し内に「タケシ」と書かれたコマがあるが、甲斐の生徒にはタケシという名前の子供は居ないので、「タカシ」と書かれた手書き文字の“カ”が写植の際に“ケ”と見間違えられ誤植された可能性がある[2]
木戸ひろえ
足が遅く、父母の前でビリになりたくないこともあって運動会を嫌っているが、甲斐のお陰で一時的にせよ先頭を走ることができ走る楽しさを味わった。あまり目立たないが、しっかりしている。
清水由美
テレビゲームが好きで、絵を描くのが上手く漫画家志望である。髪型は高めの位置で括った三つ編みサイドテール。弟が1人居る。怪我をして病院へ連れて行かれたことがあり、狼狽した祖父から学校へその旨連絡があったものの要領を得ぬ説明だった為病院名などわからず、甲斐は1人方々の病院をまわることになった。
高山圭子
クラス一おとなしく泣き虫、甲斐曰く声が小さく恥ずかしがり屋である。果してこの子に小学校生活が送れるのかと祖母に心配された程だが、少なくとも入学後暫くは祖母曰く「毎日、 修平ちゃんの話しか」せず「毎日楽しいみたい」とのこと故学校生活への適応はできており、上記の件は徐々にでも改善されていった[3]ピアノが弾けて音楽が得意。
中芝明
ガキ大将。クラスの中心人物。家が八百屋ということで甲斐らに差し入れすることがあり、登場したことはないが弟が1人居る。頭を切り腕を骨折する怪我をしたことがある。因みに、性格設定が似通っている大山はストレートヘア、中芝は短髪の剛毛であり、中芝は明らかに父親の髪質が遺伝したもので大山は恐らく母親のそれが遺伝したと思われる。
中田明宏
2年生の春大阪から引っ越して来た転校生。祖母や女友達から東京は怖いところと聞かされ、来てすぐの頃は周りと馴染もうとしなかった[4]。根性がある。
林真吾
のんびりした性格。大食いで、太っている。競争心に乏しく、甲斐曰く頑張り屋の母親がそれを不安視し敢えて厳しく当ったことがある。母親思いであり、意外と義侠心の強い面もある。


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